ゴールデンタイム
2013年 全24話


評価 60点

作品解説

 ゴールデンタイム vol.1(初回限定生産版) [Blu-ray]
キングレコード (2013-12-25)
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それまでの記憶をすべて無くしてしまった青年・多田万里は、新たな出発の門出である大学の入学式で柳澤光央と出会って意気投合する。そんな2人の前に、スタイルも身につける物も全てがハイレベルな美人・加賀香子が現れる。


とらドラ作者によるラノベ原作アニメ。
前作と同じく恋愛メインのストーリーなんですが…ちょっと変わり種でしたね。

通常の恋愛話だと、自分の心の中には気になる異性が二人いて、そのどっちを取るか迷う…なんて流れが定番です。
この作品も大まかにはそんな感じなんですが、主人公が二重人格みたいなものであり、片方の人格はAさんが好きで片方の人格はBさんが好き…という妙なことになってるんですね。

まあ、二重人格と言いましたが実際は少々異なり、主人公はある時点で記憶を失って人生が一度リセットされます。そして一人の女の子を好きになるんですが、記憶を失う前の自分も心の中の何処かにいて、そいつは昔好きだった別の女の子を気にかけているというわけです。
昔好きだった子への想いは今の自分のものではないのですが、時々フィードバックされる昔の感情には逆らいようがなく、自分でもどうしようもないという。そこで生まれる葛藤こそがこの作品の見所となっています。

まあ、なんでしょうね…最初はリアルな三角関係ものなんですけど、しばらく見ていると急にファンタジーな三角関係ものになり、ちょっと違和感を覚えるかもしれません。幽霊?的なものが出しゃばり始めるのもの好きではなかったですし。
また、記憶が急に戻るとか消えるとか言われてもどうも感情移入し難く、昔の記憶が戻ると今の記憶が失われてしまうということで、好きな人がコロコロ変わるのも付いていき難かったです。

あと、この記憶障害の仕様って、どちらかというとヒロインの設定とした方が個人的には好きだったりします。
ヒロインの記憶が失われようとしているので、それをなんとかしようと主人公が頑張る(タイムリーなところでいうと、“一週間フレンズ”みたいなところ)…という構図は好きなんですが、これが逆になると上記で挙げたように葛藤の方がメインとなり辛気臭いんですよね。まあ、悪くは無いんですけど趣味が合わなかった感じです。

あと気になったのは、登場人物が時々キチ○イじみたとんでも行動を取ることですかね。多分ギャグなんでしょうが、ちょっとこのセンスは理解できなかったです。エア焼きそばは面白かったんですけど…w



主な登場人物と名言(?)

・多田 万里(ただ ばんり) 「俺は俺でいいんだ!」
 記憶喪失の主人公。香子のエキセントリックな振る舞いに衝撃を受けながらも、段々彼女に惹かれていきます。しかし、失ってしまったはずの過去の記憶が時折蘇り、そのことが彼を苦しめていくことになるのでした。特に、リンダへの想いは“もう一人の自分”の中で今も生き続けています。

・加賀 香子(かが こうこ) 「あたしが一緒なら、世界征服だってできるよ」
 ヒロイン。生粋のお嬢様なので少々ズレているところがあり、行動は破天荒で周りの迷惑を顧みません。当初は光央のことが好きでずっと追いかけていましたが、意外とあっさり万里の方へ鞍替えします。とらドラもそうでしたが、この作者はこういうシチュが好きなのか?

・林田 奈々(はやしだ なな) 「後輩の面倒見るのは、先輩の義務だから」
 通称「リンダ」。おまけんの先輩であり、かつて万里とは高校時代の同級生という間柄でした。しかし、万里自身は当時の記憶が無い為そのことを覚えておらず、彼女もそのことを言い出せずにいます。

・柳澤 光央(やなぎさわ みつお) 「いざという時には見つけてやるよ」
 万里の大学での友人。当初は岡ちゃんのことが好きでしたが振られてしまい、作中ではすぐに別の子が好きになります。一般的に恋愛は男の方が引きずると言われてますが、イケメンはその定義は当てはまらないのかな?

・佐藤 隆哉(さとう たかや) 「今度こそ、俺はあいつを諦めない!」
 佐藤隆哉って誰?って思った方もいるかもしれませんが、二次元くんのことです。自分も彼のことは二次元くんとしか認識していなかったので、最初この名前を見て誰?と思いましたw 意外と友情に熱く、グループ内では訳隔てなく皆といい感じに接していました。まあ、唯一色恋沙汰に無縁であり、誰とも気まずい仲になっていないというのもあるでしょうけどw

・岡 千波(おか ちなみ) 「私、綺麗な人見ると嬉しくなっちゃうの」
 万里の同級生である小柄で可愛らしい女の子。光央から好意を抱かれている為、香子からは敵視されています。ただし、本人は光央に興味が無いため、とてもいい迷惑なんですよね。しかし、物語後半で…



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