極黒のブリュンヒルデ
2014年 全13話


評価 55点

作品解説

 「極黒のブリュンヒルデ」Blu-ray BOX I
バップ (2014-07-30)
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一度見たものを全て記憶できる能力を持つ高校生・村上良太は、子供の頃に事故で死なせてしまった幼馴染の少女・クロネコのことが忘れられないでいた。ある日、良太の前にクロネコと瓜二つの転校生・黒羽寧子が現れるが、彼女はとある研究所から逃げ出してきた《魔法使い》であった。



原作者はエルフェンリートの岡本倫氏。…ということで、エログロ要素を期待される方も多いと思いますが、その期待に応えるような作品になってますw

この人の作品は、非情な運命を背負った少女…という設定が良い感じに表現されていますね。その設定は、ヒロイン連中がいつ死ぬか分からないという緊張感を生み出し、我々にハラハラドキドキ感を与えてくれます。
さらに、そこへ骨休み的な日常エロを上手いことミックスしているので、シリアスすぎて見るのが疲れるということもなく、良いバランスを保っていると思います。

魔法使い同士の異能バトルに、主人公の知恵を加えて勝ち進んでいく展開もなかなか興味深く、前半はなかなか楽しんで見られたと思いますね。

ただ…視聴した方は皆さん感じたと思いますが、後半は色々と酷い!展開が早すぎて訳わかめ
アニメ終盤の10〜13話で、原作単行本の5巻〜10巻の内容が詰め込まれるという暴挙。特に最終13話では、死んだはずの人間がエピローグで何故か復活してたり、原作未読の人はまったく付いていけないことでしょう。

つか、これって元々2クール予定の作品だった…ということもあるんでしょうか?後半でOPが変わった時点で、私はてっきり2クールあるものだと思っていたのですが、展開が巻きになってきて嫌な予感がし、気付いたら終わってました。もし2クールだったら、きっと良い作品として終わっていただろうに…。

ということで、純粋に作品を楽しみたい方は原作を買った方が良いかと。アニメは最後まで見ると中途半端にネタバレになってしまうので、見るとしても中盤までで、どんな雰囲気なのかを掴む程度が良いでしょう。

結構期待していた作品なだけに勿体ないですね。私の評価としては、前半70点…後半40点…間を取って55点という結構強引な付け方をしていますが、後半の悪い部分をピックアップし、もっと低い評価を付ける人もいるでしょう。



主な登場人物と名言(?)

・村上 良太 「つべこべ言わず、ワキの下を見せろ!」
 一度見たものを全て記憶する能力を持っている高校生。幼馴染のクロネコを死なせてしまったことがトラウマとなっており、クロネコと瓜二つの黒羽を追っ手から守ろうとしています。

・黒羽 寧子(くろは ねこ) 「忘れたくないのに忘れてしまうことの方が…ずっと悲しい」
 良太のクラスに転校してきた美少女。実は研究所から逃げ出してきた魔法使いで、彼女達を処分するために追っ手の魔法使いが次々と現われます。破撃の魔法を使い大きな物体も一瞬で破壊することができますが、魔法を使用するたびに記憶が欠けてしまい、過去の記憶の多くが抜け落ちています。

・橘 佳奈(たちばな かな) 「同情なんてまっぴらよ、この偽善者!」
 寧子と研究所を脱走して一緒に暮らす魔法使い。実験で全身不随になり現在は寝たきりですが、その影響で予知という強力な魔法を使え、仲間の死を察知することができます。キーボードを使い会話することができますが、見た目に反してなかなかの毒舌です。

・カズミ=シュリーレンツァウアー 「あたしはいつでも本気やで」
 関西弁のハーフ。あらゆるパソコンを遠隔操作する魔法を使い、情報戦なら右に出る者はいません。仲間の魔法使い達の中では一番の貧乳だけど、エロいことに興味津々のエロ担当。村上には股の間もしっかり見られてますw

・鷹鳥 小鳥(たかとり ことり) 「これでもう…おなかも空きませんね」
 天然ボケの巨乳キャラ。さらに食いしん坊で、食べ物のことになると目の色が変わるほど執着を持っています。転移の魔法を使って対象者と位置を入れ替えることができ、戦闘でも案外役に立ってますね。



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