機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER
2006年 全3話


評価 50点

作品解説


コズミック・イラ73年。ユニウスセブンの落下をきっかけに、ナチュラルとコーディネイターとの間に再び戦端が開かれようとしていた。


SEEDシリーズの番外編。DESTINY本編と同じ時間軸の話で、TV本編の裏側の出来事というやつですね。
まあ、15分×3話ということで、あっという間に終わったって感じです。つか、展開が速すぎて何をやりたかったのかも全然見えてきませんでした。キャラクターも凄いスピードでどんどん死んでいくから、それぞれどんな奴なのかもいまいちよく分かんないし…
確かに、リアルな戦争を描いたらこういう味気ないものかもしれません。けれど、一つの物語としてこれを見せられても、正直ちっとも面白くありませんでした。これといった盛り上がりも特に無く終了〜って感じです。こちらに訴えかけるものが無く、見終わった後に何も残りませんでしたよ。
008008小隊IGLOOなどガンダムのOVAには、ヒーローチックな作品よりも、戦争そのものの空しさを描くような傾向がよく見られます。この作品もおそらく同じようなことを言いたいんだと思うのですが、先に述べた作品と比べた時、かなりお粗末な出来に感じましたね。
これは、映像として戦争の無情さをただ見せつけているといった感じなのですが、やはりキャラの心情面を通じてそこに触れてくれないことには、こちらとしては何の感慨も湧くことが出来ませんよ。そういう意味では、エゴイストの科学者と感情の無い兵士っていう2人の主人公は、戦争の無情さを描くにはミスマッチな配役だったのかもしれませんね。
まあ、SEEDやDESTINYとは正反対の路線を走り、あちらではムカツクくらいだった絶対ヒーロー要素や、視聴者に媚びた演出を排除したのは評価出来る試みだと思いますが、そのアンチSEED路線にこだわりすぎたのが逆に仇となり、盛り上がりの無い退屈な作品になってしまったという印象です。
この作品のスタッフは、よっぽどSEEDのTVシリーズが嫌いだったのでしょうかね(笑)



主な登場人物と名言(?)

・セレーネ・マクグリフ 「私は大丈夫だから…」
 ガンダムシリーズ初の女性主人公(しかも、ちょっぴり年増w)。さらに技術畑の人間であるせいか、連合とザフトの戦争に関しては結構無関心っぽいです。特に熱い信念とか持ってるわけでも無いですしねえ。この試み、あんまり上手くいってない気がするんだけど、気のせいかな〜?

スウェン・カル・バヤン 「あなたに似た人を、知っているような気がする」
 ナチュラルの特殊部隊であるファントムペイン所属のパイロット。幼い頃から特殊訓練を受けてきたようで、戦闘技術はかなり優れています。冷酷非情な戦闘マシンであり、そういうところがちょっと初期のヒイロっぽいですかね。搭乗機はストライクノワール。

エドモンド・デュクロ 「だから、上を向いてる自分を確保して置こうと思ってね」
 セレーネ狙いの渋いおっちゃん。こいつはちょっとかっこよかったかな…。元軍人らしいんだけど、なんで退役したんだろう?何か上層部との衝突とかあったのかな?気になりマス。

ソル・リューネ・ランジュ 「女って、知ってて知らない振りするし」
 エドモンドの甥であり、スターゲイザーのテストパイロットを務めています。何か知ったかぶりのセリフをほざいていますが、ぶっちゃけただのガキです。

ミューディー・ホルクロフト 「ファントムペインに助けを求めるバカがこの世界にいるの?」
 ファントムペインの一員でケバイ女パイロット。こいつの見所は死に様です。それ以外は何もありません(爆)。搭乗機はブルデュエル。

シャムス・コーザ 「また戦争が出来るのか」
 ファントムペインの一員。キレることが俺の存在意義だーとばかりにハッスルしちゃってました。搭乗機はヴェルデバスター。



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