ひぐらしのなく頃に解 祭囃し編
全11話
作品解説 | ||
ひぐらし最終章…この作品もついに大団円。誰一人死ぬことなく、フィナーレを迎えました(当然、富竹さんも死んでませんよw)。 まずは、黒幕であるたかのんがあのような暴挙に至った背景が描かれていました。自分を地獄から救い出してくれた「おじいちゃん」こと高野一二三。その人が研究していたものこそ雛見沢症候群であり、たかのんもその研究のお手伝いをしていました。しかし、それは色々な理由から世間には認められることなく埋もれていくことになります。おじいちゃんの苦悩を見た彼女は、自分こそがそれを引き継いで立証するのだと考え、最大限の努力の末にそれを可能とするだけの「力」を手にするのでした。 しかし、そんな彼女も、自分の後見人であり政財界の影の大物でもある小泉先生の死去により、計画中止を余儀なくされてしまいます。失意のどん底に陥るたかのん…そんな彼女に甘い言葉を囁きながら、救いの手を差し伸べる者が!?驚くべきことに、この話にはさらなる黒幕が存在したんですよね。何かもう色んなところのドス黒い陰謀が渦巻くっていう感じです。 それに対する梨花と仲間達(部活メンバー+α)は、友情パワーで巨大な力を持った相手に立ち向かっていくことになります。正規の部隊相手に、ほとんど子供達だけでこの活躍はありえね〜いくらなんでもご都合主義すぎるだろ〜とは思ったのですが、ここに至るまでの長い苦労の道のりを思い描けばそれもまた痛快であり、楽しませてもらいました。 まあ、主人公の圭一やメインヒロインであるレナが目立って無いとか、気になるところもあります。けど、これは原作の段階からこんな感じなのでしょうがないでしょう。しかし、終盤の見せ場であるはずの魅音空気投げ、トミー名ゼリフが無かったのには泣いた。これこそが見たかったのに…(涙) 1年目:ダム現場監督の死→内輪もめ…作業員達によって殺される。 2年目:沙都子の両親の死→L5発症した沙都子が崖から突き落とす。 3年目:梨花の両親の死→鷹野の指令で山狗が殺す。 4年目:沙都子の叔母殺害→L5発症した悟史の犯行。 「……そうだね。君の罪は、ひょっとすると軽いものじゃないかもしれない。でも、大丈夫。…僕が一緒だから。…だから一緒に償おう。鷹野三四の罪を償おう。…そして、僕と一緒に田無美代子を、取り戻そう。その日まで、僕は決して君の傍を離れない…!」 「……世界は君を許さないかもしれない。でも、それが何だってんだい!僕が、君を許すよ。だから生きよう。死ぬことは罪の償いにはならない。生きて償い、世界に許しを乞おう。そしてやり直すんだ。そうしたらきっと思い出せる。君が本当はどんな人で、……どんな風な笑顔を浮かべていたかをね!」 ……トミー万歳!www |
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主な登場人物と名言(?) | ||
・前原圭一 「こいつは俺達の祭りだ。いっちょ派手に、デカイ花火を打ち上げてやろうじゃないか」 威勢のいいこと言って、皆に火を点けたものの、いざ山犬達との戦いが始まってみればそんな大した活躍はしてなかったり…(汗)。まあ、こいつは武闘派じゃあないですからねえ。他に強い奴が一杯いるし、口先の魔術師には出番は無いか。 ・竜宮レナ 「私はもう礼奈じゃない」 レナは武闘派だと思っていたのに、こいつも圭一同様に活躍してないね。キラリと光る鉈が、相手を(ピー)するところを見たかったのにw ・園崎魅音 「部長、園崎魅音!」 魅音かっこいい〜大好きだ〜w けど、何故に魅音vs小此木の司令官直接対決がカットされてるんだ!?魅音ファンとしては納得いきませんよ。妙技・空気投げが見たかった〜。 ・北条沙都子 「私の本気モードのトラップは軍隊にだって通用しますわよ」 こいつのトラップってそんなに凄かったのね!ガキのお遊びかと思いきや、プロ相手にも通用するなんて…言ってみれば、こいつこそが最終決戦での一番の功労者ですよ。まあ、本人はあんまり目立ってなかったけどw ・古手梨花 「私達は運命を打ち破る」 ある意味主人公。もうこの作品は完全に梨花ちゃんの物語ですからねえ。圭一も涙目だw ・羽入 「僕はあなたに負けない!」 神様本領発揮。これまで傍観者であった彼女が、ついに物語に介入してきます。これで敵と戦うための仲間は全員揃ったぜぃ!ただ、いきなり実体化して転校してくるって…どういうこっちゃ?今まで出てきた設定は完全無視ですw ・園崎詩音 「いい女は死なないから」 詩音もよかったね。見せ場が幾つかあり、愛しの悟史くんとの再会も果たしました。まあ、彼についてはまだ明確な救いはありませんが、この先詩音の献身的な介護があれば、いずれ回復してくれることでしょう。 ・葛西 「てめえらとは、築いてきた屍の山が違うんじゃい!」 葛西さんスゲー、コエーw まさかこの人がこんなに活躍するとは…まあ本職ですから、こういう修羅場には慣れているんでしょう。 ・大石蔵人 「若い方にそんなこと言われたら引き下がれないじゃないですか」 大石は今回もかっこよかった。最初の方のシナリオで嫌な奴だったのが嘘のような、頼れるナイスガイです。 ・赤坂衛 「梨花ちゃん、君を助けに来た」 ヒーローです!これまでの不甲斐なさを帳消しにする活躍を見せました。ただ、原作ゲームやった時の感動はこんなものではなく、もう体が震えるくらいに熱かったのですが、アニメ版はそこから7割減くらいの熱さでしたね。せめて”あのシーン”が原作BGMだったらなあ…音楽というのも馬鹿に出来ないのだと気付かされましたよ。 ・入江京介 「最低限の誠意は持ち続けたい。医者として…」 基本的にはいい人な入江先生。本編での活躍は薄かったですが、これからも雛見沢症候群の治療のために研究頑張ってください。悟史くんと詩音の未来はあなたの双肩にかかっている! ・富竹ジロウ 「僕もやり残したことがある」 時報のトミーが最後の最後でかっこよかった。まあ、名セリフが大幅カットされてたのは、ほんとありえない気持ちだったのですが、尺の都合上仕方なかったのか?つか、尺足りないんだったら、わざわざオリジナルで厄醒し編とか意味分からんものをやるな! ・鷹野三四 「私の絶対の意志が絶対の未来を紡ぎ出す」 強固な意志の力により、梨花達を何度も何度も地獄へ突き落としてきたたかのん。今回、その本質に迫るエピソードが語られるわけですが、まあこの人も可哀想な人なんですよね(だからと言って、大量虐殺してもいいわけではありませんが…)。トミーの愛で存分に癒されて罪を償ってください。 |
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