CANAAN
2009年 全13話


評価 60点

作品解説

 CANAAN Blu-ray Disc BOX
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ポニーキャニオン (2012-07-18)
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フリーライターの御法川と共に上海へやってきた助手の大沢マリアは、かつて中東で知り合った少女・カナンとそこで再び出会うことになるのだった。


原作は「428」というゲームのサブシナリオ。ゲームの方の評判はかなり良いので、そりゃアニメも期待度が高くなっちゃいますよ。Fate月姫で有名なTYPE-MOONも絡んでいますしね。
で、アニメの感想としては、物語の方向性が分かり辛い。シナリオ構成が悪かったですかね?映像やアクションシーンはよかったんで勿体無いなぁ。
とりあえず、どういう世界観でどんな話の流れに持っていきたいのかが序盤はよく分からなかったので、楽しみ辛いという印象でした。この辺、原作を知っている人だと違ったのでしょうかね?少なくともアニメから入った自分的には、メインキャラ達が何をしたいのかが読めず、感情移入も出来ませんでした。
それで、中盤でウィルスの話がメインになってきたくらいで、ようやく話の主旨を理解出来て流れに乗れてきたかな〜と思いきや、最終的にはその辺あまり関係無い只の愛憎劇でしたというオチ…なんやねん、それ!
例えるなら、目隠ししたまま車に乗せられ、半分を過ぎたころに「もうじき目的地の山に着く」と言われてワクワクしていたけど、いざ着いて目隠しを取ってみたらそこは海だった…みたいな。終着点に着いた時、何かしっくりとこない気分なんですよね。
また、見た目硬派なイメージながら百合な香りもそこはかとなく漂っていて、これ最終的に百合エンドで落ち着くんじゃね?等と危惧したりもしましたよ。カナンの行動原理が、マリア絡み以外で発揮されることがなかったですから(汗)
ただ、見所が無いわけではなく、後半では割といいシーンもあったりしました。また、田中理恵さん演じるリャン・チーのキレっぷり(アホっぷりw)には脱帽ですよ。ある意味、この作品最大の見所と言ってしまってもよいかもしれません。とにかく、その演技の凄さに拍手を贈りたいです。



主な登場人物と名言(?)

・カナン 「あれ、アタシのだ」
 闘争代行人の少女。ある組織からの依頼により、宿敵・アルファルドが率いる組織「蛇」と戦っています。他人に対しては無関心にも見えますが、友達(マリア)に対してはかなり情深い部分があり、そこが良さでもあり弱点にもなっています。共感覚という特殊な能力を持っていて、それにより超人的な戦闘能力を発揮します。

・アルファルド・アル・シュヤ 「お前は本当にあほうだな」
 犯罪組織「蛇」のリーダー。カナンとは因縁があり、何かと彼女のことを意識している風に見えました。ただ、それでカナンに対して具体的に何をしたかったのか…こいつが一体何を考えているのかが、後半になるまで分かりづらかったですね。

・大沢 マリア 「駆け出しは心も駆け出してるんです」
 日本人のカメラマンでカナンの友人。二人の出会いとかについては、原作で詳しく描かれているんでしょうか?こちらではサラッと流されてた感じですから。つか、基本的にこいつの役割って、ピンチになることなんですよね。 カナンに対する人質的な意味合いで使われることが多く、足手まといになってばかりの印象だったり(汗)

・御法川 実(みのりかわ みのる) 「おかしくないものなんて、この世のどこにあるんだ」
 フリーライター。おバカ企画の取材をするためにやってきた上海で、ウーアウィルス絡みの事件に巻き込まれることになります。

・リャン・チー 「愛は止まらない」
 「蛇」のメンバー。アルファルドのことを心底愛しており、その愛は病的というか狂気のレベルにまで達していますね。もう後半の壊れっぷりがヤバイヤバイ…。日頃からカミングズを苛めていてドSに見えますが、アルファルドに対してはドMでもあります。まあ、「愛」さえあればどちらでもいけるんでしょうw

・カミングズ 「愛〜」
 リャン・チーのM奴隷w で、こいつもまた愛の申し子ですね…リャンのことを本気で愛しているようでしたから。なんだかんだで、こいつは意外といいキャラでした。決して只の変態ではないですから。

・ユンユン 「モーマンタイっす」
 様々なお店でアルバイトをしている貧乏アルバイター。マリアと仲良くなります。胸が小さいことがコンプレックスなのか、色々な“詰め物”をして巨乳を演出していましたw

・サンタナ 「俺は過去に決着をつけなければならない」
 上海で日本式の夜遊び店を経営する男性。ウーアウィルス絡みで過去に何か色々あったみたいで、自分なりのけじめを付けようと考えているようです。ハッコーのことは大切にしているようですね。

・ハッコー 「愛してる」
 サンタナが経営するバーで働いている女性。CV:能登麻美子…ということで、その声を聞きたい方も多くおられると思いますが、基本的にこの子は特性上ほとんど喋りません(汗)。ファンの方よ、泣くなw



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