天元突破グレンラガン
2007年 全27話


評価 95点

作品解説


遥か未来…人間は何百年もの間、地中に穴を掘って生活していた。地下の村でひたすら穴掘りをしていたシモンは、兄貴分のカミナと共にまだ見ぬ地上を目指すのだった。


この作品の盛り上がり度は、はっきり言って異常。テンションが天元突破します!もう一々、こちらの燃えるツボを刺激するような熱い演出・口上を繰り出してきて、テンションが上がる上がる…最高だぜGAINAX!私はこんな作品を待っていた!
内容を詳しく話すと、この作品は大きく4部構成となっています。で、それぞれが70年代、80年代、90年代、2000年代のテイストを表現しているらしいです。
まず、第1部〜第2部…ここの話は熱血ロボアニメの定番って感じになっていましたね。目的となる敵の親玉がいて、その手下の四天王から順番に倒していくという、まあ昔からありきたりの話です。
ただ、見せ場での演出は半端じゃありませんでした。私もこれまで色々とスーパーロボットアニメを見てきましたが、かつてここまで燃え上がった記憶は無いです。ただ熱いだけのものだったら、これまでにもいくらでもありましたが、こんなにも魂が震え上がって涙まで出たのは初めてですよ。
そして、7年の時間が経過した第3部〜第4部…ここからはガラリと雰囲気が変わります。
今までとは一味違う、ドラマ性を見せる要素が増えてきました。かつての仲間達も性格変わってたりしていて、そんな彼らとのやりとりなんてのも興味深いものとなっていましたね。さらに舞台は宇宙へと変わり、前半戦以上の大きな戦いを繰り広げることになります。とにかく、何もかもスケールがでっかい!
作品全体を振り返ると、非常にテンポのよい早い展開のアニメという印象です。流れとしては、ずうんと沈むような鬱展開がきた後、それを一気に盛り返すような熱い神展開がくるというスタイルが取られていました。故に、途中で一時テンション下がるところもありますが、最終的にはガッツリ燃えられるので間違いはありません。ただ、一つ注意をするならば、全て見終わった後の燃え尽きには気をつけてくださいねw
とにかく、理屈とか抜きで漢の魂を感じられる人には超オススメです。この作品において細かいことを考えるのは野暮ってもの…目の前の熱さを素直に感じ取って燃えられるという人には、まさに神アニメになること間違いないでしょう。
王道のど真ん中を、ありえないくらいのパワーで突き進んだこの作品…泣いて、シビれて、熱くなって、激しく心を揺さぶられてしまいました。もう燃えたもん勝ちだろ、これはw



主な登場人物と名言(?)

・シモン 「穴を掘るなら天を突く。墓穴掘っても掘り抜けて、突き抜けたら俺の勝ち!」
 初めの方は、かなり地味〜な印象です。いいとこは全部カミナに持っていかれ、こいつは完全にそのオマケ扱いですからね。ぶっちゃけ、いらないんじゃないの?なんて最初の方は愚かにも思ってましたよ。けど、主人公がそんなままでは終わりません。大きな試練を乗り越え、彼は強くたくましくなっていきます。その成長ぶりはもうスゲーの!終わってみれば、やっぱりシモンあってこそのアニメだというのを確信させられました。

・カミナ 「お前が信じる、お前を信じろ」
 シモンとは魂の兄弟らしいですが、私にとっても心のアニキだ!アニキはもう最高です。ほんとカッコ良すぎで、何処までもついていきたいと思ってしまいましたね。このアニメは彼がいてこそ…つか、こいつのキャラがあまりにも強すぎて、その他の全てのキャラ(主人公のシモン含む)が完全に食われてます(汗)。もうアニキさえいればそれでいい…アニキが主人公でいいんでないの?って思ってましたね。

・ヨーコ 「自分の面倒を見れない奴に、居場所なんか無いのよ」
 えと…おっぱい要員(爆)。この作品のお色気部分を一手に担当しています。ただし、ニアが現れてからはどんどん印象が薄くなり、正ヒロインの座がかなり危うくなりますw けどまあ、あっちとキャラが被ってないので上手く共存は出来てますけどね。

・ニア 「これも、淑女の嗜みです」
 ゴミ捨て場でシモンが拾った少女。ぽわぽわしてて、まったくの世間知らず…何処のお嬢様なのかと思いきや、実は人類の敵・螺旋王の娘です。父親との話し合いを望む彼女は、グレン団と共に王都を目指すのでした。

・リーロン 「こっちはちょっと好みかも?」
 オカマのメカニック。指の動きがとっても気持ち悪い…多分、物凄いフィンガーテクを持っているんだろうなw この器用さがあるからこそ、どこぞのウリバタケみたく「こんなこともあろうかと…」ってな感じで、とっても用意がいいのでしょう。どんだけ無茶でも、やっぱメカニックはこうでないとね。

・ヴィラル 「決着を付けにきたぞ!」
 シモン達の敵である獣人。しかし、彼らに負け続けてどんどん落ちぶれていき、途中からはもうなんだか悲惨なことに…(汗)。ただ、物語後半になってヴィラル株が急上昇します。まさか、こういう扱いになるとは…いいですね〜燃えますよ。てっきり前半で終わってしまう役だと思ってましたが、ライバルキャラとしての最高の見せ場があります。

・ロシウ 「ドリルの先っちょも入らないなんて」
 旅の途中で、グレン団に加わった少年。シモンやカミナとは違い、冷静で大人びたキャラといった感じです。グレンのパイロットもこなしていましたが、特にパイロット向きというわけではないんですよね。こいつが真に活躍するのは第3部からですな…

・キタン 「リーダーだから当然のことだな」
 獣人ハンター「黒の兄弟」のリーダー。三人の妹達と共に獣人と戦っています。カミナと同系列のキャラなんですが、彼に比べると全てがちっちゃく見えてしまいますね。まあ、向こうがあまりにもカッコ良すぎる漢なので、ある意味仕方が無いのかもしれませんが…。けど、油断は禁物。こいつには最強の見せ場があって、ほんと熱すぎて泣きますよ。この漢もアニキクラスだった!

・ロージェノム 「絶望するよ、人間という生き物のサガには」
 獣人を作り上げた螺旋王。人間を地下に閉じ込め、地上に出てくるものは部下の四天王によって排除させています。果たして、その目的とは…!?



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