コードギアス 反逆のルルーシュ R2
2008年 全25話


評価 85点

作品解説


黒の騎士団とブリタニア軍によるトウキョウ決戦「ブラックリベリオン」から一年…平穏な学園生活を送っていたルルーシュの前に、黒の騎士団の残存兵力が現れるのだった。


内容的には前作の続き。一度仕切りなおしてROUND2の始まりです。
ただ、正式な続編のはずなんだけど、前作のラストでうやむやにした結末をすぐには明らかにせず、状況的な繋がりがまったく不明なまま始まりました。空白の間に一体何があったのか…?その部分を想像させることで、1期から2期の中断期間中もこちらの関心を引いて期待度を高めてくれました。前情報では謎の弟の存在も匂わし、私達に議論のための話題を提供してくれましたしねw
で、実際の中身はというと、相変わらず意外性のある展開で常にこちらの予想の遥か斜め上をいってくれました。これほど予測不能なサプライズアニメは初めてですよ。
ただ、超展開すぎてなんか強引だなぁ…と思える部分が幾つかあったのが残念ですね。正直、そりゃないだろ?的な展開もあり、突っ込みどころも多かったです。まあ、ありきたりな話になってなかったのは良かったのですが、無茶やってるせいで1期よりも雑な作りに見えてしまいました。
あと戦闘面ですが、機体の強さがどんどんインフレ化していって、戦略も何もあったもんじゃない流れになっていったのは興醒めでした。特に新型が出てきた時が酷い。確かに、新型機の初陣は最大の見せ場でしょうが、強さの次元が違いすぎてポカーンですよ。出来れば、ルルーシュの知略で勝利していくところがもっと見たかったですね。1期の時にはそこにも魅力が感じられましたから。
正直なところ、途中まではそんなに夢中になっていませんでした。いや、1期の出来を考えると、少々失望すら感じていましたね。
しかし、後半でコードギアスらしい度肝を抜く展開をかましてくれて、そこからはぐいぐいテンション上がってくれました。王道から敢えて外れまくった展開を突き進むことによって、色々なアニメに慣れ親しんだ人をも驚きの嵐に巻き込み、多くの人を惹き付けることが出来たのではないでしょうか?
ネタバレ(反転してください)これまでは敵であったブリタニア軍(の一部)がルルーシュの仲間に、ルルーシュ自らが作り上げた黒の騎士団が敵に、という大掛かりな敵味方入れ替え手法は斬新でしたね。最終的なルルーシュ側の戦力がスザクとオレンジで、忠犬カレン(笑)が敵に回るなんて1期の時点では想像も出来ませんよ。今までやってきたことを、たった一話で全部覆せるのがギアスクオリティですねw
まあ、ラストは賛否両論あるかもしれませんが、これまでの流れを考えるとあの展開もある意味必然であり、そうなる以外あり得ないのかもしれませんね。むしろ、安易なハッピーエンドとか迎えられた日には、それこそ暴動ものだと思います。そんなのおそらく、ここまで見続けてきた視聴者も望んでいませんから。
そう、我々がこの作品に求めていたものは、おそらく何物にも代え難い刺激だったのではないでしょうか?それを十分に与えてくれたのだから、ここは素直に評価することにしましょう(何点か気になる部分も残っていますが、そこはOVA等で補完希望!またこの世界観で何か作品を作って欲しいものです)



主な登場人物と名言(?)

・ルルーシュ・ランペルージ 「俺はゼロ、奇跡を起こす男だ」
 前作では肉体的な意味でヘタレている姿を見かけましたが、今回は精神的にもヘタレていましたね。まあ、その原因は全てナナリー絡みということで、シスコンぶりは相変わらず健在ですw 王の力は人を孤独にする…前作にも出てきた言葉ですが、今回ルルーシュにその言葉が重く圧し掛かってくることになります。

・枢木 スザク 「そのギアス、確かに受け取った」
 1期の頃からウザイウザイと言われ続けてきましたが、2期になってさらにウザクなりましたw 皇帝陛下直属の騎士・ナイトオブラウンズの一員として、ゼロの前に立ちはだかります。R2になってからのスザクは、信念を持って戦っているというよりは私怨で戦っている印象が強く、途中こいつが一体何処へ向かっているのかも分からなくなるような時もありました。しかし、後半でようやく己の進むべき道を見つけることが出来たようです。

・C.C.(シーツー) 「死があるから、人は生を自覚できる」
 今回のC.C.には萌えがあります。クールでわがままな彼女が、まさかあんなことになるなんて…w つか、こいつの本名って結局何だ?L(デスノート)の本名くらい気になります…(向こうはガイドブックで明かされましたが、こちらは?)

