ストラトス・フォー(TV)
2003年 全13話


評価 65点

作品解説

ストラトス・フォー(1)
バンダイビジュアル
発売日:2003-03-28

流星群や隕石の飛来に脅かされる地球…それらの脅威を取り除くために、国連は二つの迎撃部隊を組織する。地上からの迎撃部隊メテオスイーパーの少女達は、宇宙で活躍するエリート部隊コメットブラスターを目指して、日々訓練に励むのであった。


夢に向かってがんばる四人の女の子達の青春群像物語。私、こういうシチュエーションが大好物なものですから、序盤はかなり期待して見てたんですが…後半は一体何なんだ?これまでの流れから一転して、急に未知の****なるものが出てきてガラリと路線が変わってしまいました。主人公の女の子の成長物語という目線で見ていて、それを期待していた私としては、かなり唖然とさせられましたね。まあ、面白ければそれでも文句はないのですが、それに伴ってストーリーに強引なところが目に付くようになってしまったのが残念です。
まだまだ主人公達は未熟で成長の途中だというのに、ラストで無理矢理彼らの活躍の場を作り上げて、あれよあれよという間に最終目標としていたところまで辿り着いてしまうのです。まあ、それなりに盛り上がりはしたのですが、そこに至るまでの色んな過程やら段階を一気にすっ飛ばしたこの展開は、前半で積み上げてきたものを台無しにしたようにも思えます。
特に気になったのが、作中での最大の見せ場だと思われた宇宙に上がる瞬間…そのシチュエーションがなんと呆気なく、くだらないものだったことでしょう。そこは一つの大きな目標であり、壁でもあったんだから、それなりに盛り上げてもっと壮大にやってほしかったです。なのに、本編のあの演出ときたら…ほんとガックリきました。その瞬間、もはやどう足掻いても、私の中でこの作品は名作にはなりえないなと感じましたね。ストラトス・ゼロはどうなったんだよ〜!!せっかく中盤で着々と準備を進めてたんだから、使ってやれよ。
まあ、それほど悪い作品というわけではありません。見所もあるし、音楽もいいし、それなりに楽しめるとも思うんですが、やっぱ個人的には歯痒い出来なんだよな〜。その他、無駄にエロいシチュエーションが多いのは、まあご愛嬌w
ちなみに、この作品は続編OVAがいっぱい出てます。



主な登場人物と名言(?)

・本庄 美風 「色が見えた途端、あたし…あそこに行きたいと思った」
 エリートパイロット一家に生まれた少女。しかし、本人は無気力でパイロットに対してまったくヤル気なし。ですが、とある時を境に目覚めます。まあ、人がヤル気を起こす瞬間ってのは、案外こんな風な些細なことが切っ掛けになるのかもしれませんが、この人の場合いきなり変わりすぎです(汗)

・菊原 香鈴 「お腹すいた…」
 ネコ嫌いの大人しい少女。見かけによらずかなりの大食いで、周りの人を呆れさせていました。いつも携帯でメールを打ってるようですが、それを誰に対して送信してるんでしょうね?少なくとも、仲間の三人ではないようですが…

・中村 彩雲 「今日のあたしは、ご機嫌向かい角30度なんだから!」
 体育会系少女。言いたいことはハッキリ言うタイプなので、ヤル気のない美風なんかともたまに衝突を繰り返してたりもしました。

・土井 静羽 「これ取るのが一番大変だったわ」
 見た目おっとり少女。けど、なかなかアグレッシブな面も持ち合わせています。通信講座で色んな資格をゲットしただけあって、何でもこなせる万能ちゃん。前半はそうでもなかったのですが、後半になるとこの設定がかなり生きてきましたね。つか、特殊機密コード解除資格って何ですか?

・如月 沙弥華 「覚悟するのはあんた達よ」
 下地島基地の教官兼副指令。ミサトさん的お姉さんであり、美風達四人に対して指導を行っています。しかし、本人は何やら飛ぶことにトラウマがあるようなのですが…。ちなみに、同僚の和馬くんにラブラブです。そのため、和馬と仲の良いランさんを敵対視してました。

・岩崎 和馬 「きっと他の奴より、上がるのが上手いからだろうなあ」
 下地島基地の教官。藤谷曰く、堅物です。普段は頼れるかっこいい人なんですが、沙弥華とランの板挟みにあってる時はたじたじでした。

・藤谷 圭 「まるで、ギャグの通じない俺の相棒みたいだ」
 下地島基地の教官。相棒の和馬とは正反対の性格のエロめがね。けど、優秀なナビらしいですよ。あんまそんなところは見受けられなかったのですが…(笑)

・佐古 浩一郎 「ただの尻拭いじゃねえってとこ、見せてやれよ」
 下地島基地の教官兼整備主任。機械いじりが大好きで、ストラトス・ゼロを組み立てています。コメットブラスターの司令官・美春とは元夫婦であり、未練たらたらのようなのですが、かわいそうなことに相手にされてないのよねん…。何かあれば、口癖のように「美春ぅ〜」って叫んでました。

・宮沢 翼 「ただの気まぐれでここまできたお前に、邪魔されたくないんだよ」
 下地島基地の候補生。美風達によく突っ掛かっていて、こいつらがライバルとなってお互い切磋琢磨しあっていくのかな〜なんて思っていたのですが、後半はすっかり影が薄くなってました。つか、ここの男パイロットは片方が女好きってのが掟なのか?

・池田 空 「お前の頭の中はソレしかねえのかよ」
 下地島基地の候補生。翼のパートナーですが、彼とは違って周りをよく見てる気配りさん。寂しい想いをしている香鈴を気遣ったりと、結構いい奴です。



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