マクロスF(フロンティア)
2008年 全25話


評価 75点

作品解説


超長距離移民船団マクロス・フロンティアに、アイドルシンガーであるシェリル・ノームがコンサートのために来艦する。そんな中、突如フロンティアは未知なる敵と遭遇するのだった。


え〜この作品の感想を簡単にまとめると、戦闘シーンの映像と歌は極上シナリオは残念、そんなところでしょうか。ということで、見る人がどの部分に比重を置くかで評価も大分変わってくると思います。
とりあえず、前半はかなり楽しんで見れました。話自体は王道的ラブストーリーでしたが、タイプの違う二人のヒロインが非常に魅力的に描かれていたので、どんどん作品に引き込まれていきましたね。また、菅野よう子さん作曲の歌はどれも中毒性が高くツボだし、それに合わせたバルキリーでの戦闘も最高です。かなりハイクオリティに仕上がっており、アニメならではの音と映像の魅力というのが十分に引き出されていました。これはぜひブルーレイで見たい!と思わされましたね。
ただ、ぶっちゃけ後半の展開が微妙でした。片方のヒロインにあまり魅力が感じられなくなったし、話自体がどうもいまいち…。一時の盛り上がりが嘘のように私の中で冷めていっちゃいましたよ。映像と音のクオリティに、シナリオがついていっていない…ここが痛かったです。
あと、主人公にあまり魅力が感じられず、結局こいつが何をしたかったのか物語を通じて伝わってきませんでした。ということで、この主人公にはほとんど感情移入も出来ず、その辺もマイナス要因になったかな?まあ、マクロスシリーズの主人公が微妙なのは、今に始まったことではないのですけどw(その代わり、オズマが目立った話だけはやたらと熱かった。マクロスはやっぱ兄貴キャラがいいよね)
そして、ラストは何処か曖昧で、視聴者が一番気になっていた「結論」が完全にぼかされてます。なんか、想像しうる中で最も安易な終わり方されたな〜って印象ですね。これにも少々興醒めさせられました。
後半の出来が微妙だと、どうも全体的な印象も少し悪くなってしまいます。まあ、この作品には「歌」という大きな武器があるので、そこに魅了された人は中途半端な出来のシナリオも気にならないくらい盛り上がれるのかもしれませんが…個人的にはかなり気になってしまったんだよなぁ。ほんとはもっといい点付けたかったのですが、これが限界です。
そういえば映画化もされるらしいのですが、これは愛・おぼえていますかのような総集編?それとも続編的なおまけエピソード?もし前者なら、も一回シナリオを練り直して上手くまとめてほしいものですよ。



主な登場人物と名言(?)

・早乙女 アルト 「人は一人じゃ飛べない」
 美形主人公。パイロット養成コースに通っていますが、実は歌舞伎の名門一家の息子。どうも親との間に確執があって家を出たようですね。つか、その辺のエピソードが全然消化不良なんだよね〜。最初は、この辺の設定も活かした主人公の成長物語も兼ねたシナリオなのかと思っていたのですが、終わってみればこいつはただの中途半端な野郎としか描かれてなかったような…(汗)。はっきり言いましょう、優柔不断は罪だ!w

・ランカ・リー 「皆、抱きしめてー銀河の果てまでー」
 シェリルに憧れ、アイドルを目指す天真爛漫な少女。アルトに対してほのかな恋心を抱いています。まあ、前半は彼女のサクセスストーリー的な部分が楽しめたのですが、後半になってからの行動がどうにも納得できんかった。「キラッ☆」とかやってる時は、それなりにいい感じに見えたんだけどなぁ。

・シェリル・ノーム 「あたしの歌を聞け〜!」
 「銀河の妖精」と称されるアイドルシンガー。ぶっちゃけます…私は断然シェリル派です!もう一人のヒロインと比べて、彼女に関しては最初から最後まで良かったと思いますね。普段は負けん気の強いわがままお姫様という感じですが、時折見せる弱さに萌えざるをえませんw ただ、病気設定の扱いが…ラストのご都合主義にげんなり。

・ミハエル・ブラウン 「本気になるのも、させるのも、おっかなくてな」
 学校でのアルトの友人であり、スカル小隊所属のパイロット。かなりナンパな性格で、可愛い女の子は誰彼かまわずに口説いているようです。そんな彼の本命はというと…

・ルカ・アンジェローニ 「あなたは絶対、僕が守りますから」
 アルトの後輩。ミハエルと同じく、学校に通いながらスカル小隊のパイロットもこなしています。何処か幼さも垣間見えますが、物語後半ではある決意の下で戦いに挑むのでした。

・松浦 ナナセ 「大丈夫、サイズなんか問題じゃありません」
 アルト達の友人である巨乳メガネの女の子。アイドルを目指すランカに共感し、心の底から彼女を応援しています。ルカから想いを寄せられていますが、それにはまったく気付かず、頭の中はランカのことばっかり考えてるみたいw

・オズマ・リー 「妹も…惚れた女も…守れないで何が男だ!」
 ランカの兄であり、スカル小隊のリーダー。もうこのアニキは熱いのなんの…啖呵をきった後、TRY AGAINがかかった時はテンション上がりまくりでしたよ。どうも、ファイヤーボンバーのファンという裏設定があるみたいですね。つか、本筋とはあまり関係の無いこのアニキの活躍部分こそが、マクロスFにおける私の中でのピークだったかもしれませんw

・クラン・クラン 「死ぬのが怖くて、恋が出来るかーー!!」
 ゼントラーディの末裔で、ピクシー小隊のエースパイロット。本体はゼントラーディらしくデカイですが、マイクローン化すると何故かロリっ娘に(性格まで幼く)なります。原因は遺伝子異常らしいですが、そんな彼女の素晴らしき遺伝子に万歳w

・グレイス・オコナー 「永遠への扉が開く」
 シェリルのマネージャー。彼女が苦手とする唯一の人物らしいですね。おっとりした物腰ながら、有能なキャリアウーマンという感じで仕事を完璧にこなしていきます。

・ブレラ・スターン 「ショーダウン」
 謎のサイボーグ少年。いつもランカを守るような行動を取り、彼女の傍にいるアルトとよく対立していますが…



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