白陵柊学園に転校してきた剛田城二は、そこで一人の少女に恋をします。馬鹿で真っ直ぐ突き進むことしか知らない城二は、彼女に猛烈なまでのアタックをしていくのでした。
君が望む永遠本編終了から数週間後の話です。あちらの雰囲気とは180度違い、こちらは完全なるギャグアニメでした。
主人公は剛田城二（CV：関智一）。どんな奴かといえば…まんまアニメ店長（兄沢命斗）ですなｗ こいつの果てしない暴走っぷりにはもう笑うしかないです。そう、この作品は馬鹿を楽しむアニメなんです！
一応メインとなる話は、タイトル通りに城二がアカネへの愛を爆走するってものになっています。しかし、裏のテーマとして本編を皮肉るという自虐ネタも含まれていました。本編主人公の孝之のヘタレ具合にイライラした人も多いはず…製作サイドはそんな視聴者の心情を理解してか、城二というキャラを通じて彼に喝を入れてくれるのです（妄想の中でｗ）。孝之とは全てが真逆の存在である城二だからこそ、それは許される行為なんでしょうね。
とりあえず、本編見て鬱な気分になった時はこれが一番に思えます。ある意味、これほどスッキリさせてくれる作品は他には無いだろうなあ…さすが外伝だけはあるよ（ただし、このノリに付いていけない人も多分いそうｗ）
また、単純にお馬鹿なだけの作品ってわけでもなく、城二の愚直ながらも真っ直ぐな一本気には、思わず心打たれるようなところもありました。それで、物語後半は少しシリアスな部分も見せ始め、本編では消化し切れなかった茜の想いに対しても一応決着をつけています。
ちなみに、これには本編と世界観を同じくするゲーム「マブラヴ」のキャラが多数登場していました。つーわけで、おそらくこの後にアニメ化されていくだろう、そちらの宣伝効果という面でもバッチリでしたね。