アクエリオンEVOL
2012年 全26話


評価 65点

作品解説

 アクエリオンEVOL Vol.1 [Blu-ray]
メディアファクトリー (2012-04-25)
売り上げランキング: 505

かつてアクエリオンが繰り広げた激戦が神話となって1万2千年後―地球は次元ゲートの彼方より襲い来る無人機「アブダクター」の脅威にさらされていた。かりそめの平穏な日常の中、「アクエリアの舞う空」という映画を上映していた少年アマタは、映画館の中で少女ミコノに出逢う。


確か私、前作のレビューでアクエリオンという作品について、「馬鹿話はいいのだけど、ストーリーが薄い作品」みたいなことを言いました。せっかく、1万2000年とか壮大な設定を用意してるんだから、それに見合った話も展開してくれよと。そして今回、以前の私の言葉を受けたかのように馬鹿話が少なくなってそれなりにストーリーが展開されていた印象なんですが…何処をどう間違ったのかそんなに面白くないぞ(汗)
まあ、1・2話はニューアクエリオンが活躍するノリが前作のままでワクワクして見ることが出来ました(管野さんの新しい曲も良かったですし)。そして、新たな学園という舞台でどういう物語が繰り広げられるのか、また男女での合体や恋愛を禁止する設定はどう生きてくるのか、期待感が押し寄せてきました。その後もしばらくは視聴を楽しめ、ジン君が活躍した中盤くらいまでは良かったと思います。
ただ、後半がねぇ…。なんかイマイチ盛り上がらないし、今作だけではなく前作すら台無しにするような妙な設定が突然出てくるし…(翅犬ポロンて何だよ?この設定は今更いるのか?)はっきり言って興醒めでしたね。ぶっちゃけ、最初の1・2話がピークでした。
キャラクターについては、主人公とヒロイン以外は良かったと思います。…主人公とヒロイン以外は!(大事なことなので2回言いましたw)
男性陣では、死ぬ死ぬ詐欺のシュレードやおいしいポジションのアンディ、女性陣ではある意味ヒロインをやってたゼシカ、MIX、ユノハ等、魅力的なキャラを取り揃えていると思うのですが、肝心要の主人公・ヒロインにイマイチ魅力を感じない。アマタはどうも個性が薄いし、ミコノはビッチだしw なので、この2人を中心とするラストの流れがつまらなく感じたんですよね。カグラとの決着もいま一つでしたし。
ということで、前作のいい意味での馬鹿馬鹿しさが影を潜め、そのうえストーリーも盛り上がりきれずに、何か普通の作品になってしまったという印象です。せっかくの続編なんですから、何か趣向を凝らしたことをやってほしかったですね。
サテライトの最近の作品は、アクエリオン然り、マクロスF然り、歌でテンション上げて誤魔化しているけれど、実は話がそんなに面白くない(汗)って作品が多いような気がします。クオリティは総じて高いので、次回は話の方もレベルアップした作品を見たいですね。



主な登場人物と名言(?)

・アマタ・ソラ 「その運命に逆らいたいんだ!」
 今作の主人公。前作の主人公・アポロが野性味溢れるキャラだったのに対し、どちらかというと草食系の雰囲気漂うキャラになっています(いざという時は微妙に熱血のところもありますけど)。ミコノに好意を持っていてお互いに意識し合っているのですが、ゼシカからも想われています。けれど、ゼシカに対してはまったくなびかず、最後まで一途でした。この手のキャラにしては珍しいですね。ちなみに興奮すると体が宙に浮いてしまうため、エッチなことを考えたらすぐにモロバレという悲しい体質だったりしますw

・ミコノ・スズシロ 「私はあなたを待ち続けます。例え、1万年と2千年でも」
 メインヒロイン。幼い頃から優秀な兄と比較されてきたため、自分に自身が持てず、基本後向きの姿勢でいます。前半はいつもウジウジしていてあまり魅力を感じなかったのですが、そんなこいつをアマタとカグラで取り合ってる展開が理解できませんでした。ミコノ自身の魅力というより、ただ前世に引っ張られているだけに見えるんだよなぁ…(汗)

・ゼシカ・ウォン 「とうとう出会っちゃったね男の子」
 女子エレメント候補生で、お色気担当w 個人的にゼシカはミコノより可愛いと思うんですけど、アマタがミコノ一筋でまったくブレないため報われません(汗)。三角関係に発展してどうということもなく、あの二人の間には最初から入り込む余地すらなかったので、ほんとキャラ的にも可哀想だなぁという風に思えましたね。

・カイエン・スズシロ 「俺は、お前を守りたかった。たとえ憎まれても」
 ミコノの兄。しかし、現在この兄妹の仲はあまり良くないようです。学園でトップ1を争うシュレードは友人であり、腐の付く一部女子からはあらぬ妄想の格好の的となっていますw

・アンディ・W・ホール 「お前の心にも大穴を開けてやる」
 穴掘りを得意とするエレメント候補生。ネタキャラなんですが、ちゃんとした見せ場も用意されているのでおいしいポジションですね。女子と合体することを夢見ていますが、果たして彼が男女機合体を行える日はやってくるのか!?

・シュレード・エラン 「音は黙っていても人に気持ちを伝える」
 学園トップの能力者。ただし、病弱のためアクエリオンに乗ると危険だと言われています。彼の死ぬ死ぬ詐欺には何度も騙されましたw

・MIX(ミックス) 「男の戦いはやっぱり粗雑だわ」
 色々デカい女の子。能力は空間補填であり、自身が「穴」と認めた箇所を埋めることができます(補填したところは分子構造に一分のスキも無いようです)。アンディのことを毛嫌いしていますが、なんだかんだでいいコンビなんですよね。

・カグラ・デムリ 「見つけたぜ、俺だけのクソ女をな」
 アルテア界の青年。非常に野生的な男であり、外見的にも前作のアポロを彷彿とさせます。エレメント能力は逆さまの力なんですが、自分の言ってることも本心とは逆さまのようですね。

・トワノ・ミカゲ 「許されぬ愛もまた、復活するのですよ」
 アルテア界の神官。つか、どう見ても前作のトーマですね(笑)。キモさがさらにパワーアップしていますw



[ランキングへ戻る]

[HOME]

ブログパーツ
inserted by FC2 system