図書館戦争
2008年 全13話


評価 65点

作品解説

 図書館戦争 BOX 【初回限定生産版】 [Blu-ray]
角川映画 (2010-12-22)
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2019年…公序良俗を乱し人権侵害の表現を取り締まる「メディア良化法」が施行された世界。図書隊員の笠原郁は、本を守るために武装して良化機関と戦うのだった。


一応、戦争とか軍隊とかを取り扱った作品なんですが、物凄く突っ込みたくなるような無茶な世界観がベースにあります。図書を守るために戦争してるってなんじゃそりゃ?(汗)
この設定部分に引っ掛かる人もいるかもしれませんが、その辺はさらりと流してドラマ部分に注目するのがベストだと思います。この作品、軍事マニアの方々が真剣にどうこう議論するような作品じゃないことだけは確かですね。主人公の女の子が、男連中に混じって仕事を頑張っていく姿を応援しつつ、恋愛部分でニヤニヤするのが本道なんでしょう。主人公が落ち込みそうになると、いつも堂上教官が現れて彼女を温かく励ましてくれるんだよな〜(ニヤニヤ)
そういうことで、これは女性側の視点から描かれた物語であり、ある種ベタな少女漫画チックなノリを感じることも多々ありましたね。ですから、基本的には軍隊ものなんですけど、むしろ女性層からの方が支持を受けやすいようにも感じました。まあ、少女マンガにもなってるくらいだから、元々女子向けの作品なのかもしれません。
乙女心も持ち合わせている自分(笑)にとっては、恋愛ものとして結構楽しめる部分もありました。けどまあ、曖昧な理由で戦うサバゲー的な戦争にあまり魅力が感じられなかったのも事実。そちらが物語の中核になっている以上、恋愛面だけでなく軍事面ももう少し上手くやってほしかったですね。特にテーマとしている部分がキッチリ描けてないんだよなぁ。



主な登場人物と名言(?)

・笠原 郁(かさはら いく) 「私も本を守りたいんです!」
 かつて、良化機関員の検閲から救ってくれた防衛隊員(王子様)に憧れ、防衛隊員を志すことにした女の子。事務的な能力は低いようですが、体力だけはずば抜けていて女性で初のタスクフォース配属になります。基本的には男勝りな性格だけど、意外に泣き虫で結構弱い部分も見せていました。

・堂上 篤(どうじょう あつし) 「覚悟しとけ」
 郁達の指導を行っている上官。郁とは仲が悪いように見えた時もありますが、ほんとは彼女のことを心から気にかけていたようですね。郁が落ち込みそうになると何処からとも無く現れて、い〜い感じに励ましていく姿はかっちょいいです。ベタな展開だけど、これは確かに惚れそうになりますよw

・小牧 幹久 「でも、悲しいかな…これが俺達にとっての現実だ」
 堂上の同僚で、同じく郁達の指導も担当しています。いつも笑顔で温和な印象なんで話し易い印象ですが、さらっと核心を突くようなことも言っちゃう食えないお人ですね。

・手塚 光 「このくらいのことは当然です」
 郁と同期の完璧超人。エリート意識が高いのか、初めは万能ではない郁のことを認めていない節がありました。ちなみに優秀な兄がいるのですが、その関係性はなかなか複雑なものがあるようです。

・柴崎 麻子 「ますます私の好みだわ〜」
 郁のルームメイトの美人さん。業務課に務めています。独自の情報網を持っており、その情報収集能力は目を見張るものがあるようですね。あまり表立って態度には表しませんが、郁のことは結構大事な友人と思っているようです。

・玄田 竜助 「はき違えるな。俺達は正義の味方じゃない」
 防衛部・図書特殊部隊隊長。郁、堂上達の上官として、結構無茶な作戦も立案する豪快なお人です。まあ、見た目からしていかにも豪傑ってな感じなんですけどね。

・手塚 慧(てづか さとし) 「そこまでしても光が欲しいんだよ、俺は」
 弟を執拗に欲しがっているちょっと危ないお兄さんw 思想の違いから父や弟と離別して、未来企画という組織を作り上げます。いまいち、この人が何をしたいのかがよく分かりませんでしたね。完全な悪者…ってわけでもないみたいだし。



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