神秘の世界エルハザード2
1997年 全4話


評価 55点

作品解説

神秘の世界エルハザード2 [DVD]
ジェネオン エンタテインメント
発売日:2005-03-25

結婚式の最中に逃亡した藤沢…誠達一向は、彼の追跡を行う。一方、荒野を放浪していた陣内は、遺跡で謎の少女を見つけるのだった。


普通に蛇足ですね。前作から続くエルハザードという物語の中では、はっきり言ってどうでもいいようなエピソードだw
基本的にやってるのは前と同じようなことで、また古代の危険な兵器が復活して、それを誠達が止めるって流れになってました。まあ、前作を見ずにこの作品から見る人はあまりいないでしょうから、ほとんどの人にとっては以前の劣化焼き直し版を見ている感覚になると思います。
前作では、敵キャラであったイフリータの扱いが非常に上手く、誠と彼女の関係に物語を収束させることによって綺麗にまとめたのですが、今回出てくるカーリアとかって、特に何のドラマも無く只の敵として終わったので、大して印象にも残らず味気ないんですよね。
そして、ユバ&イフリータっていう掘り下げていけば面白そうな素材もあったのですが、こちらの描写も大して無かったのでほとんど盛り上がれませんでした。カーリア方面をメインとして描かないのなら、せめてもう少しあの二人のドラマに注目させても良かったのではないかと思います。
あと、藤沢先生とミーズさんの結婚関連の話…ここの話を物語の最初と最後に取って付けたかのように展開していましたが、メインとして描きたかったのはこれなのか?それなら、もっとそういう流れを作って欲しかった。これも、見せ方次第では結構盛り上がったと思うんです。
たった4話の物語に多くを求めたってしょうがないとは思いますけど、一つテーマとして見せたかったものを主軸に置いたストーリーを展開してほしかったですね。この話数でごちゃごちゃ色々やられても、全部が中途半端に見えましたから。



主な登場人物と名言(?)

・水原 誠 「エルハザードは、僕の故郷と一緒や」
 相変わらずのモテ期のようです。ただ、生身の女の子二人から言い寄られているのに、機械人形のことを想い続けるなんて、普通に考えたら不健全ですよねw この作品、そこんところ(人間と機械の恋)は深く掘り下げていませんが、普通の作品ならば一番の重要テーマになるところのような気もするんだが…。軽く流したんでいいんですかね?

・陣内 克彦 「うひゃっひゃっひゃっひゃっ…あーはっはっはっはっは…」
 前作で本拠地を失い、おちぶれてしまいながらもゴキブリのような生命力で生き延び、この人はまだ世界征服を諦めていません。今回は偶然カーリアを発見し、また騒動の火種をつけてしまいます。

・藤沢 真理 「気持ちの整理がつかんのだ」
 なんやかんやの内に、なし崩し的に結婚することになった藤沢先生。しかし、まだ自分の中の気持ちの整理が付かないらしく、結婚式の最中に旅に出てしまいます。けど、さすがにこれはやっちゃああかんだろ。ミーズさんがキレるのも仕方ありませんよ。

・ミーズ・ミシュタル 「愛は待っていちゃ駄目。勝ち取るものなのよ」
 熱烈アタックを押し切ってついに結婚までこぎつけたものの、オチが新郎に逃げられるなんて悲惨だ…(汗)。しかし、彼女はへこたれません。何せ、恋は勝ち取るものらしいですからw

・ファトラ・ヴェーナス 「男などに渡してなるものか」
 前作では悲劇のヒロイン(?)として、ずっと敵に捕まっていた王女様ですが、今回は割とはっちゃけていました。好みの女の子をつまみ食いするため誠に変装したりと、悪さを働いています。かなり、わがままな部分が目立ってましたね。

・イフリータ 「私は行かねばなりません」
 前作に出てきたのと同じ名前、同じ姿ですが、同一の存在ではありません。「イフリータ」という兵器は誠の知っているもの以外にも幾つか造られていたようで、こいつはそのうちの一体。ユバとともに数十年間、人知れず暮らしてきたみたいです。

・ユバ・ユーリウス 「時が来たのだな」
 このじいさんも異世界からエルハザードに来たらしく、誠と同じ古代機械にアクセスする能力を持っています。この人とイフリータの関係を丁寧に描いてくれれば、面白いドラマも出来上がっていたのではないかと思うんですけどね。ある意味、未来の誠達の姿を投影しているようなものですから。

・カーリア 「あたしは復讐のために生まれてきたのよ」
 陣内君が遺跡で発見した、少女型の古代兵器。おそらく、イフリータに対抗するために造られた存在なんだと思います。普段は可愛らしい顔してるのですが、本性見せた時はとっても怖い顔になりました。



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