セイバーマリオネットJ
1996年 全25話


評価 70点

作品解説

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男だけの世界、惑星テラツー。そこに住む間宮小樽は、人間の女性を髣髴とさせるマリオネット達と出会うのだった。


あかほり氏のハーレムアニメは好きじゃないって人も少なくないかもしれませんが、これだけは別格と言っても過言ではないでしょう。他のあかほり作品とはストーリーの出来映えが段違いであり、実際に私もこの作品だけは結構好きですね。
テーマとなっているのは、人とアンドロイドの違いというところ。人間の女性が存在しない世界において、主人公の小樽が女性型アンドロイドのマリオネット達と接していく…というスタイルで話は進んでいきますが、マリオネット達には心(乙女回路)があってどんどん成長していくことになります。その過程において、命の重みのようなものを感じられるシナリオも幾つかあって、なかなか興味深いところがありました。
また、時代劇のような世界観でありながら、中身は思いっきりSFというところも面白いです。惑星テラツーは、移民船でやってきた6人の人物が租となっており、各国は6人それぞれの趣向が色濃く出た世界観になっているんですよね。それで、その中の一人である「家康」が築き上げたジャポネスという国が物語の舞台となっています。(当然、その他の国も作中では登場します)
まあ、あかほり作品としては珍しくシリアスな面も扱っており、終盤は意外にもちょっと感動出来るような話にもなっていますが、いつものギャグテイストもふんだんに散りばめられていて見易さは健在ですのでご安心あれ。
この続編として、J to Xがありますが、こちらも良い出来です。そして、2つを繋ぐOVAまたまたセイバーマリオネットもお忘れなく。



主な登場人物と名言(?)

・間宮 小樽(まみや おたる) 「今日もジャポネス晴れだぜぃ」
 ジャポネスに住む江戸っ子気質の少年。乙女回路を持つ三体の特殊なマリオネットを目覚めさせることで、彼女らのマスターとなっちゃいます。まあ、位置付けは定番のハーレム主人公なんですが、あかほり作品にありがちなエロ主人公というわけではなく、結構「粋」なところもあったりします。この点も作品が好印象に見える理由になってるかもしれませんね。

・ライム 「ボク、小樽だぁーいすき」
 無邪気なボクっ子マリオネット。精神面が幼くて知能指数も低そうに見えますが、無邪気故にズバリと核心を突くようなセリフをたまに口走ることもあったりします。見た目とは裏腹に戦闘能力が高く、セイバードールとの戦いでも活躍してました。

・チェリー 「負けるもんですかー」
 おしとやかで家庭的なマリオネット。ただし、妄想癖があって、しばし小樽とのラブラブ妄想に耽ることも…。情報解析・収集能力に優れ、主にサポート面での活躍が目立ちました。

・ブラッドベリー 「このあたしをこんなに熱くさせちまうなんて、ニクイ奴だよ」
 お色気たっぷりの姐御的マリオネット。そのナイスバディな体でよく小樽に迫っていました。見た目どおりパワーが強く、喧嘩っ早いところが特徴。

・花形 美剣(はながた みつるぎ) 「男、花形美剣…君のためなら死ねる」
 愛すべき馬鹿w 元ネタとなる某花形との共通点は髪の毛とお金持ちってとこくらいで、あとは似ても似つかぬ完全ギャグキャラです。小樽のことを愛するホモ…ですが、女性のいないこの世界では、これがある意味普通なんですよね。ほんと怖い世界だ…w

・ファウスト 「今我が想いは、300年の時を越える」
 ゲルマニアの独裁者。乙女回路を持つ三体のセイバードールを従え、他国への侵略を行います。その裏には、何か目的があるようですが…

・ティーゲル 「優しさだけが、愛じゃない」
 ファウストに仕えるセイバードールのリーダー格。最も古くからファウストに仕えており、彼が子供の頃はそのお世話係もやっていたようです。当時のファウスト少年は、彼女にとても懐いていましたが、今は厳しい態度を取られているようです。

・ルクス 「乙女回路が共鳴してるんだわ」
 チェリーと同じ頭脳タイプのセイバードール。ただ、意外とお馬鹿な面もあるようですw ラムネ&40炎のカカオに似ている気がするんですけど、どちらも「ことぶきつかさ」キャラデザインなので、これはしょうがないのか?

・パンター 「ファウスト様への侮辱は死を持ってあがなってもらう」
 ブラッドベリーと同じパワータイプのセイバードール。眼帯を付けていますが、その下からはなんと…目からビーム!www

・ローレライ 「私、待っています」
 ジャポネス歴史資料館に飾られている絵画のモデルとなった人間の女性。ファウストと家安は、彼女に恋心を抱いていたようです。



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