DEATH NOTE(デスノート)
2006年 全37話


評価 75点

作品解説

DEATH NOTE 1
バップ
発売日:2006-12-21

相手の名前と顔を知ることで、その人物を殺すことが出来るデスノート。それを手に入れたライト(キラ)は犯罪者を次々と殺し、世界の新たな秩序を築こうとする。だが、警察側もそれを黙って見てはいなかった。キラを捕まえるため、一人の凄腕探偵が現れるのだった。


この作品は、二人の天才による激しい心理戦が見所ですね。犯罪者vs警察という定番の設定ですが、そこに様々な非現実的要素が加わることで、なかなか新感覚の興味深い知能バトルに仕上がってます。
名前を隠してキラを捕まえようとするエルと、エルの名前を暴いて殺そうとするキラ。互いを意識する二人の距離は徐々に近づいていき、ついには直接合間見えることになります。ただ、どちらも相手が本物だという確証が無く、上手いことボロを誘おうという心理戦が繰り広げられるんですよね。さらに、相手の顔を見ただけで殺せる第2のキラも現れ、二人の戦いに新たな波紋を投げ掛けていくのでした。
ほんとテンポがいい作品で、視聴者を次々と新たな展開に惹きこんでいき、決して飽きさせない構成は見事でした。見ていて、この先どうなるのかとハラハラしましたよ。こういう作品では、この緊張感を持続させていくことが凄く重要なんですよね。まあ、作中では色んな独自のルールが存在しており、楽しむためにはその理解が必要となっていますが、それほど難しいものは無いのでおそらく大丈夫でしょう。見ていれば自然と頭に入ってくると思います。
しかし、ヨツバ編に入ってからがちょっと…前半のたたみ掛けるような勢いある展開に比べると、ここは明らかに失速しているように見えました。ついでに言うと、第2部もいまいちです。ネタバレになるので詳しく言えませんが、やっぱ大物キャラがいなくなった後も続けていくのは難しいところですよ。
この作品に関しては前半が凄くいい出来だっただけに、どうしても尻すぼみ感が否めませんね。これは原作の段階から言えることなんですが、第1部だけで上手くまとめてくれていた方が個人的に評価は高かったかもしれません。



主な登場人物と名言(?)

・夜神 月(やがみ らいと) 「そして僕は…新世界の神となる!」
 偶然デスノートを拾った、ラッキー(アンラッキー?)な天才学生。「キラ」と名乗って犯罪者を自分の手で裁き、この世界に新たな秩序を築こうとしています。しかしこいつは、何かいかにもな理由をつけて自分の行動を正当化し、神になるとかほざいていますが、冷静に考えるとかなりイカレた野郎ですな。笑い顔とか、どう見ても主人公ではなく悪人面だよw

・リューク 「やっぱり人間って…おもしろ」
 デスノートの持ち主である死神。日々退屈していたため、刺激を求めるために人間界にノートを落としました。それを拾ったライトはデスノートで色んなことをやらかすので、彼の行動を楽しんでいるようです。本来、死神はデスノートを一冊しか持っていませんが、こいつは死神大王を騙して二冊手に入れ、そのうちの一冊(自分のでは無いほう)を落としたようです。ちなみに、好物はリンゴ。

・L 「これは明らかに…私への挑戦」
 警察側の最後の切り札。世界最高の探偵らしいですが、見た目はまるっきり奇人です。まあ、得てしてこういう普段が変な奴の方が、頭はキレるってのが常套ですね。こいつもまた天才であり、そして相手の意表をつくような行動を取ってくることもあります。ライトに対して疑いを持っているのですが、一方では友達(?)と思っていたりもするようです。

・弥 海砂(あまね みさ) 「好きになってもらえるよう頑張る」
 死神・レムと共に上京してきた「第2のキラ」。死神の目を持っていて、相手の顔を見ただけでその名前が分かります。両親を殺した犯罪者を裁いてくれたキラのことを崇拝していて、その正体がライトと分かってからは彼に猛烈アプローチ。ライトからすればうっとおしい存在だけど、利用価値はあるって感じです。モデル活動をやっていて、タレントとしてそこそこ有名。

・レム 「私はお前が嫌いだ」
 ミサに憑いている死神。ある死神のノートを彼女に届けるため、人間界に降りてきました。ミサに対して好意を抱いていて、彼女のために行動していることもしばしば…。この辺、リュークとは随分考え方が違いますね。こいつの性別がメスってのも関係あるのかな?

・夜神 総一郎 「人の命をまるでゲームを楽しむかのように…絶対許せん
 警察庁刑事局局長でライトの父親。キラ事件を追っていますが、これまでには無いような異質な事件で思うように捜査が進みません。L登場後は、彼と数名の仲間らと共に捜査を行っていきますが、その中でも自分の信念だけは曲げずに己の正しいと思った道を貫きます。

・松田 桃太 「僕も…もっと、活躍したい!」
 正義感は強いけど、頼りの無い刑事。いわゆるヘタレ系ですね…けど、何処か憎めないみたいな。自身の活躍を胸に秘めていますが、それが時に彼を無茶に逸りたてることもあるようです。ライトの能力を高く評価していて、彼に対しては好意的に接しています。

・ワタリ 「皆様、お疲れ様です」
 Lの代理人として現れる彼の協力者。その素顔は、まるで執事のおじいさんみたいな人でした。しかし、さすがはLの右腕らしく、ただの執事ってわけじゃあありません。サポート役としての事務処理能力はもとより、銃の腕なんかも凄いんです。



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