ヴァンドレッド
2000年 全13話


評価 60点

作品解説

ヴァンドレッド COMPLETE DVD-BOX
メディアファクトリー
発売日:2005-12-22

男性だけの国家タラークと女性だけの国家メジェールは、長年に渡る星間戦争を続けていた。偶然、女海賊達の捕虜となった三人の男は、謎の敵からの攻撃を退けるために、共闘することになるのだった。


第一印象はGONZO版ナデシコといった感じですね。細かいテーマ的な部分は置いといて、このSFでハーレムチックな作風はあちらを連想させるものになっています。
内容的には、どっかで見たことのあるような設定や、なかなか本筋が進んでいかない展開、いまいち掘り下げきれていないキャラ描写が目に付き、それほど盛り上がってはいけませんでした。男と女のヤックデカルチャーな異文化コミュニケーションも、なんかエロを連想させる部分ばかりが際立っていて、ちゃんとその本質を描ききれていないような気がしましたし…
あと、スーパーロボット的な合体…なんてシチュエーションもあるのですが、これも男と女の「合体」的な意味合いをかけているもので、特に熱くなれるようなものではありませんでした。演出的にも大した盛り上がりは無いし、何処か中途半端で萎えてしまいますね。どうせそういう路線でいくなら、アクエリオンくらいにはっちゃけてくれたら楽しめたのかもしれませんがw
一応、この作品の見せ場はその合体等の戦闘面でしょう。メカのCGや動きなんかは結構頑張っていましたし、映像クオリティだけ見るとなかなかの高水準だと思います。薄味のストーリーよりも、こちらを重視して見るのが正しいでしょうね。まあ、それだけでは個人的に少々物足りませんでしたが…(汗)
とりあえず、今回ではまだ完結しておらずsecond stageへと続いています。全てはそちらを見てからですな。



主な登場人物と名言(?)

・ヒビキ・トカイ 「行く道は行くしかねえ…そうだろ!」
 熱血系主人公。さらに、こいつはツンデレ要素(笑)も持ち合わせていて、なかなか楽しませてくれます。ディータのアタックには基本冷たい態度なのですが、たまにデレを見せてくれるんですよね。あと、食べ物にも弱く、いつの間にかディータに餌付けされていました。

・ディータ・リーベライ 「本物の宇宙人だぁ!」
 パイロット見習の少女。多分、こいつがメインヒロインなんでしょうが、どうも頭の悪いノーテンキ娘という印象が強かったり…(汗)。宇宙人が大好きらしく、ヒビキのことをいつも追い回していますが、その過剰な愛(?)にヒビキからは少々うざがられてます。

・メイア・ギズボーン 「弱い犬ほどよく吠えるな」
 戦闘リーダーを務めるクールな少女。過去に色々あったようで、他人とは距離を置いているようにも見えます。EDアニメーションから、彼女もハーレムの一角になるのかと思いきや、特にヒビキのことを意識していたり、気があるような素振りを見せたりという描写は無かったですね。

・ジュラ・ベーシル・エルデン 「ねえ、早いとこしない?」
 我侭で目立ちたがり屋のナイスバディ少女。とにかく合体したがってますが、なかなかその機会に恵まれません(ディータに邪魔されたりも)。彼女がその思いを遂げるのは第9話と、三人娘の中で最も遅い時期でした。

・バート・ガルサス 「逃げんのは、得意ッス」
 家が金持ちのボンボン。お調子者でちゃらんぽらんな性格っぽいですね。船の操舵手を務めていますが、情けないところしか印象に残っていない…(汗)

・ドゥエロ・マクファイル 「私は医者だ」
 知的好奇心の強いエリート青年。その知識を生かし、医者になってクルーを支えていきます。機関長のパルフェとは馬が合っているようで、恋愛感情(?)に近い部分まで発展しているようにも見えました。

・ブザム・A・カレッサ 「目の前の障壁に怯えていたら、何も変わらない」
 ニル・ヴァーナの副長。しっかりしていて、クルー達のまとめ役といった感じです。また、かなりかっこいい人で、ヒビキ相手になにやら熱いセリフを語っていました。ちなみに、たまに不審な行動をしているようにも見えるのですが…

・マグノ・ビバン 「長生きはするもんだねえ」
 ニル・ヴァーナの艦長である老婆。この手の人物は融通の聞かない気難しい人が多いイメージですが、この婆さんに関してはなかなか茶目っ気あるところも見せてくれましたね。ノリノリでサンタやってたし…w



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