機動戦士ガンダム MS IGLOO -黙示録0079-
2006年 全3話


評価 75点

作品解説


1年戦争秘録の続きです。
前回がルウム戦役(開戦)〜戦争中盤におけるジオンの新兵器運用試験だったのに対し、今回は戦争も終盤になってきた頃の話です。ということで、ジオンからすれば戦況が悪くなってきた時期なので、603技術試験隊が置かれた状況そのものにも変化がありました。
使えるものは、兵器だろうと人間だろうと、どんなものでも駆使して戦わなければならない…そのような状況下に置かれた兵士達の姿は哀愁漂っていて、彼らの苦しい胸のうちが伝わってくるようでもありました。
今回の兵器もあまり役に立ちそうに無いものがありますが、それでも何だかんだで結構戦果を残していますね。もはや、ジオンはかなり切羽詰った状況に追い込まれているので、どんなものが配備されようとも文句を言ってる場合では無いって感じがよく出ていたと思います。
つーわけで、前作では兵器とそのパイロットによってカタルシスを与えてくれましたが、今回はそれだけなく、戦いそのものの無常さも感じさせてくれる作品となっていました。



主な登場人物と名言(?)

・オリヴァー・マイ 「なんだって!?僕にパイロットをやれというのか!」
 ということで、最終回で技術屋がモビルアーマーに乗ることになっちゃいました。そして、彼自身がパイロットを務めることで、漢達が命を預けた兵器に懸ける想いを理解します。ちなみに、彼の搭乗したビグ・ラングは赤いMAであったので、連邦士官が”あの方”と勘違いする一幕も…

・モニク・キャディラック 「国家のために、最善を尽くすのみですよ」
 相変わらず口が悪いです。いつか、デレ部分を見せてくれると期待してたんですが、結局ツンのみでした…。前回に引き続いて、ヅダのパイロットとしても頑張ります。

・マルティン・プロホノウ 「愛しい人を亡くした時は…怒るか、泣くかしか、術はないのだ」
 この艦長はやっぱイカします。もう、しぶいこと言っちゃってくれてぇ〜。

・ヘルベルト・フォン・カスペン 「戦い、戦い、戦いこそがジオンそのものである!」
 ヨツンヘイムにやってきた大佐。艦内では最も階級が上ということで威張ってましたが、こういう指揮官の下に着任したら、無駄死に&早死にしそうです。戦うことだけでなくって、もっと大局的に物事を考えてください。仮にも大佐なんですから…

・ヴェルナー・ホルバイン 「俺の海だ!」
 第1話で登場の海人(ウミンチュ)…もとい海兵。戦場が宇宙に移りゆく中、あまり意味の無いと思われるゼーゴックの試験運用を行い地球にダイブ。海兵らしからぬ空中戦を繰り広げ、なかなかの戦果を残しました。

・エルヴィン・キャディラック 「腕は未熟かもしれませんが、やってみせます!」
 第2話で登場の志願学徒兵。モニク・キャディラックの弟です。姉とは違い、素直でいい子だ〜。こんな子も戦場へと駆り出されていく…これが戦争なんですね。


〜おまけ「新兵器一覧」〜

話数 名称 能力
1話 モビルダイバーシステム
MSM-07Di ゼーゴック
ズゴックと合体可能なユニット。衛星軌道上からのダイブを行い、地上から宇宙に上がろうとするものを狙撃します。任務終了後は完全破棄の使い捨て品です。
2話 駆逐モビルポッド
MP-02A オッゴ
戦争も終盤になり、国力の疲弊したジオンが苦肉の策として作り出した廉価兵器。ボールよりは能力的に上らしいですけど…
3話 モビルアーマー
MA-05Ad ビグ・ラング
オッゴを長時間運用するための補給ユニット。胴体は開発中だった大型MA、そして頭頂部には制御ユニットとしてビグロがくっついてます。形状的にはデンドロビウム(0083参照)のようなものだな。




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