フルメタル・パニック!
2002年 全24話


評価 70点

作品解説

 フルメタル・パニック! (初回限定生産) [Blu-ray]
角川エンタテインメント (2008-06-27)
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ミスリルに所属する宗介、メリッサ、クルツの三人にある命令が下される。それは、千鳥かなめという一人の女子高生の護衛であった。影ながら彼女の警護を続ける3人だったが、すでに敵の手は近くにまで迫っているのだった。


コメディー臭が漂うお軽いノリの学園ストーリーと、結構人が死んでいくシリアスな戦場ストーリー…この2つが同居する今風の作品です。軍隊とかロボットが好きな人はもちろん、学園ものが好きな人、ギャグ好きな人、かわいい艦長が好きな人w…オールOKです!
ナデシコなんかもこのように色んな要素がごちゃ混ぜになった作品でしたが、そちらとは少し違って、これはギャグとシリアスの境目がハッキリしていますね。ギャグはギャグとしてはっちゃけ、シリアスではほんと重苦しい雰囲気すら漂ってるところもあります。
まあ、根本となる流れはシリアスであり、ギャグはその合間に多少ある程度なので、笑いはあまり期待しないほうがいいかもしれません。どうしてもギャグが見たいという方は、同シリーズ作品のふもっふをご覧ください。こちらは完全なお笑い仕様になっていて、そんじょそこらのギャグアニメより面白いですw
それで、メインとなるロボットでの戦闘ですが、どうしてもラムダ・ドライバ(パイロットの意思を物理的な力として発動させる特殊なシステム)搭載機が最強で、その他のマシンはオマケ程度に感じてしまいますねぇ。両者の間には力の差がありすぎますから。
この作品の兵器類は結構リアルさを重視したものが多いのですが、ウィスパードによって開発されたこのラムダ・ドライバとECS機能(マシンが透明になるシステム)の存在だけは異質で、他と比べてかなり際立ったものとなっていました。味方でそのラムダ・ドライバを搭載してるのは主人公の機体だけなので、戦闘では必然的に彼のみが活躍してます。まあ、主人公だからこれでいいのか?
とりあえず、原作は長編シリーズの小説なので、今回はその中の3冊分のエピソード+αが描かれていました。既に続編もアニメ化され、今後も続いていくシリーズだと思いますので、まずはここを見ておかないと話になりませんね。



主な登場人物と名言(?)

・相良 宗介 「カシム、カシムと、馴れ馴れしいんだよ…クソヤロォォッー!!」
 ミスリル所属の兵士。コードサインはウルズ7。かなめの護衛任務を命じられ、そのために彼女の学校に生徒として潜入します。しかし、幼少時代から傭兵として戦場を渡り歩いてきたため一般常識がかなり欠落しており、いつもとんでもないことをしでかしてしまい、その度にかなみから強烈な突込みを入れられることになります。学校生活中はほとんどギャグキャラですが、一度戦闘になるとAS(アーム・スレイブ)を駆使し、頼もしい活躍を見せてくれます。ちなみに味方機では、彼の機体アーバレストのみが唯一ラムダ・ドライバを搭載しています。

・千鳥 かなめ 「こぉの、スットコドッコイー!」
 見た目はふつーの女子高生。しかし、彼女はウィスパードと呼ばれる、普通では知りえないような現代科学を超えた知識を持つ特別な人間だったのです。当然、そんなんだから悪の組織っぽいものから狙われちゃってたりするわけで、ミスリルは彼女を悪の手から守るために護衛しているのです。宗介とは親しい間柄となり、彼の天然ボケが巻き起こす粗相にきっちり突っ込んでくれます。

・テレサ・テスタロッサ 「彼女は最高よ!」
 彼女もかなめと同じウィスパードであり、ミスリルが誇る強襲揚陸潜水艦「トゥアハー・デ・ダナン」の若くて萌え萌えの艦長さん。でも他作品にルリルリなんてキャラがいるばっかりに、二番煎じという感が強いですな。彼女で最もインパクトに残っているのは「鼻血」。あの鼻血顔、ある意味とっても怖かった…(笑)。ちなみに彼女には双子の兄がいますが、この作品では登場しません。続編に期待しましょう。

・メリッサ・マオ 「彼らは私の部下です。私には責任があります
 コードサインはウルズ2。いわゆる姉御肌の彼女は、宗介やクルツとチームを組んで、その隊長を務めています。仲間思いのいいリーダーといった感じなのですが、一度任務から離れると、酒とタバコが大好きなだらしない姉さんに早変わり…。

・クルツ・ウェーバー 「皆不安なのさ…どれだけ場数をこなしてもな
 コードサインはウルズ6。けっこう美形なんですが、その本性はただの軽薄なナンパ野郎。あろうことか、過去にはメリッサ姉さんにも手を出そうとした命知らずの兵です。とは言っても、いざという時には頼りになる男で、銃の腕は超一流です。

・ガウルン 「バァーン
 かなめを狙うテロリスト。どこかの組織に属しているようですが、そこんとこは今回はあまり触れられませんでした。もう、悪党の中の悪党という奴で、これでもかと言わんばかりの悪役っぷりをいかんなく発揮してくれます。それにほんとしつこい奴でした。宗介とは過去に因縁があり、彼に異常な執着を見せていました。ラムダ・ドライバ搭載機ヴェノムに乗って度々彼の前に現れます。



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