マクロス7
1994年 全49話


評価 70点

作品解説

 マクロス7 Blu-ray Box Complete FIRE 1
バンダイビジュアル (2012-10-26)
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長距離移民船マクロス7に突如謎の敵が現れる。ちょうどその時、ライブを行っていたロックバンド「ファイヤーボンバー」のボーカル・熱気バサラは、バルキリーで戦場へと飛び出していき、敵味方関係なく自分の歌を聞かせ始めるのだった。


なんともはや…(絶句)
正直、知名度も人気もあるマクロスというハイレベルの作品が、続編でこんな無謀な冒険をしてくるなんて夢にも思っていませんでしたよ。バルキリーで戦場に駆け付けた主人公は、基本的に戦闘行為には参加しません。なら、何をしているかって?そう、歌っているんですよ…物語の最初から最後まで!w
初め、この設定はギャクか何かだと思っていたのですが、どうやら真剣にこのテーマで最後まで行くらしく、途中からは歌うだけの主人公のためにありえない兵器も登場しました。その名も「歌エネルギー変換ユニット」…これのおかげで、歌が敵と戦うための武器(?)の一つとして描かれるようになりました。
簡単に説明すると、素のままの歌じゃあ作中に登場するプロトデビルンなる怪物どもにはイマイチ効果が薄いので、歌の力を何かよく分からないエネルギーに変えて相手にぶつけちゃおうってものです。そのサウンドビームの威力たるや、通常兵器の通用しない奴ら相手に絶大な効果を発揮します。ある意味、マクロス世界での最強兵器・反応弾を超えた威力です(笑)
そんな無茶な設定の下で、結局この作品は最後までやり遂げてしまいました。もう色々と突っ込みたいところはあるのですが、とんでもなく馬鹿げているようなことでも、ここまで一貫してマジにやられると、最早言葉もありません…完全に脱帽ですよ。
一度この世界観の虜になってしまったら、後はどこまでも深みにハマっていくだけです。そのときは、もう全てを吹っ切って楽になりましょう。馬鹿みたいにテンション上げて、バサラと一緒に歌いだせば気持ちいいですよ♪(ニヤリ
ちなみに、バサラとミレーヌは普段の時と歌ってる時では中の人が違うんですよね。まあ、特に違和感は無かったので文句は無いんですけど。



主な登場人物と名言(?)

・熱気バサラ 「うぉーーー!今日こそ動かしてやるぜ!山よ!銀河よ!オレの歌を聴けーーーっ!!」
 ロックバンド・ファイヤーボンバーのボーカル兼ギター。つーか、すげぇーよこいつ…歌で山を動かそうとしてます(汗)。まあ、そんなとてつもない思考の持ち主だから、戦闘中に歌おうなんて考え付くのでしょうね。ですが、彼はこの無謀ともいえる主張を一貫して貫き通し、結局皆にそれを認めさせてしまいました。彼のこの熱い心意気だけは、素直に認めるしかないでしょうね。ちなみに、彼のファイヤーバルキリーは操縦桿がギターだったり、弾の代わりにスピーカーポッドを打ち出せたりと、とんでも魔改造がなされておりますw

・ミレーヌ・ジーナス 「あたし歌う!バサラの心を受け継いで歌えるのはあたしだけだもん!」
 ファイアーボンバーのボーカル兼ベース。マックスとミリアの間に生まれた末の娘です。そして、彼女こそがマクロス伝統の三角関係の中心人物となっています。バサラとガムリンの間で揺れ動く気持ち…彼女はどちらを選ぶんでしょうかね?

・ガムリン木崎 「お前は歌うんじゃないのか!?歌えバサラ!!」
 根っからの軍人気質の堅い男で、戦闘中ふざけた行動を取ってるバサラとはいつも衝突しています。しかし、バサラが一度だけキレて敵にミサイルを発射したことがあったのですが、なんとガムリンがそれを阻止してしまいます。そして言った一言が上記のセリフ…熱かった。なんだかんだでこいつなりにバサラのことは認めているんですよね。

・レイ・ラブロック 「これ以上大切なメンバーを傷つけさせはしないぞ!」
 ファイアーボンバーのキーボード担当。皆のまとめ役でリーダーも努めています。実は元軍人で、そっち関係に色々とコネを持っており、バサラのファイヤーバルキリーなんかを用意してくれました。

・ビヒーダ・フィーズ 「……」
 ファイアーボンバーのドラム担当。基本しゃべりません…。何から何まで不明。

・マクシミリアン・ジーナス 「今日は…とても、きれいだ
 天才マックス君がマクロス7の艦長となって帰ってきました。その手腕は衰えておらず、時に大胆な作戦で相手を翻弄します。バルキリー乗りとしての腕も錆び付いておらず、物語後半ではかつての姿を思い出させるような勇姿を見せてくれました。しかし、そんな彼にも悩みの種が…夫婦の関係があまり上手くいってないようです。

・ミリア・ファリーナ・ジーナス 「何やってんの!それでも天才のつもり?」
 シティ7の市長になったミリアさん。しかし、月日というものは非常なものですね。前作で人間とメルトランディの架け橋とも言うべき星間結婚をおこなった彼女とマックスなのですが、すっかり夫婦愛は冷め切っています(といっても、7人も子供を作ったのは立派ですが…)。しかし、月日が経っても変わらないものがあります。それは「若さ!」なんであんたら夫婦はそんなに見た目若いんじゃーーー!!

・シビル 「アニマスピリチア!」
 若い少女のような外見をしているプロトデビルン。しかし、バサラの歌から何かを感じ取り、彼らに味方してくれるようになります。

・ゲペルニッチ 「もはや止められぬ…」
 プロトデビルンの親玉。見た目は美形の青年ですが、それは人間の体を乗っ取ったためであり、本性はかなりヤバイ姿です。人間を飼い殺しにして、永遠にスピリチア(生気のようなもの)を奪うスピリチアファームなる、とんでもない計画を立てています。バサラのことをアニマスピリチアと言っていますが、果たしてそれは何なのでしょうか…?



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