サムライチャンプルー
2004年 全26話


評価 75点

作品解説

サムライチャンプルー 巻之壱
ビクターエンタテインメント
発売日:2004-08-21

ひょんなことから出会った、ムゲン・ジン・フウの三人は、ひまわりの匂いのする侍を探して旅をするのであった。


時代考証なんてお構いなしのハチャメチャ世界観w 面白ければなんでもありのコンセプトの下に作られた、ビバップの渡辺信一郎監督によるヒップホップ系時代劇です。異質なものを掛け合わせてユニークなものを作り出す、このセンスに脱帽ですね。
ただ、この作品は良くも悪くもそのビバップと似た特徴を持ってます。故に、そちらが好きな人はこれも好き、そちらが嫌いな人はこれも嫌いと言えるでしょう。
オムニバス形式のエピソードは毎回よく出来ているのですが、物語を楽しみたいという観点からすれば物足りないものがあるかもしれません。一応、”ひまわりの匂いのする侍”を探すという目的はあるのですが、たまに思い出したかのように話題に上る程度で、途中で話に絡んでくることがあまりないんですよね(つか、目的を忘れてるように見えることもしばしば…w)
それで、各エピソードについてですが、シリアスだったりギャグだったり色々な話が繰り広げられていました。シリアス系では、あまり救いのないような話が多かった気がします。いい人悪い人かかわらず結構人が死んでいくし、もうちょい人情的なものがあってもよかったのではないかと…。まあ、中にはグッジョブな話もありましたけどね。
一方でギャグ系はというと…こちらは素直に面白いものが多かったと思います。このノリは好きですね。まさか、時代劇もので「地獄甲子園」級のハチャメチャ野球が見られるとは思ってもいませんでしたよw
とりあえず、ストーリー性の薄さは若干感じてしまうのですが、それ以上に大きな魅力も含んだ作品に仕上がっています。特に、演出面とアクション部分(殺陣)が非常に良く出来ている作品なので、シナリオよりもそちらを重視して見るのが良いでしょう。



主な登場人物と名言(?)

・ムゲン 「テメエの生き方決めんのは、テメエ自身だろ」
 琉球出身の剣士。我流のでたらめ?な動きで戦うのですが、これが結構強い。野蛮人というか基本的にガラの悪い感じで、カツアゲなんてのも日常茶飯事的に行っていましたw 強い奴と戦うことを生きがいとしており、ジンのこともいつか斬ってやるのだと考えているようです。

・ジン 「忘れるな…お前を斬るのは私だ」
 傍若無人なムゲンに対し、こちらは堅物系の武士。正統派の達人で、かつては有名な道場の門下生でしたが…とある理由から今は旅をしています。寡黙なイメージが強いキャラですが、ギャグ話では妙な風にいじられておかしなことになってました。こいつもムゲンのことを斬ると言ってます。

・フウ 「あれさ、実は表だったんだ」
 ひまわりの匂いのする侍を探す少女。偶然出会ったムゲンとジンを用心棒に誘い、彼らと共に旅をすることになります。ちなみに、彼女の胃袋は宇宙であり、体型がありえないくらい変化するまで食べ続けることが可能w



[ランキングへ戻る]

[HOME]

ブログパーツ
inserted by FC2 system