機動武闘伝Gガンダム
1994年 全49話


評価 80点

作品解説

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地球に降り立ったネオジャパンコロニーのドモン・カッシュは、自分の家族を破滅に追いやったデビルガンダムを探しながら、ガンダムファイトで戦い続けるのだった。


この作品は、これまでのガンダムというものを根本的に覆したもので、好き嫌いが大きく分かれると思います。というか、一応ガンダムと名乗ってはいるものの、もはや完全な別物と言ってもいいような気がしますね…(汗)
各国が覇権をかけて争うガンダムファイト…パイロットは武道の達人が選ばれ、彼らはモビルトレースシステムというパイロットの動きがそのままモビルスーツの動きとなるシステムを使い、お国のため、名誉のため、自分のため、様々な理由で日夜戦い続けています。
モビルスーツは全てガンダムという名がつき、その種類の多さは間違いなくシリーズ史上No.1。これでもか!というくらいに怪しいガンダムが毎回のように登場するのには、もう笑うしかありませんでしたよ。主人公ドモンは、この敵ガンダム達を必殺技・シャイニングフィンガーで倒しながらガンダムファイト優勝を目指します。
後半、主人公は機体だけでなく自身もパワーアップし、スーパーモード(ハイパーモード)といったものを発動できるようになります。体全体から金色のオーラを放出する姿はまさに超サイヤ人!我が心の師・マスターアジアとお互いのガンダムでエネルギー波(?)をうちあう光景はロボットアニメの常識さえ覆しましたね。
まあ、中には多少かったるいシナリオもありましたが、要所に用意された盛り上がりは凄まじく、ファイター達の溢れ出さんばかりのパワーには、ただ圧倒されるばかりでした。この常識外れの熱さを前にすれば、細かいことは明後日の方向に吹き飛んでしまい、ガッツリ燃えられることは間違いないでしょう。
そして、お子様向けかと思われた設定のその裏には、地球の汚染というガンダムシリーズ通してのテーマも含まれていました。…といっても、真のテーマはやっぱりだろうなw
ほんと、いい意味でやらかしてくれた作品でしたよ。まあ、ガンダムとしては“ナシ”でも、エンターテイメントの一つとしては十分“アリ”かな?



主な登場人物と名言(?)

・ドモン・カッシュ 「俺のこの手が光って唸る。お前を倒せと輝き叫ぶ!」
 激しく直情型の主人公です。キングオブハートを受け継ぎ、流派・東方不敗の様々な必殺技を使って戦う純格闘家。う〜ん、こんなガンダム主人公はじめて。ていうか、これを本当にパイロットと呼んでいいのでしょうか?こんな筋肉馬鹿な連中をガンダムパイロットの仲間入りにさせたら、かつてのニュータイプパイロットに失礼ですよ(笑)。それにしても、最終回の彼の告白は必見です!アレほど熱く、恥ずかしいセリフを力の限り叫んだ声優・関智一に乾杯。

・レイン・ミカムラ 「ほんとにもう絶好よ!」
 ドモンに尽くすナースさん…もといメカニック。と思いきや、なんと自分もMSに乗って戦っちゃいます。途中までは、この作品に女っ気など必要ないのでは?と思っていましたが、とんでもない。彼女の存在無くして、ドモンのあの名ゼリフはありえないのですから。

・東方不敗 「だからお前はアホなのだあああぁ! 」
 別名マスターアジア。もうこの方が登場する度に「ししょ〜!!」って叫びだしたい衝動に駆られちゃいます。この人の操るマスターガンダムは超強いです。けれど、マスターアジアの真の恐ろしさは、モビルスーツに頼らずとも生身でも戦えちゃうとこなんですよね(しかも、これまた半端ない強さなんだな)。素手でデスアーミー(雑魚MS)をなぎ倒していくお姿を見た瞬間、私はただ敬服するばかりでした。ちなみに、この方の目指すところは、東西南北中央不敗…スーパーアジアだそうです。か・か・か…かっちょええ〜!!(爆)

・シュバルツ・ブルーダー 「甘いぞ!ドモン!」
 ゲルマン忍者。怪しさ満点の覆面を被り、ドモンのピンチに颯爽と駆けつけます。さらには明鏡止水の極意をドモンに教えるなど、何かと彼の世話を焼いてくれます。ドモンも彼に懐かしいものを感じていましたが、なんとその正体は…!?ほんと、この御方は最高でしたね。彼らとデビルガンダムとの決着の時は、ドモンと共に絶叫したいくらいでした。(この作品見てたら、よく叫びたくなるわw)

・キョウジ・カッシュ 「フフフフフ……ハーッハッハ!」
 ドモンの兄。彼がデビルガンダムを奪って逃走したことで、カッシュ家の運命は大きく狂うことになります。ドモンも彼を追って地球へと向かったのですが、最後に待っていたのは悲しいまでの真実でした。

・アレンビー・ビアズリー 「私だってドモンの事、好きなんだからぁぁぁぁぁっ!」
 ネオスウェーデンの美少女ガンダムファイター。バーサーカーモードなる危険なシステムによって半狂乱になって襲い掛かってくる怖い子ちゃんです。しかし、ちゃーんと乙女心も持ち合わせています。戦いの中でドモンとお互いの力を認め合い、彼のことが好きになっていきます(男と女の出会いでこれはアリなのか?)。彼女の搭乗機ノーベルガンダムを見たときはかなりショッキングで、ガンダムというもののイメージがガタガタと音を立てて崩れ去っていきました。

・ウルベ・イシカワ 「こんなこともあろうかと、鍛え続けたこの体!ヌゥゥゥゥゥゥッ!」
 ネオジャパンの軍人。大して重要でもないキャラかと思いきや、後半で予想外の大活躍。こいつにはとってもおいしいシーンがありましたね…上記のセリフを吐いた瞬間、思わずふきだしましたよ。”こんなこと”とやらを想像しながら毎日トレーニングを続けていたかと思うと、こいつもなんだか可愛いかもw



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