彼氏彼女の事情
1998年 全26話


評価 70点

作品解説

彼氏彼女の事情 VOL.1
キングレコード
発売日:2005-02-09

自称見栄王の宮沢雪野は、高校に進学して出会った優等生、有馬総一郎に対して強いライバル意識を持ちます。何に対しても一番じゃなきゃ気が済まない彼女は、彼に勝つためにはあらゆる努力を惜しまいとばかりに燃え上がるのでした。


ひじょ〜に楽しい作品です。…途中までは!
当時エヴァで勢いにのるGAINAXの良さがいい具合に作用してました。…途中までは!
…そうなんです。この作品、前半の勢いは半端じゃないんですが、後半はあきらかに失速しています。点数で表すなら、前半80点、後半60点…くらい(ヘタすりゃそれ以上)の差があるかもしれませんね。前半、後半の評点に大きく差があるので、その間あたりをとってこのくらいの点に落ち着けました。
それにしても、何故こんなことになったのでしょうかねえ?なんか、監督である庵野さんが途中降板したとかしないとか…そんな噂も流れてましたが、その辺も関係あるんでしょうか?まあ、ともかくそういうことで、この作品は名作に成り損ねた非常におしい作品なんです。
しかし、前半がおもしろいと書きましたが、その中でも特に第1話…こんなインパクトのある第1話を見たのは初めてでした。
私がこの作品を友人に勧めるときは、「とりあえず1話だけでいいから見て」と言います。普通のアニメならそんなことは言いません。どんなに素晴らしい作品だって、たったの1話でそのおもしろさを伝えることなんて無理です。アニメとはいくつかの積み重ねがあって、初めて実を結ぶものなんですから。
しかし、この作品に限って言えば、その考えは覆されます。これはスタートダッシュこそが命。そう、第1話にはこの作品の全てが集約されています。
ですから私は声を大にして言います。何度でも言います。第1話を見ろ!と。
まあ、そこさえ見てくれればあとは適当に流したんでいいすよ〜。だって、この作品なかなか物語の本道が進んでいかないし、総集編も多い。それに、中途半端な終わりなんだもん。けど、要所要所にこれは!と光るところもあるので、そこはチェック忘れないように気をつけてくださいね〜。



主な登場人物と名言(?)

・宮沢 雪野 「皆に褒められたい、認められたい、かまわれたい〜」
 う〜ん、パワフルです。1000万パワーくらいはありそうです。優等生の外面を被った彼女は、みんなからちやほやされることに快感を感じる究極の見栄王。有馬からナンバー1の座を奪うためにあれやこれやと死力を尽くします。しかし、その有馬から告白を受けたことにより、彼女は絶対の勝利者へと変わります。有馬に勝利し、気が抜けていたある日、彼女は自分自信の油断から、今後の学園生活を左右しかねない重大なミスをおかしてしまいました。

・有馬 総一郎 「覚えててね。僕は宮沢さんを、好きだから 」
 こっちはパーフェクト超人。成績優秀、スポーツ万能、容姿端麗。全てを兼ね揃えています。しかし、こういった奴には致命的な欠陥がつきものです。明るく力強いヒロインに比べ、こいつはとっても暗い…しかも回を増すごとにどんどん陰鬱になっていきます。まあ、そのヤバさがMAXまで来る前にアニメは終わっちゃいますけどね。

・浅葉 秀明 「俺は女の子が大好きなんだー」
 美形の変体。たくさんの女の子を自分の下へと集める、浅葉メリーランド計画なるものを企むどうしようもない色魔…と思いきや、ほんとは凄くいい奴です。少なくとも、精神構造上では有馬よりもマトモなのではないでしょうか…(笑)

・芝姫 つばさ 「宮沢をいじめていいのはあたしだけなんだよ。横から出てくんじゃねーよ。これじゃ遠慮しちゃって思いっきりできねーだろ」
 有馬のことが好きな超美少女。声がすんごい印象的でした。初めて聞いたときはなんじゃこりゃ〜って思いましたが、今となってみると彼女の声はアレしかないグッジョブといった感じですね。ほとんどギャグキャラ扱いで、彼女絡みのおもしろいシーンも幾つかありますので、ACT10,13はチェックをお忘れなく…。



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