境界の彼方
2013年 全12話


評価 60点

作品解説


人間と妖夢の間に生まれた少年・神原秋人は、学校の屋上で今にも飛び終りそうな少女・栗山未来と出会う。それ以来、秋人は何故か彼女から襲撃される日々が続くのだった。



京アニ作品。ここの会社にとっては、久しぶりにバトルがある作品です。
日常、バトルシーン共に相変わらず作画の綺麗さは目立っていたと思いますが、面白さは至って普通でしたね。

内容としては、妖夢という化物と、それを退治する異界士の戦いを描いたファンタジー路線。ただし、今までの京アニ作品のような日常のお馬鹿なやり取りも健在です。
また、主人公とヒロインの関係性も物語の中では重要なファクターとなっており、王道的なボーイミーツガールの見所もありました。とは言え、ある要因(※主人公の眼鏡フェチ)のせいで、主人公が本心からヒロインのことを好きなのかどうか分かりづらく、二人の物語としては後半まで盛り上がり難いところもあるんですが…

作中ではシリアスなこともやっているのですが、そこまで重く感じることはありませんでしたね。先述したお馬鹿なやり取りが頭に残っていたためか?それとも、可愛らしいキャラデザのせい?
まあ、そういった事情でどうもシリアスになりきれず、ラストの感動路線もいまいち乗り切れなかったというのがあるんですけど…(汗)

あと気になったところとしては、その設定かな?
独特の世界観を築くために色々設定が用意されていましたが、詳細が説明不足でどうもふわふわしている気がしました。最後の方も、なんとなく見ているだけだといまいち理解できないようなことになってたし、その世界観が掴みきれずに入り込めないところがあるように思います。

キャラクターについては、男キャラの変態性が目立っていました。メガネっ子萌えの主人公と超シスコン兄貴。まあ、こういう設定があったほうがキャラが立つのでそうしているんでしょうが、先程も言ったシリアス感とは遠いところにある設定ですね。
女性キャラについては、それなりに可愛かったかな?個人的には、美月ちゃんの方が好きかなぁ。

ということで、結論としては絵が綺麗な凡作という評価になっちゃいますね。
一応ハッピーエンドでなんとなく綺麗に終わった感があるんですが、素直に納得できないようなところもあって、どうも不完全燃焼です。未解決の部分は2期への伏線か?



主な登場人物と名言(?)

・神原 秋人 「とにかく、あなたのような眼鏡の似合う人が死んではいけない!」
 眼鏡っ子大好きな眼鏡フェチ主人公。こんな妙な設定があるせいで、未来のことが本心から好きなのか、眼鏡っ子として興味を持っているだけなのかが分かり難い!正直、美月を含んだ三角関係になるような展開を想像してたんですけど、後半は完全に秋人と未来の物語であり、美月ちゃんはいらない子でしたね〜。人間と妖夢の間に生まれた半妖という存在で、自我を消失すると妖夢としての特性が暴走してしまう危険性を持っています。

・栗山 未来 「不愉快です」
 秋人好みの眼鏡の似合う美少女。自らの血を剣と化して妖夢と戦う異界士ですが、血を操る能力は呪われた一族のものとして認識されており、周囲からは忌み嫌われてきました。秋人とは初めは敵対する関係でしたが、交流を深めていくうちに彼が抱えるものを理解するようになります。

・名瀬 博臣 「俺の神聖なる妹への愛は分からないさ」 
 シスコン兄貴。病的なまでに妹を溺愛しているとても残念な人ですw これでも一応、異界士の名門の家に育っていて、本人も強い力を持った意界士なんですよね。いつもマフラーを巻いてるのですが、こいつにもあったかい牌が集中する能力とかあったりするんでしょうか?w

・名瀬 美月 「がんばらないと、卒業式の日に私から告白されるという夢が叶わないわよ」
 ツンデレ妹。普段はシスコンの博臣のことを気持ち悪がっていますが、いさという時は助けを求めるなど、実際は大きな信頼を置いています。けど、ツンデレ妹が可愛いのって、主人公=兄貴で視聴者もそこ目線で見ているからであって、感情移入していないサブキャラへのツンデレとか何か使い道を間違っているようにも思います(汗)



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