∀ガンダム
1999年 全50話
作品解説 | ||
G-SELECTION ∀ガンダム DVD-BOX 【初回限定生産商品】 posted with amazlet at 10.06.20 バンダイビジュアル (2011-01-28) 売り上げランキング: 410 地球帰化作戦の選抜部隊として選ばれ、地球へと降下したムーンレィスの少年ロラン・セアックは、偶然知り合ったハイム家の人間の使用人となり、地球の生活に溶け込んでいった。それから、数年後…ロランの成人式の日にムーンレィスの軍隊が地球へ降下する。 来ました…久々の富野ガンダム。既に確立されてしまったガンダムというブランドを壊すのは、生みの親であるこの人しかいない! ということで、これまでのガンダムとはまったく違った印象の作品に仕上がっています。何処で聞いたか忘れましたが、未来のおとぎ話とはなかなか言い得た表現ですな。確かに、そのような空気を放っていますよ。 しかしこれ、見る人によっては盛り上がりの薄いエピソードが多くてつまんないじゃん…って評価を下す人もいることでしょう。実際、私も初見時はそれほど面白いとは思っておらず、むしろこれがガンダム…?という違和感のほうが大きかったです。 けれど、ガンダムという先入観を一切捨てさって、まったく新しいタイプの作品として受け止めてみると、じわりじわりとこの作品の持つ本質が伝わってきたような気がします。ほんと、他のガンダムでこんなに綺麗な物語として成立しているものはありませんよ。皆さんも、この作品が醸し出す独特の雰囲気に気付いて、それをじっくりゆっくり楽しんでみてください。まるでスルメのように、味わえば味わうほど深みの出てくる作品ですw 確かに、MSのデザイン云々のことはたしかに…ですが、それ以外にこのガンダムが大きく批判されるようなところはありません。ストーリーはいい感じだし、菅野よう子さんの音楽もこの世界観に合ってる。そして、エピローグは神クラス…これで一体何処に不満があるんだー!(まあ、個人的にウィル・ゲイムさんの不細工さは不満かも。仮にもディアナ様の恋人があんな青ヒゲとは…w) ちなみに、この作品でこれ以前の全てのガンダムシリーズは、禁断の過去(黒歴史)とし、全て同一上の世界と定義されました。 |
||
主な登場人物と名言(?) | ||
・ロラン・セアック 「地球はとってもいいところだ!みんな、早く戻ってこ〜い!」 月から地球へとやってきた、ディアナ様LOVEの肌黒少年。何故か金魚のおもちゃを好んでおり、肌身離さず持っています。なんとなく好感が持てる少年で、パイロットでありながら艦長にもなっちゃったりしてます。初回から、二人のお嬢さんの裸を目撃したラッキースケベw ・ディアナ・ソレル 「ガンダムにおヒゲはありますか?」 月の女王様。月と地球の平和を願っていますが、内部に敵が多く上手くいきません。地球の少女、キエル・ハイムとそっくりの容姿で、お遊びから入れ替わったりしていたのですが、そのせいでキエル・ハイムは余計な苦労をしょいこむことに… ・キエル・ハイム 「ですから、今度は二人だけでね」 ロランが仕えるハイム家のお嬢様(長女)。ディアナとそっくりの容姿のため、月の抗争に巻き込まれたり、時には女王として振舞ったりと色々大変なことに巻き込まれます。しかし、何度もその役割を果たすうちに女王の風格を身につけ、周りも見分けが付かないくらい「ディアナ・ソレル」を演じれるようになってました。意外と本人、その役割を気に入ってるようで、ラストも…(ゴニョゴニョ ・ソシエ・ハイム 「わあああああっーーーー!」 ロランが仕えるハイム家のお嬢様(次女)。しかし、自分自身でもMS(カプル)に乗って勇ましく戦ったりします。女性キャラの中では一番好きでしたが、存在感ではディアナやキエルには劣っていたかな?エピローグで彼女が叫ぶところ…とっても好きです。 ・ハリー・オード 「その代わり愛するという愛では、それは貧しいでしょう」 ディアナ様親衛隊。赤いグラサンがとっても趣味悪いです(笑)。金色のMSに乗ってグラサンというと、どうしてもクワトロ思い出しちゃいますが、こいつはあそこまではでしゃばらず、あくまで女王を守る騎士といった感じで健気に尽くしているんですよね。この甲斐甲斐しさがクワトロにもあれば、彼もレコアさんに逃げられずに済んだのではないでしょうか? ・ギム・ギンガナム 「このターンXすごいよ!流石ターンAのお兄さん」 月面都市ゲンガナムを守る侍。ターンXに乗り、あの最強必殺技・シャイニングフィンガーをかましてくれますw 何かこの人のセリフは特徴あって、やけに耳に残るものが多かったですね。ラストのロランとの剣での戦いというのは、往年の名決闘、アムロ対シャアを思い出しました。 ・グエン・サード・ラインフォード 「彼はローラのほうが似合うだろ」 え〜ホモショタ(笑)です。ロランを自分だけの愛称・ローラと呼び、とっても可愛がってくれます。二枚目を気取っていますが、役回りは何処か三枚目。地方領主から落ちぶれていきます。最後まで活躍できなかったヘタレっすね。 |
||