・紅月 カレン 「私たちに夢を見せた責任があるでしょ」
 第1話からバニー姿を披露するなど、最早すっかりお色気要員w ただし、戦場では相変わらず頼りになってくれるんです。この作品、紅蓮とランスロットだけどんどん強くなっていくからなぁ(汗)。ゼロの正体を知るヒロインの一角として、ルルーシュとの関係性が気になるところですが…

・ロロ・ランペルージ 「ずっと、兄さんと一緒だから」
 ルルーシュの弟。こいつが一体何者なのかというのが、放送前はえらく話題になっていました。で、いざ始まってみると、これが凄い問題児でしたね…中盤でとんでもないことをやらかし、視聴者から相当嫌われていたと思います。しかし、その後になかなかいい感じの見せ場があったもんだから、それほど憎めないんだよな。ある意味、こいつも純粋なんですよね。

・ナナリー・ランペルージ 「それが人殺しの顔なのですね」
 ルルーシュの妹。前作ラストでさらわれてしまうのですが、大きく立ち位置を変えて再登場します。それにしても、今回ナナリーのことがあんまり好きになれなかったんだよな。つか、むしろウザイとすら思えてしまいました。

黎 星刻 (リー・シンクー) 「我が心に迷い無し!」
 中華な国の将軍。ルルーシュ並みの知性とスザク並みの運動能力を持ち合わせているということで、戦闘に政治に大いに活躍してくれると期待していたのですが…本性はただのロリコンでした。幼女にラヴw あと、どうやら病を患っているようで、よく血を吐いてます(汗)

ジノ・ヴァインベルグ 「お前のブリタニアは、私が認めない」
 ナイトオブラウンズの一人。気さくな感じのキャラで、イレブンのスザクともと〜っても仲良しですw そういえば、谷口監督の作品で保志キャラはいつも重要な役回りが多いのですが、ぶっちゃけ今回のこいつはそんな大した役でもなかったな。いないならいないでも、それほど問題は無かったような気もしますね(汗)

アーニャ・アールストレイム 「記録…終了」
 ナイトオブラウンズの一人。過去の記憶を失っているらしく、そのためか現在のメモリーをやたらと携帯で記録してました。ルルーシュに対して、何やら思うところがあるようですが…

皇 神楽耶(すめらぎ かぐや) 「私がいない間、お相手ありがとうございました」
 キョウトの中心人物であり、自称ゼロの妻w 愛人も認めてくれてるようで、案外懐が深いです。お飾りのリーダー(アイドル的なもの)かと思いきや、大事な局面では相応の凛々しい振舞いも見せてくれました。

シャーリー・フェネット 「これって運命なんだよね」
 つか、シャーリーはスタッフに愛されてますねえ…こいつは今回も中盤でドラマチックな見せ場があります。前作から幾度もギアスに翻弄され続けた少女に待つ運命とは…?

・ジェレミア・ゴッドバルト 「オレンジ…?それは我が忠誠の名前」
 マジで!?まさかあのオレンジ君が?ネタバレになるので詳しく書きませんが、1期の頃とは大幅に役回りが変わっています。まさに騎士オレンジですよw ちなみに、こいつが再登場の際には、ギアスキャンセラーという恐るべき能力を身に付けて現れるのでした。ギアスを武器に戦うルルーシュにとっては、相当厄介な相手ですね。

・シュナイゼル・エル・ブリタニア 「平和というのは幻想だよ」
 前作から、うさんくさい紳士を演じていたシュナイゼル…今回はようやくその仮面の裏側を垣間見ることが出来ます。しかし、それはルルーシュにとって最大の敵が動き出すことを意味するのでした。

・V.V.(ブイツー) 「人々を争わせるような神なら、殺してしまおうって」
 ギアスのことを知る謎の少年。しかも、C.C.と同じように不死の体を持っているようです。そういえば、こいつの本名も出てきていないような…まあ、どうでもいいかw

・シャルル・ジ・ブリタニア 「シャルル・ジ・ブリタニアが刻む…」
 OPから早速ギアス能力者バレw そう、パパンもギアスを使えるんです。「ギアス」、「コード」、「ラグナレクの接続」、「アーカーシャの剣」、「Cの世界」…こいつの周りには、多くの謎と意味不明な言葉だらけだよ(汗)



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