東のエデン 劇場版(T+U)
2010年 劇場版2作


評価 65点

作品解説


60発のミサイル事件から半年後…姿を消した滝沢を探すため、咲はニューヨークへと赴くのだった。


正直、劇場版2本も使ってやるほどの内容だったかな…?という印象です。この国の抱える社会問題に言及したシナリオは興味深く、TVシリーズで広げた大風呂敷のまとめ方に期待していたのですが…少々拍子抜けでしたね。
まず、劇場版T…TVシリーズの最終回の盛り上げが一旦リセットされ、また振り出しに戻ったような気がしました。TV版ラストで、主人公・滝沢が日本の○○になると言い、その立場で彼がどういう行動を取るのか期待していたのですが…記憶喪失?またかよ!
そして、劇場版U…セレソンゲームを誰がどうやって“上がる”のかに期待していたのですが、実際やってることは滝沢の失った過去に関する部分が多く、肝心のゲームはと言えば不完全燃焼のままで終わっちゃいましたよ。これって、100億の金を使って日本を良くすることが出来たら“上がり”というルールなんですよね?確かに彼のやったことは、人々の感情に訴えかけるものがあったかもしれません。しかし、所詮は感情論。具体的に何が為せたか?と問われれば、まだ何も為せていません。言ってしまえば、これもまた「俺達の戦いはこれからだ!エンド」ですよw
まあ、取り扱っている問題が現実的にも対策が難しいものであり、そう簡単に答えが出せるようなもので無いことは分かります。しかし、アニメの中でくらい何か解答を用意してほしかったですね。もちろん、少々空想的でファンタジックなことで構いません。何か我々をアッと驚かせて、それなりに納得させられるような結末があれば評価は随分違っていたのですが…。2次元の中でさえ答えが出せずに終わっちゃったら、3次元(現実)では絶対いい未来は待ってないですよ(汗)
とりあえず、問題解決云々はともかくとして、視聴者に対するメッセージ性は十分にあったと思います。これを見ることで、普段はアニメしか興味の無い層も、少しは政治について考える機会を設けることが出来たのかな〜なんて。
あなたなら、100億の金で日本をどう変えますか?



主な登場人物と名言(?)
TV版・レビューにて紹介



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