銀の匙 Silver Spoon
2013年 全11話


評価 80点

作品解説

 銀の匙 Silver Spoon 1(完全生産限定版) [Blu-ray]
アニプレックス (2013-09-18)
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激しい学力競争に敗れ、進学校から農家の子供が多く通うエゾノーに入学した八軒勇吾。動物と自然に囲まれた場所で、八軒の新たな青春の日々が始まる。



鋼の錬金術師作者が原作の農業アニメ。私は原作を知らず、こういうジャンルって初めて見るので、期待半分、不安半分で視聴していましたが…面白い!アニメがというより、原作の話の面白さが出ているんでしょう。

内容としては、将来に悩む主人公・八軒くんが、家畜を飼育する楽しさと厳しさに触れていきながら、成長していくといった感じです。八軒くんは勉強漬けの生活から一変して酪農生活に入っていくわけですが、当然分からないことだらけです。ほとんどの視聴者の目線は八軒くんと同様だと思うので、彼を通じて我々も酪農というものに触れていくわけです。

これを見ていると、私達が何気に口にする食べ物のありがたみとその重さというのがよく伝わってきましたね。特に、肉を食べるというところは考えさせられました。我々は動物を殺してその肉を食べている…普段は目をそらしている事をまざまざと見せ付けられ、考えさせられる部分もありました。深夜に放送するよりも、NHKとかで夕方でやったらいいような内容でした。

とは言っても、シリアス一辺倒の息苦しい内容ではなく、作風的にちょっと抜けたところ(いい意味で)もあって、見やすかったと思います。男子はお馬鹿な連中が多いため、日常はギャグチックに描かれている部分も多いですしね。

あと、八軒くんがいつまでもウジウジ悩んでいるタイプではなく、悩みはするけどちゃんと決断のできる人間であって、ウジウジを引きずらないところが良かったですね。「食べる」という行為に葛藤を抱くものの、素直に食材を美味しいと認めてガツガツ食べていくところが見ていて気持ちよかったです。それは、強く「生」を感じさせる姿であり、食べることは生きることなんだなぁ…と改めて感じました。

また、作中で出てくる料理も美味しそうなんだよな〜。深夜にこれを放送するなんて酷ですよ。ピザ食いてーwww

ということで、早速2期も決定しているので楽しみにしています。そちらでは、八軒くんが将来やりたいことのヒントでも見つけることができるのかな?



主な登場人物と名言(?)

・八軒 勇吾 「豚って1頭いくらするんですか?」
 主人公。農業とは縁のないサラリーマン家庭に育ちましたが、学力競争に脱落したことで大らかな校風のエゾノーを薦められて入学しました。まだ将来のビジョンが見えていませんが、エゾノーに通う多くの同級生がはっきりとした夢を持っていることで焦りを感じています。味覚が鋭いため、美味しいものに対しては敏感にそれを感じ取ることができるようですね。

・御影 アキ 「その面倒くささがまたいいっしょ」
 八軒のクラスメートであり、彼が密かに恋焦がれる女の子。馬が大好きで馬術部に所属しています。将来は馬に関わる仕事に就きたいようですが、実家が酪農を営んでいてそこの一人娘であるため、それを言い出せずにいます。

・駒場 一郎 「ようするに負けてこっち来たのかよ。くだらねえ」
 八軒のクラスメートでアキの幼馴染。無愛想で物の言い方もキツイ感じですが、根はいい奴です。野球部に所属し甲子園を目指しており、ゆくゆくはプロになって貧乏な実家を助けたいと考えています。

・常盤 恵次 「今日も元気に!強制労働!イェイイェイ」
 八軒のクラスメート。教わったことを3歩歩いただけで忘れるほど頭が悪いのですが、畜産科目に対しては満点を取るほどの知識を持っています。何かと問題を起こすことも多いトラブルメイカーですね。

・相川 進之介 「夢持ってて、叶える方法分かっててもさあ、それだけじゃあダメなんだ」
 八軒のクラスメート。幼い頃から獣医を目指しているのですが、血が苦手であるという欠点があるため苦労しています。獣医は動物を助ける立場ですが、時には楽に殺してやることも必要だということを真摯に受け止めています。

・稲田 多摩子 「ほんと、男ってバカね」
 八軒のクラスメート。実家は機械化が進んだ大規模農場を営んでおり、既に色々と経営のことを考えているしっかりもの。まあ、本人お金が大好きなようなので、将来儲けることで頭がいっぱいなのでしょうw 特徴的な体型をしていますが、たまに痩せると美人になりますw



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