ひぐらしのなく頃に
2006年 全26話


評価 70点
※謎が未解決であることは無視した点数です。

作品解説


都会から雛見沢村に引っ越してきた前原圭一は、新しい学校にも慣れてきて、仲間達と共にありきたりで平凡な日々を過ごしていました。しかし、ふとしたことでこの村の闇の部分を知り、圭一の中にじわじわと疑心暗鬼が広がっていきます。毎年、祭りの夜に起こる連続怪死事件…果たしてその真相とは?


この物語にはいくつものエピソードが存在しています。しかし、個々のエピソードはそれぞれが独立した、所謂パラレルワールド的なものであり、発生する事件や、メインとなるキャラも変化してくるので、別の物語として見てもらって問題ないと思います。
けど、それじゃあ何でこんなに〜編ってやるんだよ!って話になってきますよね。それは、一見まったく異なったもののように見えるこの複数のエピソードですが、根本となるところは一つなんです。つまり、このエピソード群は、それぞれが事件を解くための「鍵」となっているのです!(中にはますます謎を深めるような話もありますが…)
とは言いましたが、別にこれらエピソードで起こる全ての犯行の犯人が同一人物と言っているわけではありませんので注意してください。あくまで、事件を引き起こす要因が共通しているということなんです。
原作であるゲーム版は、同人モノとは思えないような綿密なシナリオに驚愕しましたね。今では、私のお気に入りの作品の一つになっています。
そして、このアニメ版…初めてこの作品に触れる人ならば、おそらくそれなりに楽しめるものとなっているでしょう。とにかく、インパクトの強い展開に惹き込まれていくと思います。
しかし、原作を知る立場からすれば、色々と荒い面が目に付いて仕方がありません。その原因となっているのが、ズバリ速すぎる展開ですね。かなりはしょっていて、ひぐらしという作品の真の良さが出ていません。大体、2クールでやるには詰め込みすぎの内容なんですよね。当初から心配してたとおりの事態となって、正直かなり失望しました。
しかも、そんなハイペースでやっているにも関わらず、全てのシナリオをやりきれずに真相はまだ解明されていません。第2期シリーズが決定したので安心はしましたが、それにしても第1期は解等編の途中というえらく中途半端なところで切ってくれたもんです。もしかして、これで終わりなんじゃないかと一時はひやひやしてましたよ。
というわけで、答えが出ていない以上ちゃんとした評価はまだ保留という感じです。推理ものは謎と解答がセットになって始めて、一個の評価対象として成立するものだと思っていますからね。
まあ、ここまでの面白さを判断するならば、物語はそれなりに興味深いものがあり、演出的にも結構良かった部分もあるので、このくらいの点数を付けることにしました。あとは「解」次第だな。


【各シナリオレビュー】

〜鬼隠し編〜(第01-04話)
〜綿流し編〜(第05-08話)
〜祟殺し編〜(第09-13話)
〜暇潰し編〜(第14-15話)

※この先は解答編で、ネタバレしてます。
〜目明し編〜(第16-21話)
〜罪滅し編〜(第22-26話)




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