新世紀エヴァンゲリオン
1995年 全26話(+劇場版)


評価 90点

作品解説

 NEON GENESIS EVANGELION vol.01 [DVD]
キングレコード (2003-07-24)
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秘密組織ネルフの長官である父親のゲンドウに呼び出された碇シンジは、使徒と呼ばれる謎の敵と戦うために、エヴァンゲリオン初号機に乗ることになるのだった。


エヴァの詳しい考察はネットで探せばすぐに見つかると思うので、ここでは簡単に感想だけ…(手抜きじゃないですよ〜。解説すれば、とっ〜ても長くなりそうなんでw)
とりあえず、初見は何だこれ…?さっぱり理解出来なかったです。特に、最終25、26話はこれまでのアニメの常識を覆すものでした。それは、完全にここまでのストーリーの流れを無視して、この2話でエヴァンゲリオンという作品のテーマについてを掘り下げていき、その部分のみを延々と語ってくれたんです。物語としては未完成…未解決の謎…これほんとに最終回か?と首を捻った記憶があります。
まあ、これはこれでこの作品らしいラストと言えなくもないんですが、さすがに皆さん納得がいかなかったようです。後に、物語としてのラストを迎えるために、最終25、26話を構成し直した真ラストとも呼べる劇場版が発表されることになりました。
しかし、これまた…(絶句)。何と言えばいいんでしょう?とりあえず、超展開に圧倒されっぱなしで、またしても初見ではよく分からず、劇場を立たずにそのまま2回目を見ました。結局、これを見たところで真相に辿り着ける人はほとんどいないでしょうね。答えは庵野さんのみぞ知るってやつです。
まあ、作品のテーマが現代人の抱える問題に直面したものであり、それに対する解答が視聴者に対して謎解きをさせるような一風変わった手法を用いたことで、従来のアニメファンだけでなく一般の人々も注目するという、一種の社会現象にまで発展していくことになりました。
私も一つの作品にここまで長くハマったのは初めてのことですね。大体の作品は、見終わったらそれでお終いですが、これに関しては見終わってからが始まりなんです!当たり前のように二度、三度と見直して、込められたメッセージを理解しようと努力しました。この作品には何かそうさせるだけの魅力があるんです。細かい内容云々以前に、こういう状況を作り出したこと自体が評価出来ることではないかと思っています。
とりあえず、これまでのアニメの概念を大きく打ち破った作品なのは間違いないでしょう。個人的にも、ここまで衝撃を受けたアニメは他にありません。それに、これ以降明らかにエヴァの影響を受けたような作風のアニメ作品も目立ちましたしね。色んな意味でアニメ史に残るような凄い作品なんで、初視聴の際は心してかかってください。



主な登場人物と名言(?)

・碇 シンジ 「逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ…」
 エヴァンゲリオン初号機パイロット。人付き合いが苦手な現代っ子で、趣味はMY空間に逃避しての自問自答です(笑)。この子、す〜ぐに鬱になっちゃうんだからw 物語が進んでいき、段々と人間的に成長していった…かに見せかけて、実は根本的な部分が何も変わっていないのは気のせいですか?やっぱ、根っからの引きこもり気質は簡単には直らないか。

・綾波 レイ 「私が死んでも代わりはいるもの」
 エヴァンゲリオン零号機パイロット。クールで無口な美少女で、その謎めいた魅力に多くの男性視聴者が虜にされました。おそらく、彼女の出現をきっかけに、アニヲタの間では爆発的な萌えブームが到来したのでしょう。ちなみに、綾波ヘアーは聖子ちゃんカットに次ぐ大流行となり、アキバを歩く女性の8割はこの髪型でしたね(ウソw)

・惣流 アスカ・ラングレー 「あんたバカぁ?」
 エヴァンゲリオン弐号機パイロット。いつもツンツンしていて、決してデレないその姿はある種の気高さすら感じさせますw ネクラが多いパイロットの中で、アスカの明るさが救いになってくれるのかと思いきや、後半では彼女も…(汗)。ちなみに、アスカの名言「あんたバカぁ?」は95年流行語大賞アキバ系部門を受賞しましたね(ウソw)

・葛城 ミサト 「しっかり生きて、それから死になさい」
 家ではぐうたらしていてズボラな感じですが、作戦中はりりしいお姉さんに大変身。彼女の登場がきっかけになったのかどうかは分かりませんが、以降のロボット作品に女司令官というものが結構流行りましたね。実際、声をあてている三石琴乃さんだけでも、電童のベガ司令、SEEDのラミアス艦長と女司令官役を演じていますし。

・赤木 リツコ 「うそつき…」
 ネルフの技術系スタッフ。親子揃って、科学者というよりも「女」でしたね。りっちゃんはいい女なんだから、もっといい恋が出来るはずだよ!けど、恋は理性で止められるものでなければ、頭で考えてどうにかなるものでもないんですよね。まさに恋愛はロジックじゃない!

・碇 ゲンドウ 「よくやったな、シンジ」
 ネルフの総司令。何やら色々と陰謀?を企んでいるようなんですが、あんたは一体何考えてんだよぉぉぉっ!!この方の思考は、さっぱり分かりませんね。それが正確に分かるのは、おそらく庵野氏ただ一人ではないでしょうか?(スタッフすら、分からない人も多そうな気がするぞ…)無骨な男のように見えますが、女性をたぶらかす手腕だけは天下一品みたいですw

・加持 リョウジ 「よぉ、遅かったじゃないか」
 加持さんかっちょいいです。まさに大人の男って感じですね。結構好きなキャラだったんで、あの銃声が鳴り響くシーンはかな〜りショッキングでした。スパイなんてあこぎな商売やってて、畑仕事が趣味ってとこもなんかイカしますね。いわゆるギャップ萌えってやつ?w

・渚 カヲル 「僕は君に会うために生まれて来たのかも知れない」
 
最後のシ者。TV版でまともに登場したのが24話のたった1回だけだったのに、彼についてはやたら反響が大きかったですね。まあ、こいつはそのたった1話の中にあり余るほどの意味深発言(電波的発言とも言う)を残し、己の存在を主張しまくった後でこれまた衝撃的に消え去っていったので、その印象の強さも頷けます。シンジ君の心の中に、いつまでも残るシコリとなってしまったようですね。



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