ヴァンドレッド the second stage
2001年 全13話
作品解説 | ||
前作からの続き。 新ヒロインの加入によりハーレム要素が強まったイメージですが、シナリオの方はドラマチックな展開が増えており、前よりぐっと面白みが増していると思いますね。特に、第3話でこれまで情けない役だったバートが覚醒する話は素直に感動出来ました。ここだけ、明らかにシナリオレベルの高さが際立っています。 ただ、相変わらずストーリー構成は少々難ありで、1つ1つのエピソードを単独で見れば悪くは無いのですが、全体としてのまとまりはあまり良くない印象です。前後の話の繋がりがなんか適当で、展開がやたら唐突にも見えました。 また、1期から通して26話もこなしたわけですが、その中で具体的に何をやったかと言うと、ワープアウト先から母星に戻ってきただけ…内容的な薄さは否定できませんね。 それに、解決してない問題もあるような気がしますし…結局、地球はどうなったんだ?もう刈り取りは終わったの?そこんところ重要だと思うんですが、最後詳しく語られていなかったので謎が残っています。これから男女の交流が盛んになっていくのはよいと思うのですが、まず地球関連のケリをつけるのが先決でしょう。 けどまあ、所々にいい部分もあってそれなりに楽しめたのも事実なので、決して悪い作品ではないと思います。後半の決戦も思っていた以上に盛り上がりましたしね。仲間が次々に集結してくる展開と大艦隊戦は熱かったと思うので、それに伴うご都合主義については不問にしますw 1期の時点ではそれほど良い作品と思っていなかったのですが、最後まで視聴すると、それなりに良かったなと思わせるくらいには成長しました。まあ、気になるところも多いのでそれほど高い点数は付けていませんが、温かい目で見守ってあげるのがいいでしょう。 |
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主な登場人物と名言(?) | ||
・ヒビキ・トカイ 「俺は戦う。命を繋いでいくために!」 熱血だけでなく、悟りの境地(?)に開眼した今回、前作から大きく成長することが出来たようです。自分の気持ちにも気付いたようですが、そこはなかなか素直になれない模様…さすがはツンデレ!ちなみに、出産シーンに立ち合わせてかなりショックを受けていましたが、多分男性だったら皆そんな感じで何の役にも立たないんでしょうね。 ・ディータ・リーベライ 「皆が悲しいのは嫌、皆に笑っててほしいから」 いつも馬鹿明るいディータですが、そうしている理由が明らかにされました。まあ、その部分に対して深い掘り下げがあったわけでもないので、特にこれといった感想は無いのですが、これまでウザイと感じていた行動も少しは許せるような気になりました。今回、ミスティという恋のライバルが現れたことで、宇宙人さん(ヒビキ)との関係も変化アリ? ・メイア・ギズボーン 「何があっても動じない。強くなれたと思ったのに…」 今回、ヒビキとの絡みがあまりなく、完全にヒロインの一角から外されちゃいましたね。ただ、それで存在感無くなったかというとそんなこともなく、むしろいい味が出る立ち位置になったと思います。考え無しにハーレム要員にされるよりはずっと良かったと思いますよ。 ・ジュラ・ベーシル・エルデン 「赤ちゃん、欲しいなあ…」 エロ担当?本命はバーネットだろうけど、ヒビキにも子作りを迫ったりしています。まあ、彼女の場合あくまで変わったこと(目立つこと)をやってみたいという、欲求からきた行為なんでしょうが。あと、前作でじらされた反動か、今回は結構合体してましたね。ヴァンドレッド・ジュラのバリアが微妙に役立ってました。 ・ミスティ・コーンウェル 「あたしの王子様!」 ハーレム要員の新ヒロイン。ただ、ディータへの当て馬以上の役割は無く、いまいち中途半端な印象です。つか、見知らぬ土地にたった一人で結構可哀想な奴かも… ・バート・ガルサス 「僕が守る!奴らを…これ以上一歩も近づけさせるもんか」 このお間抜けキャラが、意外にもメチャメチャかっこいい回がありました。基本的にどーでもいい話ばかりで構成されているこの作品で、何故に一話だけあんな神回が混ざっていたのか!?まあ、その話以降はやっぱりかっこ悪くなってましたけどね。せめて、副長との間にいい感じのイベントでもあればなあ… ・ドゥエロ・マクファイル 「女は素晴らしい」 誰よりも女性の神秘性に心を奪われているのに、出産には一度も立ち会えないなんて呪われているんじゃないんですかね…(汗)。ラストで髪の毛に隠れた顔が晒されたようですが、その姿に女性陣はどぎまぎしていました。ある意味、ヒビキよりもこいつの方がハーレム作れる資質をもってるんじゃないのか? ・ブザム・A・カレッサ 「これ以上胸元で何かが揺れるのはうっとおしくてね」 今回、この人の意外な正体が明らかにされました。その「声」を聞いたときはかなりショッキングでしたね〜。まあ色々ありましたが、なかなか良いキャラクターであったことは間違いないでしょう。 ・マグノ・ビバン 「あたしらにはまだ命があるんだからね」 お頭、何か病気っぽいですね。まあ、100年以上も生きていたら、そりゃあ体もどっかガタがくるんでしょう。皆のリーダーらしく、いいこと言ってましたよ。 |
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