機動戦士ガンダム MS IGLOO -1年戦争秘録-
2004年 全3話
作品解説 | ||
連邦との開戦を決意したジオンは、新兵器の開発に取り組んでいた。試作機の実戦試験を命じられた603技術試験隊は、戦場で試験的に兵器を運用していくのだった。 CGアニメということで、一体どんなものかと思っていましたが、完成度は映像・内容ともに結構高いです。まあ、CGで描かれたキャラが自分に合う、合わないはあると思いますが、個人的には問題なく見れましたね。 この作品では、毎回歴史の影に埋もれていったジオンの新兵器が登場します。これまで見たことも無いような兵器が出てくるのですが、まあ埋もれたということが示しているように、様々な理由から大した結果を残せていません。言わば、黒歴史な兵器のお話なんですね。 しかし、その新兵器に懸ける漢達の生き様といったら想像以上に熱いものがありました。思いの外、上質なドラマが繰り広げられて、惹き込まれてしまいましたね。 ただ、ヒーローチックな活躍をするキャラはいませんので、そこんとこはあらかじめ了承しといてください。この作品は、新(珍)兵器とそのパイロットの見事なまでの玉砕っぷりを堪能する作品ですから。その散り往く姿は何とも言えない哀愁が漂っていてイイですよ…まさに滅びの美学! とりあえず、この後は黙示録0079に続いています。そちらで完結しているので、どうぞセットで見てください。ちなみに、この作品ではガンダムが出てきませんのであしからず…(タイトル詐欺だなw) |
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主な登場人物と名言(?) | ||||||||||||||
・オリヴァー・マイ 「地球とは狭い場所なのだろうか?ここからは、とてもそうは見えない」 603技術試験隊中尉。毎回ラストで、失敗の報告書を作成している姿が、なんとも言えない哀愁漂ってましたねえ。 ・モニク・キャディラック 「鯛は腐っても鯛。軍人は腐っても野良犬以下よ」 なかなか高慢ちきな女性特務大尉(中佐扱いらしい)さんです。顔に似合わず、毒吐きまくりですよ。パイロットとしての技術も持っているようで、MSヅダに乗って戦ったりもしていました。ちなみに、プロホノウ艦長曰く、国のお袋が飼っているヨークシャーテリアと彼女は似ているらしいです。よく吠えるところが…w ・マルティン・プロホノウ 「本艦の乗員を見捨てはしない!」 ヨツンヘイムの艦長。情に厚い男です。ただ、キャディラック大尉とは相性が悪かったようですね。嫌味の言い合いしてました(笑) ・アレクサンドロ・ヘンメ 「大砲屋冥利に尽きるってもんだ」 第1話で登場のヨツンヘイムの砲術長。試作艦隊決戦砲ヨルムンガンドの砲術員を務めます。ヨルムンガンドは、ルウム戦役でその実戦テストが行われるのですが、同時に実戦配備されたモビルスーツにお株を奪われてしまいます。時代がモビルスーツへ移り変わろうとしているのを感じながらも、彼は最後まで大砲屋魂を持ち続けて熱い生き様を魅せてくれました。 ・デメジエール・ソンネン 「ドロップだ。食うか?」 第2話で登場のヤク中?ここでも、時代がモビルスーツに移り変わっていくというところがネックになってます。戦車乗りからすれば、モビルスーツの活躍というものはあまり気分のいいものではなかったのでしょう。そんな時、モビルタンク・ヒルドルブのパイロットを任された彼は、その力を示してやると意気込みます。 ・ジャン・リュック・デュバル 「この歴史の真実は、何人たりとも消せない…」 第3話で登場の少佐。高機動マシン・ヅダのパイロットとして華々しく報道されますが、そこには政府のプロパガンダ政策が大きく関係してました。ヅダが戦えるのだということを証明するために、たった1機で4機のジムに立ち向かっていきます。
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