PSYCHO-PASS サイコパス
2012年 全22話
作品解説 | ||
PSYCHO-PASS サイコパス VOL.1【Blu-ray】 posted with amazlet at 13.04.29 東宝 (2012-12-21) 売り上げランキング: 2,738 人間のあらゆる心理状態や性格傾向を管理するシビュラシステムが構築され、大衆はその数値を指標として生きていた。公安局刑事課一係所属メンバーたちは、治安維持のために高い犯罪係数を持つ犯罪者、及び潜在犯を裁いていくのだった。 まどかマギカ以降、アニメ業界でもよく見かけるようになった虚淵氏脚本によるオリジナルアニメ。 第一印象としては、攻殻機動隊が連想されるようなサイバーな世界観での警察vs犯罪者という構図であり、個人的にはかなり期待を持てました。そして、その期待は裏切られることはなく、特に2クール辺り…敵の黒幕である槙島が表に出てきた辺りから加速度的に面白さが増していった印象です。 槙島という異常な犯罪者の描き方、そしてこの世界の根本を担うシステム…シビュラシステムに犯罪性の有無の判断を委ねるという独特の在り方を絡めていくことで、非常に興味深い展開を作り上げることに成功していました。一見、システムによる統治は不平等性が無く完璧なものに見えますが、そのシステム自体の本質が見えてきた時、そこには不信感を覚えずにはいられませんでした。初めて槙島の犯罪係数が明確になった時は「???」となり、この後の展開が凄く気になりましたね。 あとは、主人公・狡噛の在り方。こいつは法では裁けない悪を自分の正義の下に裁くという考えを持っているんですよね。当然、システムによって善悪が決定されるこの世界ではそんな考えは許されません。狡噛は執行官(高い犯罪係数を持つ潜在犯)となり、厳しい監視下の立場から犯罪者を追っていきますが、槙島という存在と出会うことで彼の行動はさらに加熱したものとなっていきます。この狡噛と槙島の対立も見所ですね。 ただ、面白かったのは事実なんですが、結局シビュラシステムというものの在り方に答えを出していない(続編ありきの)ラストが少し気になってしまいました。上手いこと完結していたら名作だったのですが、本当の評価は持ち越しになるのかな?朱ちゃんも成長したみたいだし、2期が製作されて新人と活躍するところを見てみたいです。 |
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