エルフェンリート
2004年 全13話+1話


評価 75点

作品解説

 エルフェンリート Blu-ray BOX
バップ (2012-12-19)
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二本の角を持つディクロニウスの少女ルーシーは、研究所から脱走してコウタという成年と出会う。しかし、その時受けたショックで彼女は別人格へ代わっていたのだった。


萌えグロという新路線の作品。とにかく、萌えとグロのギャップが凄い!見た目、愛らしいキャラ達が殺し合いをして、腕とか足とか頭とか吹き飛んで血がドハドハ出ちゃうんです。結構エグイ描写もあるので、そういうのが苦手な人は見ない方がいいでしょう。
まあ、この作品では人間がゴミのように次々と死んでいくので、段々自分の感覚がマヒしてくるんですよね。死というものがあまりにもあっさりしすぎているので、どれだけ人が凄惨な死に方をしようと最早軽く流してしまえるんです…(恐ろしい)
むしろ、個人的にはガキが遊びで犬を撲殺するところがヤバかったです。ここは描写がリアルで、一つの命の重みをはっきりと感じることができ、見ていて少々胸くそ悪くなりました(そういう演出が必要なシーンだったのですが)。
あと、エロ描写もそこそこあって、少女(幼女)の裸が頻繁に出てきたりもします。性的虐待を匂わせるようなところや失禁シーンもあって、おいおいこれ大丈夫なのかよ…と思いました。冗談抜きに放送コードギリギリ…つかギリギリアウトですねw
ということで、この作品の評価はこのエログロ描写の捉え方次第でしょう。個人的には若干不愉快なシーンがあって、大好きな作品とは言い難いのですが、全体のシナリオレベルは決して低いものでありませんでした。確かにエログロのインパクトが強い作品なんですが、それだけではなく中身の方も結構面白い。
重要(と思われる)キャラですら、容赦なく、しかもあっさり殺していく意外性のある展開は、なかなか興味深く見ることが出来ました。それに、基本的には鬱シナリオなんですが、その中に結構心揺さぶられるようなシーンもあったりしたんです。
アニメ版は原作の途中で終わっているので、キッチリと片が付いていないところもありますが、コウタの失った記憶をメインとして描いており、ストーリーのまとまりは悪くなかったと思います。オリジナル展開の終盤が、意外にもいい感じでしたね。



主な登場人物と名言(?)

・ルーシー(にゅう) 「にゅう」
 角を持った新人類「ディクロニウス」の少女。本来はそれはもう恐ろしい性格で、人間なんて簡単に殺しちゃう殺人鬼なのですが、もう一つの人格「にゅう」が出てくると、一気に愛らしい萌えキャラに早変わり。にゅうの時とルーシーの時の目付きが全然違ってて、ほんとこのギャップがとんでもない作品ですよ。ちなみに、ルーシーの方はコウタと何か関わりがあるようですが…

・コウタ 「君だってさ、沢山悲しい思いしてきたんじゃないのか?」
 大学に通う為、8年ぶりに鎌倉にやってきた青年。元々旅館だった場所を下宿にしているのですが、そこが徐々にハーレム屋敷になっていきましたねw かつて鎌倉を訪れた時、ある事件に巻き込まれたのですが、その時の記憶は現在では残っていません。妹や父親の死を事故死と思っているようですが、その真相は別のところにあるようです。

・ユカ 「私、コウタの私物でいいから…だから、ずっと傍に…」
 鎌倉に住むコウタのいとこ。昔から彼のことが好きだったようですが、素直になれず暴力的になることもしばしば。しかし、一度素直になったらとことんまでデレモードに入り、コウタの私物でいい…とかとんでもない台詞まで言っちゃってくれますよw 女の子に対して優しいコウタに不満もある様子。

・ナナ 「パパのために頑張るから」
 ルーシーと同じくディクロニウスの少女。ただし、この子は人間を殺める行為はしないという珍しいタイプです。蔵間のことをパパと慕い、彼の願いであるルーシー捕獲に協力するのでした。けど、この子はなかなか酷い目にあってんだよな…健気でいい子なのに不憫だ。

・マユ 「わん太は、私のこと捨てたりしないよね?」
 捨て犬のわん太と一緒に暮らす家出少女。どうも、義理の父親に性的虐待を受けていたらしく、それが嫌で家を飛び出した模様。基本的に暗い過去を持ってる奴が多い作品ですよね。

・蔵間 「ルーシーを野に放てば、人類は滅ぶ」
 ディクロニウス研究所の室長。ルーシーとは因縁があり、ナナ、マリコとはそれなりに関係もあって、なかなか大変な位置にいる人物です。この人も、ディクロニウスと関わって運命を狂わされた人物と言えるでしょうね。

・坂東 「俺の後ろに立つんじゃねえよ」
 ルーシー暗殺の命を帯びたSAT隊員。好戦的でなかなかの危険人物です。しかし、敢え無く返り討ちにあってしまい、両目と腕を潰されたり去勢されたりと散々な目に会うのでした。その後、復讐心からルーシーを殺そうとする思いをさらに強くしていくのですが、これって完全に逆恨みだよね?

・マリコ 「楽しくなりそう」
 最強のディクロニウス。まだ子供ですが、ルーシーを圧倒するくらいの力を持っています。ただ、何の罪悪感もなく人間を殺すので、言うことを利かせるために体内には爆弾が埋め込まれていました。

・角沢長官 「私は神の代行者なのだよ」
 黒幕的存在。けど、アニメ版では大したことはしてません。何か計画を企んでるようですが、それも不明で終わっちまった。



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