鋼の錬金術師　～独断的アニメ感想・批評の部屋～

鋼の錬金術師
2003年　全51話

評価　80点

	作品解説
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	鋼の錬金術師 BOX SET-ARCHIVES- 【完全予約生産限定】 [DVD] posted with amazlet at 10.10.12 アニプレックス (2009-01-28) 売り上げランキング: 4756 Amazon.co.jp で詳細を見る兄のエドと弟のアルは、死んだ母親を生き返らせるため、錬金術で最も禁忌とされる人体錬成を試みる。しかし、それは失敗して、その代価としてエドは左足を、アルは肉体全てを失ってしまうのでした。自分達の体を元に戻すため、彼らは賢者の石を探す旅に出ます。ガンダムSEEDの後番組（土6枠）ということで、その流れから何気ない気持ちで見ていたんですが…ハマリましたｗなかなかの良作アニメです。まず、この作品は原作が終わっていません。そういう作品は、得てしてラストが中途半端になりがちなんですが、これは終盤を完全オリジナルの展開に持っていきました。オリジナル展開というと、原作信者から叩かれる要素に成り得てしまうことも多いのですが、これはこれでなかなか興味深いストーリーを展開させていったと思います。原作とは別個の一つの作品として評価したいですね。原作との大きな違いは、仇敵であるホムンクルスの成り立ちという部分。人体練成の失敗がもたらすものは、等価交換による己の体の喪失…ですが、アニメ版ではそれだけに止まらず、さらなる悲劇を生み出していました。なるほど、そう来たか～って感じでしたね。原作を知っている人でも、先の読めない展開には思わず引き込まれてしまうのではないでしょうか？さらには、この作品の根幹部分ともいえる”真理の扉”についても答えが出されていました。ただ、これについては少しどうなんだろ？と思う部分もあったので、漫画版での異なる解釈に期待しています。人間の魂と肉体の関係をテーマとし、結構暗めなシリアスストーリーになっていますが、重厚なシナリオを楽しみたい人にはオススメです。まあ、アニメがこういう展開を見せたので、逆に原作の方はどういう方向に進むのか？とそちらにも強い興味を持ってしまいましたね。後に続編の劇場版が作られましたが、こちらは期待していたほどではなかったという印象です。ラストがちょっと微妙だったんだよな～

	主な登場人物と名言（？）
	主な登場人物と名言（？）
	・エドワード・エルリック　「オレ達は前に進みます…オレ達は生きているから」　鋼の錬金術師…もとい、ドチビ（笑）。牛乳嫌いです。弟のアルと並んでいると、まさにデコボココンビですな。本人は身長のことをかなり気にしているようで、迂闊に彼の前で小さいなんて言おうものなら、地獄へ送られます。かつて、人体錬成を行った際に真理の扉を見たことで、錬成陣無しでも錬金術を使えるようになります。・アルフォンス・エルリック　「僕は取り戻したい…思い出を本当の思い出として」　エルリック兄弟の弟…さまよう鎧です（笑）。中身はありません。基本的に空っぽですが、たまに猫が入っていることはあります。鎧に魂を定着させたということは分かりましたが、彼が一体どういう原理で動いているのかがこの作品最大の謎？本人もこの謎の体について悩んでましたね。・ウィンリィ・ロックベル　「ほんと強がっちゃってさ、このバカは…」　エルリック兄弟の幼馴染のオートメイル技師。よく壊れちゃうエドのオートメイルを快く（？）直してくれます。こんなかわいい子にだったら俺もオートメイルにして、面倒見てもらいてぇ～！！ただ、この子がヒロインであることは間違いないと思うんですが、アニメ版も原作もそれほど目立って無いんですよね（汗）・ロイ・マスタング　「この国のあり方を変える。それがオレにできる唯一のことだ」　焔の錬金術師。通称大佐。部下想いのいい御仁であり、国を変えるため上へのし上がろうと努力しています。それにしても、大佐役ってのはなんかかっこいい奴多いよねー。有名なとこではシャア大佐とか。ちなみにこの人、雨が降ると無能になります（笑）。・リザ・ホークアイ　「雨の日は無能なんですから下がっててください、大佐！」　大佐の腹心…というかお守り役ですね。銃の腕は超一流の頼れる姐さん。まさに、強くて美しいクールビューティーだ。上記のセリフを見て分かるように、上官に向かってもたまに毒を吐きますｗ・スカー　「兄と民族を失ったこの絶望と、等価交換できるものなど何もない」　イシュヴァール人の生き残り。己の民族を殺された復讐から、国家錬金術師を狙いその殺害を行っています。後半、巨大な練成陣を使って「アル」ものを賢者の石に練成します。ホムンクルスとの決戦が本格化するまでの繋ぎの敵役かな？くらいに思っていたのですが、意外に重要な役どころだったんでびっくりしました。・イズミ・カーティス　「主婦だっ！」　エドとアルがもっとも恐れる人物にして、二人の錬金術の師匠。国家錬金術師に匹敵する強さを持っているのですが、身体は病弱でちょっとヤバそうでした。それと言うのも、彼女もまた過去に人体練成を行い、エドと同様に体の一部を持っていかれたからです。内臓を持っていかれたらしく、ヤバげな吐血シーンとかありました。・ロゼ・トーマス　「私達には、立派な足があるんだから！」　漫画版ではちょい役…なんですが、何故にアニメではこんなに出張ってたんだ？つか、この人が出てくると、話がかなり暗くなるってイメージがあったんですけど…（汗）。アニメ版ハガレンの裏ヒロイン。ある意味、印象度では正ヒロインのウィンリィを大きく上回ってます。つか、彼女が抱いてた赤ちゃんって、やっぱロゼ'sチャイルド…ってことでいいのか？・ダンテ　「等価交換というのは、弱者が自分を慰める言い訳なのよ」　イズミの元師匠。アニメオリジナルキャラクターにして黒幕です。大ボスをオリジナルキャラにまかせるとはやりますね。彼女とエルリック兄弟の父、光のホーエンハイムとは浅からぬ仲らしいです。

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