クロスアンジュ 天使と竜の輪舞
2014年 全25話


評価 75点

作品解説

 クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 第1巻 [Blu-ray]
キングレコード (2014-12-24)
売り上げランキング: 3,996

「ミスルギ皇国」の第一皇女・アンジュリーゼは何不自由なく、民から祝福を受け、冠を戴くはずだった。しかし、彼女は己が反社会的な人ならざるモノ「ノーマ」であるという事実を突きつけられる。



え〜と、なんと言えばいいのでしょう…ある意味、伝説を作った作品だったかなとw
正直、色々と酷いところのあるアニメだったと思います。ええ、ほんともう下品低俗な作品だと思いますよ…。ただ、悔しい…でも面白い!ビクビクッwww

監督が監督なだけに、ガンダムSEEDを彷彿とさせるところが随所に見受けられました。まあ、もし向こうでこんな内容をやってたとしたら叩かれまくりだったでしょうね。しかし、これはクロスアンジュなんです!色々突き抜けちゃってます!なんだかもう、この作品では大抵のことが許されるような気がするのは何故でしょう?

最初は私も只のネタアニメとして見ていました。ただ、ネタ的要素だけではなく、意外と話の方も面白いんです。
主人公・アンジュの転落人生が早々に始まり、これから小公女セーラばりの不幸が始まるのか…と思いきや、アンジュは不幸をじっと耐え忍ぶだけのか弱いお姫様ではなく、そこから自分の力で巻き返しができる強さを持った女性でした。
おそらく、10話見終わったくらいで「これ、面白いじゃん!」と思える人が出てくるかもしれません。全てを失ったアンジュが最後に手に入れたもの…ここの流れで不覚にもテンション上がってしまいましたよ。ちょっと長いけど、そこまで見たら、この作品の面白さが分かるかな?

ただ、最初はアンジュが受け入れられないかもしれないので我慢が必要かもしれません。正直、私自身もこいつのことが好きになれるかどうか不安でした。アンジュ的に言うなら、「生理的に無理!」ってやつですねw ただ、彼女も他の人達との交流の中でちょっとずつですが丸くなっていき、私の方も段々と受け入れられるようになっていきました。
で、アンジュが更生?するのとは反比例するように、徐々に暗黒面に落ちちゃう娘もいるのですが、それはそれで楽しめましたので良しとします。色々な柵の中、かつての仲間と戦うという展開自体は全然嫌いじゃありませんしね。

あと、この作品を語る上で忘れてはならないのが「予告」です。
色々なキャラが出てきて、視聴者の思いを代弁するようなメタい発言をしたり、他キャラの死亡フラグを立てたり(ある意味、死亡回避フラグという捉え方もできますが…)、監督ディスったり(笑)、本編共々楽しませてもらいました。最後まで余すところ無く楽しめるところがあるなんて、すばらしい作品ですよw

いやぁ〜私もこんな作品を認めてしまうのは抵抗があったんですが、一度面白いと認めてしまえば楽になりましたよ。今期のダークホースとして、胸を張って友人に紹介しましたもんw



主な登場人物



・アンジュ(アンジュリーゼ・斑鳩・ミスルギ)
 ミスルギ皇国の第一皇女…だったのですが、ノーマであることを暴かれて全てを失い、アルゼナルへ追放されます。そこは王宮暮らしとはまったく異なる死と隣り合わせの世界でしたが、パイロットとしての才能を開花させて目覚しい戦績を上げて行きます。ただし、人付き合いは苦手なようで、仲間達とはなかなか打ち解けれませんでしたね。まあ、今となってはそこがアンジュらしさだったなぁ…という気がしますけど。

・サリア
 パラメイル第一中隊副長。皆のまとめ役としてアンジュにも中立的な立場で接していますが、心の奥では目覚しい活躍を見せる彼女に対して嫉妬心のようなものを抱いています。真面目で思い込みが激しいため、時折それが暴走を生むことも…

・ヒルダ
 パラメイル第一中隊突撃兵。アンジュに嫌がらせをする筆頭として活躍しますw 水樹さん(アンジュ)と田村ゆかりさん(ヒルダ)と言えば、二人がラブラブである某魔法少女アニメを連想してしまいますが、残念ながらこちらでは見ることが…おや?後半、なにやら百合のかほりが…www

・ジル(アレクトラ・マリア・フォン・レーベンヘルツ)
 アルゼナルの総司令官。アンジュに対して厳しい態度を取りますが、何処か彼女に期待しているような素振りも見せています。エンブリヲとは過去に何かあった様子…

・モモカ・荻野目
 アンジュの筆頭侍女であり、この作品の良心。なんだかんだで、この子がいることで精神的に安定できた部分もありますね(それくらい、この作品には酷い奴らが多いのでw)。モモカには、いつまでもアンジュの下に仕えていてもらいたいものです。

・タスク
 ヴィルキスの騎士を名乗るラッキースケベ。彼のラッキーっぷりはリトさんに通ずるものがありますw おそらく、普通のアニメだと主人公ポジになるかと思いますが、この作品では強烈な個性を放つ女主人公が採用されており、彼自体がロボット戦で活躍することは少ないですね(特に専用機も無いですし)

・サラマンディーネ

 出番の遅いほっちゃん。OPには最初から出ていますので、いつ登場するんだろう…?と待っていたのですが、なかなか出てこねえw

・エンブリヲ 
 なかなかに悪役らしい悪役でした。いや、ラスボスらしい威厳なんて無いのですけど、その気持ち悪さと得体の知れなさがいい味出してましたよ。神を気取ってますが、アンジュの処女にこだわりを持っていて何処か人間臭い…というか、只のスケベおっさんというか…w



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