舞-HiME
2004年 全26話
作品解説 | ||
舞-HiME COMPLETE [Blu-ray] posted with amazlet at 10.07.10 バンダイビジュアル (2010-01-27) 売り上げランキング: 9636 風華学園に転入してきた鴇羽舞衣は、徐々にHiMEとしての力が覚醒していき、否応なしにオーファンとの戦いに巻き込まれていくのだった。 バトルロイヤルもので、最後に勝ち残ったものが大いなる力を手に入れるという、最近じゃあよく聞く設定。しかし、この作品はそこに独自のルールを設け、ただ相手を倒せばいいというものではない一捻りがありました。 物語前半、HiMEと呼ばれる少女達が徐々に姿を現し始め、自らの守り神であるチャイルドを使ってオーファンと呼ばれる敵を倒していきます。まあ、ここはそれぞれのHiMEの顔見せと紹介みたいなものですな。 そしてHiMEが集まってきた後半、ここからがこの作品の真の見所です。前半は得体の知れない敵が相手でしたのでお互いに協力し合って戦えばよかったのですが、後半はHiME同士の戦いになるので、一戦闘終わる毎に必ずHiMEの中に敗者が現れるのです。 ここで、これまではそれほど重要視されていなかった独自のルール『チャイルドが倒されれば、HiME本人ではなく、自分の大切な人が消えてしまう』という設定が一気に生きてきます。 彼女達は、自分の好きな人を守るためにも負けられないのですが、HiMEの中には想い人がかぶっちゃってる者や、HiMEが別のHiMEに好意を寄せているという場合があるのです。その設定のせいで自分が勝っても負けても好きな人は消えちゃうとか、相手を倒せば自分が消えるとか、複雑極まりない戦いになっちゃうわけですよ。 だから、誰も戦わないことが正しい選択なんですが、まあそんな都合よくいくはずもなく、結局は最後の一人になるまで、凄惨なHiME同士での潰し合いが始まります。こうなってきた時、前半戦で皆がそれなりに仲良くなってきたとこなんかも、またいいスパイスを出し始めるんですよね。 まあ、さすがはサンライズというところです。美少女ものといえど、あなどれない作品となっていました。しかし、ラストのあのご都合主義はさすがにいかがなものかと…展開的にそうなるだろうとはなんとなく読めてたんですけど、これはちょっとげんなりしますよ。 こちらを見終われば、スターシステムにより同キャラが登場する舞-乙HiMEも続いてどうぞ。 |
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主な登場人物と名言(?) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
・鴇羽 舞衣(ときは まい) 「あたしの命を懸けろって言うなら、懸けてやるわよ!」 主人公舞衣ちゃんですが、彼女がキレたときの顔はマジ怖いです(ガクガクブルブル…。思わず美少女ものだということを忘れてしまいましたね。ちなみに彼女のチャイルドのカグチツですが、その破壊力は群を抜いた凄まじいものです。まるで、某FFのバハムートといった感じでした。 ・美袋 命(みなぎ みこと) 「私には、本当の好きなんて、なかったんだ…」 生粋の野生児。兄を探すため、風華にやってきたらしいです。舞衣のことが大好きなんですが、ちょっとした行き違いからお互いの心が離れていくことになります。そして、こいつが暴走していくことで、事態はどんどんえらいことになっていきました。まさに問題児。 ・玖我 なつき 「デュラン!ロードシルバーカードリッジ…撃てっー!」 クールでかっこいい少女。颯爽とバイクを乗り回す姿が、やたらと様になってますね。彼女のチャイルド・デュランの砲撃シーンはシビレます。セット出来るカードリッジには色々種類があるみたいで、用途に応じて使い分けていました。 ・藤乃 静留 「いけずやなーええとこやったのに」 学園の生徒会会長。一見掴み所が無く、飄々とした感じに見えますが、その本性はこわ〜いもので、かなり病んでましたね。なつきに対し、友情以上の特別な感情を抱いており、彼女のバックには百合の花が咲き乱れております(笑) ・楯 祐一 「やらせねぇ…こいつは俺が守る。俺は舞衣が、舞衣が好きなんだあああっ!!!」 最初は主人公かと思ってました(実際漫画版では主人公)。けど、途中いまいちパッとせず、この作品に男主人公はいないんだなって思い完全に油断してました。…ええ、最終回にやられましたよ。なんで声優が関智一キャラはこんな熱い告白をするんですか!未だにこの人といえば、ドモンのあのイメージなんですかね。 ・神崎 黎人(かんざき れいと) 「戯言を!」 女生徒のアイドル、生徒会副会長。舞衣にモーションをかけてて、いいとこまではいきましたが、結局は失敗に終わります。まあ、三角(四角)関係の一端を担うのが彼の役目かと思ってましたが、この人はそれからが本番でした。 ・炎 凪(ほむら なぎ) 「戦うなら、君は一番大事なものを懸けなきゃならなくなる」 な〜んかいけすかないガキです。あからさまな胡散臭さを、現れる度にいつも漂わせているんですよね。彼は黒曜の君と呼ばれる真の黒幕に付き従い、HiME達の戦いを裏から操作しているのです。 ネタバレあるんで反転(Ctrl+A)して見て下さい。
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