真剣で私に恋しなさい!!
2011年 全12話


評価 55点

作品解説

 真剣で私に恋しなさい!!@ [Blu-ray]
ポニーキャニオン (2011-11-25)
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川神学園、2年生の直江大和には大切な仲間達がいた。風間ファミリーと呼ばれるその仲間達の中には5人の女性がいるが、彼女らは全て武道をたしなみ、血も武士の系譜という頼もしい少女達であった。


PCゲーム原作のアニメ。ちなみに、私は原作ファンですw
PCゲーのアニメって、原作の各ヒロインの話を織り交ぜつつ最後だけオリジナルでまとめる…もしくは、最近だとオムニバス形式で各ヒロインの話を順番にやる…なんてのもありますが、基本はどちらも原作準拠のエピソードを展開していってます。しかし、この作品に関しては、ほぼオリジナルエピソード(第一話を除く)で構成されているんですよね。これは珍しい!
ただ、残念ながらそのオリジナルエピソードに魅力が感じられなかった…前半はともかく、後半のシリアス展開が微妙すぎました。敵として妙なサイボーグが出てくるのですが、これがまったく盛り上がらない!原作では結構熱いバトルも見せてくれましたが、こちらではすっかり影を潜めています。ライバルキャラなら釈迦堂達をメインにした方がよかったと思いますね。また、何故か原作終盤のクラス対抗合戦を第一話に持ってきているのですが、この時点ではキャラがまったく分からず、せっかくの熱い展開もあまり燃えられないという残念な結果になってしまいました。
ちなみに、この作品は武士っ娘ゲーだけあって、男性キャラよりも女性キャラの方が強い奴多いですw 武道四天王とか呼ばれている奴らも全員が女性。主人公の大和くんは風間ファミリーの中の“軍師”であって、単純な力は非常に弱いんですね。
そして、もう一つの見せ所である多数のキャラの掛け合い。原作者のタカユキ氏はキャラクターを魅力的に描き、日常描写を面白おかしく描くセンスに関しては優れたものを持っています。前作・君が主で執事が俺でもそうでしたが、こちらではサブキャラ数が圧倒的に増えてさらに面白さが進化しているのです。なので、このアニメでもそこんところを上手く表現してくれたらよかったのですが…後半の微妙なシリアス展開とオリジナルキャラの掘り下げに話数を割いて、結局アニメでは色々な魅力を出し切れませんでした。
あと、この作品では無駄に豪華声優を使っているというのが一つ目玉になっています。エロゲーなのにこんな声優出ていいのかよ!?って人が数多く登場してるんですよね。ただ、それもアニメではイマイチありがたみを感じません…そもそもサブキャラの登場が少ないからなw
まあ、PS3で原作のリメイク版が出たり、PCの方でも続編(ファンディスク)が出たりと、色々商業的に展開していくようです。なので、その宣伝にはなったのかな?ただし、アニメではまだまだ多くのキャラがその魅力の片鱗しか出せていないので、ぜひ原作もやってみてください。個人的には、ツンデレ源さんが好きすぐるwww

追記:マジ恋S(ファンディスク)が発売されて気付いたのですが、アニメ前半部でやっていた内容の一部はファンディスクのエピソードなんですね。ゲームの発売前にアニメでそれを見せてくるとは…やはり今回のアニメは販促目的が大きいのか!?

 真剣で私に恋しなさい!S 初回版
みなとそふと (2012-01-27)



主な登場人物と名言(?)

・直江 大和 「俺はこの国を守りたい」
 主人公。バトル系の作品で戦闘能力の低い奴なんて即お払い箱ですが、彼の場合は軍師として様々な策を用いて風間ファミリーを勝利へと導きます。また、人との繋がりを重要視していて、学内だけでなく様々な人へのコネクション作りを積極的に行い、必要な時はそれを最大限に生かした策も用います。ちなみに、作中では最初から4人の武士娘に好意を抱かれているという設定で始まっています(本命である百代だけは微妙な感じ)

・川神 百代 「この気持ちは誰にも負けない」
 地上最強の存在。武道四天王の一人として数え上げられていますが、残りの三人が束になっても彼女一人と互角くらいという恐ろしい強さです。気を操ることが可能であり、気孔波を打ったり己の傷を瞬間に回復したりとやることがまさに化物クラス。こういうのが味方にいることによって、敵もとんでも設定(サイボーグとかw)を強いられるのでしょうね。武器は己の素手のみ…それだけで全てを破壊可能ですw

・川神 一子 「勇・往・邁・進、勇・往・邁・進」
 百代の義理の妹。ファミリー1の元気っ子で、「ワンコ」のあだ名どうりに犬のような可愛らしさを持っています。百代に憧れており、彼女のように強くなるため日々特訓を行っています。武器は薙刀で中距離戦を得意としています。

・椎名 京 「私は私の自由意志で大和を好き」
 基本、無口なクールキャラでファミリー以外の他人とは積極的に交流を持ちませんが、大好きな大和が傍にいるとエロキャラへと早変わりw あの手この手で大和を篭絡しようと迫ってきます。武器は弓で天下五弓の一人として数え上げられています。

・黛 由紀江 「後ろ回り受け身!」
 ファミリーの中で唯一の後輩。普段はおどおどしていてまったく強そうには見えませんが、実は武道四天王の一人で、百代を除く四人の中では最も強い。自称、ツクモ神の宿る携帯ストラップ・松風はちょいちょい毒を吐くことがあって、相手を苛立たせることもあります。…まあ、ぶっちゃけ腹話術なんですけどw 武器は日本刀…常に帯刀してますけど許可は?

・クリスティアーネ・フリードリヒ 「正義は我にあり
 ドイツからやってきた留学生。礼儀正しく、騎士道精神を大事にしています。プライドが高く自分自身の考えを曲げない頑固な性格のため、稀に相手と衝突をすることもあります。武器はレイピアでフェイシングの名手。

・橘 天衣 「私はこれよりこの国の全てを破壊する」
 元・武道四天王の一人。極秘任務中に瀕死の重傷を負いますが、両手足をサイボーグ化された実験用ドナーとして復活を遂げます。その際、大幅なパワーアップを果たすのでした。



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