新世紀GPXサイバーフォーミュラSAGA
1996年 全8話


評価 70点

作品解説


今期、ふがいない成績で終わってしまった風見ハヤト。新型マシンが次々と登場する中、自分も心機一転で来シーズンからマシンを乗り換えることに決めます。しかし、そこにはアルザードというモンスターマシンも参戦するのでした。


ZEROに続く、サイバーシリーズOVA第3弾。TVシリーズから数えると、もう4作目にもなりますね。今回はマシンの性能争いを通して、レースとは何か?ドライバーの在り方とは?ということについてを描いています。
サイバーフォーミュラも時代が変化しようとしています。速いマシン…性能のいいマシン…どんなにドライバーの腕がよくても、結局はマシンの性能で優劣がつきはじめてきます。この流れに乗って、ハヤトも愛機アスラーダを降り、スペック的にはそれを上回るガーランドに乗り換えることになりますが、果たしてそれは吉と出るのか、凶と出るのか…?
今回の注目はなんといってもハヤトの成長につきますね。ここで彼は、ドライバー人生の大きな転機を迎えることになります。苦悩と挫折を繰り返し、一回り大きくなった彼が生みだした新必殺技リフティングターン、さらには新型のスパイラルブーストと見所満載なので、ここは見逃せません!
ただ、途中まではなかなか面白かったのですが、後半が尻すぼみだったかな?中盤までで大方見所が終了しちゃってるんで、ラストがいまいち盛り上がりに欠けるように思えましたね。これまでのシリーズのような、最後の熱い戦いってのも特に無いですから。
ちなみに、今回から脚本はSEEDで悪名高き某嫁になっています。そういうこともあり、ここからのサイバーは認められていないような風潮もあって、人によって評価は大きく分かれているようです。個人的には、そんなに悪くはなかったように思えましたけどね。
とりあえず、まだシリーズとしては完結しておらず、SINへと続いています。



主な登場人物と名言(?)

・風見ハヤト 「いくぞ、スパイラル!」
 前作の経験から、ゼロの領域を使いこなすハヤト君ですが、マシンの性能差のために勝てません。さらにはアルザードなんてとんでもないのが出てきたらまったくいいとこありません。果たして、彼は勝つことが出来るのでしょうか?そして、毎度のことながら、ギクシャク続きのアスカとの行方はどうなる?

・名雲京志郎 「幕は上がったよ」
 アオイチームの新たなオーナー。アルザードを作り出した兄の意志を引き継ぎ、このマシンがアスラーダよりも優れていることを立証しようとしてます。ハヤトに対し、己の主張を熱く語る彼の姿はまるでシャアを彷彿とさせます…ってか、池田さんといったら、私の中ではもうそのイメージしかないもんで…。

・フィル・フリッツ 「全てを捨てなければ、ただ一つの栄光すら掴めない奴もいるのさ」
 アルザード(フィル仕様)のドライバー。クスリを使うことでスピード感を無くし、まるで機械のようにマシンと一体化することでミスを犯さずに完璧なドライビングを行います。そのおかげでたしかに彼は速いのですが、果たしてそれが本当にドライバーと呼べるものかは疑問です。

・ブリード加賀 「忘れんなよ、俺達はマシンの性能比べをやってるんじゃねえ」
 あいかわらず加賀君は、カッコいい男ですな。そして、ハヤトのいい兄貴分です。といっても、今回はそんなに見せ場はありません。まあ、ZEROSINでは見せ場満載ですから、中休みですな…。

・新条直輝 「俺は信じる…今まで俺がやってきたレースを」
 今回は初っ端からお払い箱にされてしまいました新条君。アオイの落ち武者に、ついに来るべき時が来てしまったといった感じですね。しかーし、そのままでは終わりません。復活した新条君はかっちょいいぜー!後半、己のドライバーの座を追いやったアルザードに復讐する機会が与えられました。やったれ新条君!いてこましたれー!

・アンリ・クレイトー 「せ、先輩…待ってください。ぼ、僕が援護を〜」
 前作から、すっかり丸くなってる…と思いきや、それは大好きな風見先輩の前だけかよ。しかもギャグキャラが定位置になってるし。前は優勝争いにまでもつれ込んだというのに、今回はショボい。てんでダメダメですよ、こいつは…。



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