ひぐらしのなく頃に解 皆殺し編
全8話



作品解説

「解」の中でも一番重要な部分が明かされる皆殺し編…ここで、ようやくほとんどの謎が明らかにされました!
まずは、梨花ちゃん絡みの部分。実は、彼女は世界を何度もループしている特別な存在…つまり、このひぐらしという世界は、全て彼女の視点から描かれている物語なんです。一見、お互いに何の関係もないようなこれまでのエピソ−ド群ですが、それらは全て「古手梨花」という単一の観測者が、実際に体験した出来事ってことなんですね。
さらに、梨花の傍らには、彼女以外の人間には見えない(雛見沢症候群の発病者には、声や足音だけが聞こえる)オヤシロ様(羽入)が存在してます。
というわけで、恐れていた超常現象も存在してたのか〜って感じなんですが、実際オヤシロ様は誰とも接触出来ない只の役立たずであり、それほど物語の重要なトリックには関係してないので、とりあえず見逃すことにします。まあ、謎の足音とか、謝る声とかいうちょっと不気味な部分の謎に貢献してたくらいですね。
それで、梨花のループですが、彼女が今年の祭りの後に死ぬっていうのは変えられない事実として、こいつはそこで死ぬ度に過去(パラレルワールドの一つ?)へと意識が戻って人生をやり直してるんです。それで、以前の記憶を持ってはいるんですが、自分の死の真際だけは記憶が曖昧になるということで、未だに真犯人が誰だか分かっていません。そんな中で、彼女は毎回死の運命に立ち向かうために色々頑張っているというわけなのです。
そして、真犯人はというと、常に怪しい雰囲気を漂わせていた、たかのん(鷹野)です。彼女と、富竹、入江は、ある組織から雛見沢村へとやってきた調査員のようなものなんです。
何の調査かというと、雛見沢村には人をおかしくさせて、狂気に駆り立てる「雛見沢症候群」という奇病が存在しており、その研究に携わっているのが、たかのん達が所属する組織「東京」なんですね。まあ、入江とかは真面目に治療のための研究をしてて、病気の末期状態にある沙都子を真剣に救おうって考えてるわりかしいい奴なんですが、たかのんはかなりイっちゃってる人で、オヤシロ様の祟りを現代に再現しようと暗躍してるってわけです。大災害に見立てたガス作戦やら、過去の事件やらは、たかのん組の仕業なんですね。富竹さんを殺したのもたかのんで、当然富竹の死体と一緒に出てくる彼女の死体はフェイクです。
とまあ、この回で大方の謎が明かされたわけですが、今回のシナリオではサブタイトルの通り、圭一達はたかのんによって皆殺しにされてしまいます。序盤〜中盤までは物事が上手くいってただけに、最後で失敗したのがほんと歯痒い。
ということで、皆が幸せになれる(はず)の最終エピソード祭囃し編に超期待です!



主な登場人物と名言(?)

・前原圭一 「運命なんて諦めたらそれまでなんだぜ」
 このシナリオは、異常なまでに圭一がカッコいいです。これまでの様々な経験(?)が生きてますよね。「俺を信じろ!」のセリフはよかったな〜(続いて、お前を信じる俺を信じろ…と脳内で再生されたのは秘密w)。まさに運命を打ち破る男だ!まあ、ラストは意外と呆気なかったんですけど。

・竜宮レナ 「人殺しなんてしたって、何の解決にもならない。皆がもっと不幸になるだけだよ」
 鉈での峰打ちとはさすがですよ。それで敵を屠っていくんですから。これまでの世界のハッキリした記憶は無くても、体がこの最凶武器の使い方を知っているんですねw

・園崎魅音 「口にしなけりゃ伝わらないことだってあるんだから!」
 魅音もかっちょいい〜!そして、素手でも物凄い強さだということが発覚!さすがは部長…クセモノ揃いの部活メンバーをまとめているだけのことはあるよ。

・北条沙都子 「にぃにぃ…」
 虐待よくないよ…鉄平のクソ叔父が帰ってきたせいで、またしても沙都子の精神状態がヤバくなります。やっぱり、ひぐらしという作品の中では、ここんところは避けて通れないんですね。沙都子問題を解決しないことには、ハッピーエンドはありえない!

・古手梨花 「もっと力が欲しい…運命に抗うための力が!」
 長い間世界をループしているせいで、少々。そのせいで前半は諦めモードでしたが、圭一の言葉に可能性を見出します。そして、今回こそはと敵に立ち向かうために努力を行うのでした。仲間を信じ、全てを打ち明ける彼女…今回ばかりは一味違うぜぃ。

・園崎詩音 「今から家に行って、あいつを殺して、1500秒もあれば何もかも終わらせることが出来る!」
 言ってることはかなりぶっそうですが、ここでは何かすっごく頼もしく見えたりしました。さすがは詩音、殺人経験者(別世界で)だけに言葉に重みがあるね〜。

・大石蔵人 「それを信じるのが警察です」
 今回、なんか物凄く頼りになるいいキャラです。けど、こんな時に限って残念な最期を迎えちゃうんですよね…大石は大災害後も生きてる場合が多いのですが、今回は皆殺し編なのでこの人もお陀仏。

・富竹ジロウ 「君の仲間にはならない!」
 当然のようにアポーン。梨花から助言されてましたが、もっとまじめに聞いてあげましょうね。

・鷹野三四 「私は人を超え、神になる」
 鷹野株が色んな意味で大暴落しました。いい歳して、「にぱ〜〜〜」とか言ってんじゃねーよw まあ、それはどうでもいいことでして、ついにこの人が本性を見せましたよ。神になるとかデスノのライト君みたいなこといっちゃって…はっきり言って、ラストのムカツキ具合は半端じゃなかったです。ほんと、このキ*ガイがっ!

・入江京介 「私が沙都子ちゃんを治す方法を見つけてみせます…絶対に!」
 アホにさらに磨きがかかっていましたw けど、これこそ監督の真の姿だ!もっとメイドへの迸る熱い思いを語ってくれい。まあ、こいつに関してはそれだけだな…(汗)

・赤坂衛 「背、少し伸びたんじゃないかな?」
 ちょいと顔見せ程度に出てきただけ…肝心な時いません。せっかくの登場なのに、何の役にも立ってねーよ!

・羽入 「あまり期待しすぎると、外れた時辛いのですよ」
 梨花に取り憑いて(?)る、おやしろ様こと羽入。ただ、今回はヤル気なかったのがバツですねえ。この作品がハッピーエンドを迎えるためには、こいつと赤坂が必要何だぁっ!



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