機動戦士ガンダム
1979年 全43話
作品解説 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
ジオン軍の攻撃の際に、偶然連邦軍の新兵器ガンダムに搭乗することになったアムロは、同年代の少年、少女らと共に戦争に巻き込まれていくのでした。 ロボットアニメにある程度の現実味を持たせ、敵味方それぞれの主張を描き、深いストーリー性と人間ドラマを表現したリアルロボットという路線を確立した作品です。 マジンガーZのような、正義が悪を倒すというような単純明快なスーパーロボット作品が主流だった当時からすれば、まさに画期的なものだったようですね。しかも、最初のリアルロボット作品でありながら、既にこのジャンルの完成系にも近いこの作品は本当に偉大だ。 ですが、放送当時はこの路線があまり受け入れられず、視聴率が伸びずに途中打ち切り…まあ、アニメの主な視聴ターゲットである子供が見るには向いてない作品ですからねえ。しかし、その後大きいお兄さん達から絶大な支持を受けるようになり、爆発的に火がついたようです。 とりあえず、これを見なきゃ何もはじまらない!未見の人は文句言わずに見てみましょう。何故この作品が何十年と経った後でも人気があり、次々と新シリーズが登場するのかがきっと分かるはずです。 一応言っておきますが、これが最初なんですよ。最近の人はファーストを見たこと無いけど、他のガンダムなら…とか言う人も増えてきていることでしょう。そんな人がこれを見ると、今までに似たシーンを見たことある…目新しいものがないって思うかもしれません(特にSEEDから見た人はそう感じると思います) なので、ここでもう一度確認しておきます。これが一番最初なんです!そう、全てのガンダムのルーツがここにはあるんだ!後の影響力や歴史的価値を考慮に入れると、それこそ評価は最高クラスにまで跳ね上がるでしょう。 ただ、個人的に後半の流れで少し気になる部分があったので、一つダメ出しをしておきます。別に打ち切りに関係していることではありません。それは、ニュータイプ論なるものをいきなり物語の前面に押し出してきた部分です。 そのことを全体のテーマとして持ってきたかったのなら、前半からもう少しニュータイプについて掘り下げていてほしかったですね。唐突にキャラがエスパー紛いの行為までし始めたんで、そこんところで違和感を覚えてしまいました。
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主な登場人物と名言(?) | ||
・アムロ・レイ 「アムロいきま〜す!」 ご存知、ファーストガンダム主人公。モビルスーツ・ガンダムに乗り、素人ながら敵モビルスーツをバッタバッタと倒していきます。ニュータイプとして覚醒していく彼は、まさにヒーロー的な活躍をするわけなんですが、性格は内向的、趣味は機械いじり、癖は爪を噛むことと、根本的にはネクラ型を匂わすキャラなんですよね(汗) ・シャア・アズナブル 「坊やだからさ」 アニメファンで、彼のことを知らない人はまずいないでしょう…赤い彗星と呼ばれる仮面のお兄様です。両親を殺したザビ家に復讐するため、ジオン軍の兵となり、密かにその機会を窺っています。ちなみに彼の操縦する赤いザクは、通常のものよりなんと3倍も早く動くそうです。一体どういうメカニズム(操縦テク?)なんでしょう…? ・ブライト・ノア 「弾幕薄いぞ!何やってんの!」 一年戦争からのシリーズで皆勤賞の名物艦長。ガンダム主人公達を育ててきた父親代わりで、まさにガンダムの影の主役ですなぁ。こいつの修正がなけりゃあ、アムロもカミーユもジュドーもあの活躍はなかった! ・セイラ・マス 「それでも男ですか、軟弱者!」 昨今の妹ブームの先駆け?…かどうかはともかく、妹キャラです。兄のシャアとは敵対する組織に属しながらも、常に彼のことを気に掛けている良妹です。一家に一人欲しいですね〜そして、私を軟弱者と罵ってほしい(爆)。まあ、後のシリーズではシャアに対して死ねばいいのに…的な何とも恐ろしい発現をしてるんですけどね(汗) ・ランバ・ラル 「ザクとは違うのだよ!ザクとは!」 ジオン軍の士官。部下の生活も気にかけるナイスな上官であり、武人と呼ぶのに相応しい男気の持ち主です。ちなみに、ランバ・ラルと言えば上記のセリフが超有名ですね。SEED DESTINYなんかでも使われ、TM西川が扮するグフのパイロット・ハイネが同じセリフを言ってましたが、やっぱりこのセリフが一番しっくりくるのはこのオヤジしかいません! ・ララァ・スン 「何故あなたは、今になって現れたの? 」 ジオン軍のニュータイプの少女。登場回数はそれほど多くはありませんが、彼女の死はこの後何年もアムロとシャアの二人に影響を及ぼすことになります。シャアに至っては、この年下(多分)の少女を母親になってくれたかもしれないなんて後の作品でほざいていますからねえ…どんだけ依存してんだ(汗) ・ギレン・ザビ 「あえて言おう、カスであると!」 ジオン軍の実質的なリーダー。ガルマが死んだときの演説はあまりにも有名で、アニメだけでなく様々なゲームによって何度も聞かされました。父を謀殺した悪党ですが、得てしてこういうキャラは自分も同じように身内によって殺されちゃうんですよねぇ。 |
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