魔法少女リリカルなのはStrikerS
2007年 全26話


評価 60点

作品解説


かつて、なのはに助けられた少女スバル・ナカジマ…彼女は管理局の魔導師となって、ずっと憧れていたなのはと再会するのだった。


なのはシリーズ第3弾。前作から10年後が舞台です。
初期の頃のような個人に注目したストーリーは影を潜め、今回は組織というものが大きく取り上げられています。なもんで、無駄に登場人物が多い!旧キャラほぼ総出演+大勢の新キャラですからねえ。しかも、敵だけで軽く15人以上…なかなかキャラの把握とか出来ないですよ(汗)
そんな中、シリーズの主人公であるなのはの役割は新人の教育係です。一応、今回はその新人さん達の成長物語にもなってるようですからね。なのは達はもう一人前になっていてほとんど隙も無いので、彼女達だけで2クールも物語を構成するのは難しいということなのでしょう。
しかし、今回は中途半端にその成長物語を見せようとしているせいで、この作品が本来持つ魅力というのがあまり生きていないように思えました。
前半は、特訓特訓でストーリーは全然進んでいかないし、見せ場であるはずの熱い戦闘シーンもほとんどない。組織の規律とかごちゃごちゃした設定ばかり取りだたされて、イマイチ爽快感もない…前作までの良かった点が台無しです。途中、何だかよく分からん育児アニメになってて、一体何やってんだよって苛々もしました。
ほんとエンジンがかかるのが遅かったので、視聴を打ち切られてもおかしくはないですよ。私もこれまでの実績が無かったら、見るの止めていたかもしれませんね。いつか面白くなってくれるはず…という一念で最後まで見続けました。
結果、後半はそれなりに熱いシーンもありました。出来ることなら、前半のうちからそれを小出しにして欲しかったです。まあ細かく見ると、最終決戦時のシナリオ構成に微妙な部分もあって、盛り上がり的にはやはり前2作に劣っているという印象ですけどね(例えば、まったく見せ場の用意されていないハヤテ…例えば、せっかく合体したのに大した見せ場の用意されてないシグナム…例えば、せっかく最終形態になったのに大した見せ場の用意されてないスバル…等々)
これを見て思ったのは、なのはという作品は1クールでテンポ良く勢いに乗っていくスタイルがあっているんじゃないかということですね。今回の点数には、特に前半分のマイナスが大きく響いています。



主な登場人物と名言(?)

・高町なのは 「スバルが憧れてくれたなのはさんは、誰にも負けない無敵のエースだから」
 なんというか…精神的にも随分と大人になってますよね。まだ10代の落ち着きには到底見えません。ぶっちゃけ、これは20代後半から現れるものですよ。作中では、この若さでママとしても活躍してたし…最早、魔法”少女”というタイトルが空しく感じられますw あと、変身したら何でツインテールになるんだ?それに、なんでフェイトと一緒の布団で寝てんだ?謎です。

・フェイト・T・ハラオウン 「それも全部、私なんだ」
 車なんぞ運転してて、パッと見キャリアウーマンっぽくなってます。変身シーンも大人のお色気がムンムン…なんと黒い下着を着用してますよ!第1期から見ている身としては、なんか感慨深いものですなあ。あのちっちゃかった子が、こんなナイスバディに成長したんだなと(爆)。あと、彼女もなのは同様にお母さんしているところが目立ってました。こちらは心配性で甘々のママですw

・八神はやて 「あたしの命は、そのために使うんや」
 この子も成長してるな〜今や立派な指揮官ですね。過去の事件(A's参照)のことを気にして、今はその償いのために頑張ってます。つか、主人公の一人と思っていたんですけど、終盤の戦いでまったく目立ってませんでした。魔導師ランク的には、なのはやフェイトよりも強いはずなのに、ほとんど空気扱いなんて…(涙)

・スバル・ナカジマ 「なのはさん、優しいもん」
 肉体派(?)魔導師。昔、大規模火災に巻き込まれたところをなのはに救われて、彼女に憧れて管理局の魔導師を目指しました。父も姉も管理局勤務の軍人一家…姉はギンガという名前なんですが、ホクトはいつ出てくるんだ?(笑)

・ティアナ・ランスター 「私は、立ち止まるわけにはいかないんだ」
 スバルのパートナー。射撃タイプ(といっても、なのはのような砲撃レベルでは無し)の魔導師です。自分が天才ではない凡人だという劣等感を持っていて、常に努力は怠っていません。しかし、そのことが焦りを生んでいるように見えることもしばしば…

・エリオ・モンディアル 「僕達が…皆がついている」
 出生にはなかなか重い事実があるものの、フェイトの保護によって真っ直ぐないい子に育ちましたw 故に、彼女に対しては深い情愛と恩義を感じているようですね。近接戦闘型で、槍のようなデバイスを使っての攻撃をメインとしています。

・キャロ・ル・ルシエ 「話を聞かせて!」
 この子の保護者もフェイトです。不幸な境遇を、彼女によって救われました。自身の戦闘能力は低いですが、補助系魔法や召喚魔法と得意としていて、竜を召喚することが出来ます。後半のルーテシアとのやりとりは、かつてのなのはとフェイトを思い出したりもしました。

・ヴィヴィオ 「私は、この世界にいちゃいけない子なんだよ!」
 なのはとフェイトの子供(爆)。厳密には、機動六課が保護する事になった身元不明の少女なんですが、最早そうとしか言い切れません!第2OPのヴィヴィオダンスはスゲーよ。不謹慎だけど笑っちゃいますw

・ルーテシア 「一人ぼっちは…いやだあああっーーーー!」
 召喚魔導師の少女。ノーマルサイズから巨大なものまで、色んな虫を呼び出すことが出来ます。何かの目的があって、ゼストと共に11番目のレリックを探しています。スカリエッティとは知り合いのようで、連絡を取っていました。

・ゼスト 「終わらんさ…なすべきことを終えるまではな」
 いかつい旦那。ルーテシアの探し物に手を貸していますが、こいつ自身も何か別に目的を持っている様子。エトナアギトとのユニゾンにより能力を向上させることが可能ですが、彼女との力の相性自体はそれほどよくないみたいです。

・ジェイル・スカリエッティ 「私の作品は、やはりいい出来だな」
 生体改造や人造生命体の開発を行う狂信的な科学者。人造魔導師や12人の戦闘機人を生み出して、管理局に対して攻撃を仕掛けてきます。しっかし、こいつはもの凄い変態だよなあ…後半でもの凄いことをやっていたのが発覚。こいつの抜け目のなさといったら、木原マサキ並ですよw



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