ジョジョの奇妙な冒険(TV)
2012年 全26話


評価 85点

作品解説


19世紀末のイギリス…英国の青年貴族であるジョナサン・ジョースターの家に、ディオ・ブランドーという青年がやってくる。ディオは下層階級の出身ながら類稀なカリスマ性と大いなる野望を持ち、ジョナサンから全てを奪おうと画策するのだった。


作品解説と言っても、この作品のタイトルを知らないという人は少ないでしょう。まあ、描かれているのがジョジョという作品の中の第一部、第二部に当たるところであり、皆さんがよく知る「スタンド」が出てくるのは第三部からになっていますので、この辺りはまだ馴染み薄いかもしれません。
この第一部、第二部では、波紋と呼ばれる太陽のエネルギーがピックアップされています。ジョジョはこの波紋を使い、石仮面の力を得た吸血鬼達と戦っていきます。まあ、ストーリーについては今更感もあるのでこれくらいにしておきましょう。ここからは、主にアニメの出来について話をしていきたいと思います。
一言で感想を言いますと、これはいいアニメ化だぁ!ということに尽きるでしょうね。元が長い作品で原作信者もたくさんいるので、アニメの評価も当然厳しくなるものだと思っていたのですが、原作信者の多くを満足させるレベルの出来栄え…アニメスタッフのジョジョという作品に対する愛を感じましたね。
個別で見ますと、第一部は凄まじいまでの疾走感。テンポが早すぎるという意見もありますが、余分なものを一切省いた濃厚なジョジョの世界観を堪能させられることで、心をガッチリ鷲掴みにされたような気がします。そして、主人公ジョナサン、敵役ディオ、名脇役スピードワゴン、各キャラクターが良く立っていて華がありましたね。名台詞の数々にやたら過剰な演出…ギャグチックに楽しめるところもあるし、普通に熱い展開もあります。OPはダサかっこよく、謎の中毒性がありましたw
第二部になるとテンポは落ち着くのですが、急にスピードダウンしたので始めの内は失速感を覚えるかもしれません。しかし、内容的には第一部に負けず劣らず…いや、戦闘はこちらの方が面白かったかな?敵の強さが第一部に比べて数段上がっているので、頭脳戦を強いられるようになります。震えるぞハート!的な少年漫画王道の力押しも熱いのですが、変化球を交えた戦いというのもいいものです。そして、シーーーーーザーーーーーー!!が熱いw
さて、最終話で第三部のフラグも立ったことだしそちらも期待しましょう。このクオリティで作ってくれれば、かなりの名作になることは間違いありません。そして、未だアニメ化されていない第四部と第五部も…^^



主な登場人物と名言(?)

・ジョナサン・ジョースター 「震えるぞハート!燃え尽きるほどヒート!刻むぞ血液のビート!」
 第一部の主人公。ジョースター家の財産のっとりを企てるディオに執拗な嫌がらせを繰り返されながらも、それに屈伏することなく立ち向かっていく強い精神力を持っています。また、恵まれた体格を持ち、気は優しくて力持ちを地で貫く英国紳士です。波紋の修行を行うことで特殊な力を得て、人間を止めて吸血鬼となったディオに挑みます。

・ディオ・ブランドー 「俺は人間を止めるぞ、ジョジョ!」
 後のエピソードでも何かと厄介ごとの種を残し、ジョジョという作品に強い影響力を与えるシリーズを代表する敵役。上昇志向が強く、自分の計画に邪魔なジョナサンを陥れようとします。吸血鬼となった後は、絶大な悪のカリスマを発揮し多くの手下を得て、闇の世界を作り上げていきます。

・ロバート・E・O・スピードワゴン 「こいつはクセェ!ゲロ以下の臭いがプンプンするぜ!
 貧民街のチンピラを取り仕切るボス。貧民街を訪れたジョナサンを襲撃しますが、彼の真っ直ぐな心に惹かれて仲間となります。基本的にこいつの役割は解説なんですが、数々の名言を残していくためにある意味で誰よりも印象に残ってますねw ジョナサン、ジョセフのサポートを行いますが、死後も彼の作り上げた財団がジョースター一族を支援していきます。

・ウィル・A・ツェペリ 「勇気とは怖さを知ること、恐怖を我が物とすることじゃ!」
 ジョナサンの師匠である波紋使い。見かけや言動はどっからどう見ても怪しいおっさんとしか言いようがありませんが、長年修行してきただけあってそれなりに強いです。パウパウw

・ジョセフ・ジョースター 「このジョジョは、何から何まで計算づくだぜーーーー!」
 第二部の主人公。ジョナサンが真っ直ぐな紳士であったのに対し、こいつは少しアウトローなところがあります。戦闘も真っ直ぐ相手にぶつかっていくだけでなく、頭脳戦を仕掛けることもよくありましたし。ちなみに、このジョセフですがジョースター家の男は短命というジンクスを打ち破った稀有な存在でもあります。シリーズでは第二部、第三部、第四部に登場し、高年期の姿も見せてくれます。

・シーザー・アントニオ・ツェペリ 「おれが最期にみせるのは、代々受け継いだ未来にたくすツェペリ魂だ!人間の魂だ!」
 第二部のツェペリ枠。ただ、第一部のような変なおっさんではなく、女たらしのイケメンです。波紋による必殺技・シャボンランチャーを得意としていますが、この技ってたまに某セーラー戦士の技名と間違えてしまいそうになるんですよね。どっちがランチャーでどっちがスプレーだったか…w

・ルドル・フォン・シュトロハイム 「我がドイツの科学力は世界一ぃぃぃ!」
 第二部になりスピードワゴンが歳を取って全盛期の勢いが落ちてきたので、代わって笑いを担当することになった(?)ドイツの軍人さん。途中、死んだと思われたものの、全身をサイボーグ化して再登場します。サイボーグ化後は(頭の)おかしさにさらに磨きがかかりましたw



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