友人の起こしたテロ行為のせいで、軍に追われていたエイサップ・鈴木。彼がバイクで逃走している途中、海から現れた謎の戦艦と遭遇するのだった。
いや〜バイストンウェルものは、やっぱり主人公強制巻き込まれ型の展開なんですね。初っ端からもうハチャメチャですわ。
突如異世界から地上へとやってくる戦艦…そこからは問答無用で戦闘が始まることになります。んで、よく事態も分からぬままオーラロードが開いて、戦いは強引に次のステージへと移っていきます。まさに有無を言わさぬ怒涛の展開！こちらが何か言葉を挟む隙間も無いですね。
という風に、内容の方はかなり目まぐるしいものがありました。わずか6話の間に、地上とバイストンウェルを行ったり来たり。さらに、作品のテーマが過去の第二次世界大戦にあり、そこんとこの描写もあったりで慌ただしかったです。短い話数にかなり凝縮されてますね。
けど、構成自体はしっかりしていたので、ラストではそれなりに盛り上がりました。正直、何かもうぐっちゃぐっちゃの戦いでしたが、とりあえずサコミズが熱かった…それに限ります。これはもう理屈じゃありませんね。彼には見るものを惹きこむ圧倒的なパワーがありました。ぶっちゃけると、オウカオーはハイパー化します！これはファンならたまらない演出ですね。
あと、初代ダンバインから20年以上経っているということで、さすがに映像面は格段に進歩してました。バイストンウェルの描写だとか、オーラバトラーのデザインだとかはさらに洗練されたという感じですね。なかなか美しい映像でした。特に、オーラバトラーはより生物的なものを感じさせ、いい感じに仕上がってると思います。
また、いつもの富野節がこれでもかっていうくらいに炸裂しており、全編を通じて芝居がかった言い回しが目立ってましたね。富野さんの色が濃く出た作品なので、ファンなら楽しめると思います。
最後に一つ突っ込みを…異世界で携帯電話が繋がるってのはどうなんでしょうね？