ロミオの青い空
1995年 全33話
作品解説 | ||
ロミオの青い空 DVDメモリアルボックス posted with amazlet at 09.10.11 バンダイビジュアル (2009-07-24) 売り上げランキング: 5421 アルプスの小さな村に住んでいたロミオ一家は、貧しいながらも幸せな日々を送っていました。ある日、この村に死神と呼ばれる人買いがやってきます。そのことがきっかけでロミオの運命は大きく変化していくのでした… 友情ばんざ〜い!アルフレド君ばんざ〜い!まさに名作劇場ですな…もう号泣ですよ! とは言っても、この作品では人身売買などの話がメインとなっており、おそらくターゲットであろうお子さま層が見るにはテーマが非常に重い。要所要所に暗い部分もあり、耐性無い人には少しきついかもしれません。 しかし、なんといってもそれ以上に感動が大きかった。特に、アルフレド君は本当にイイ!彼最高ですよ。この作品は彼あってこそのものです。第28話「貴公子アルフレド」、第29話「永遠のアルフレド」、第30話「最後の誓い」のアルフレド最強3部作は、もはや伝説の名エピソードですね。もう涙無しでは語れません。 ただ、ここで最終回並みの凄まじい盛り上がりをみせてしまい、この後にまだ3話残ってるんだけど…大丈夫?と少々心配していたのですが、それは余計な気苦労でした。 たしかに盛り上がりという面では、アルフレド3部作と比べてると多少見劣りするかもしれません。しかし、じんわりと心が温かくなるような話を展開してくれ、欠かせないエピソードとなっていましたね。この辺はもう、終始涙腺が緩みっぱなしでしたよ。そして、ラストは凄く綺麗に終わり、まさに私の心の中に青い空が広がりましたw 同じような系列の名作・フランダースの犬よりも、私はこちらのほうが断然よかったと思います。ただ、かわいそうで泣けるというのとは違い、この作品には友情の果ての真の感動がありましたから。 マイナー作品ではありますが、素晴らしい輝きを放った逸品です。名作劇場特有の黒さに耐えられるという人で、もしこれは見ていないというのなら一度ぜひ手にとって見てください。 |
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主な登場人物と名言(?) | ||
・ロミオ 「僕はきっと夢を実現する、君といっしょに…」 この物語の主人公。怪我をした父親の治療費のため、煙突掃除夫としてミラノへ行くことを決意します。ミラノで引き取られた先では、意地悪なおばちゃんやその息子のアンゼルモから嫌がらせを受けますが、持ち前の明るさでへこたれずに頑張ります。親友アルフレドの生き方から様々なことを学び、大きく成長していきます。 ・アルフレド 「僕達はずっと一緒だ…どんなに離れても」 もう一人の主人公と言っていいでしょう。ミラノへと向かう途中にロミオが出会った少年。彼もロミオと同じように煙突掃除夫になるというのですが、何処か似つかわしくない気品のようなものが感じられます。頭が良く、頼りがいのある皆のリーダー的存在であり、煙突掃除夫による同盟「黒い兄弟」を結成します。ロミオとは永遠の友情を誓い合いました。 ・ビアンカ 「私、今ならよく分かる。お兄ちゃんがロミオに夢を託した気持ちが」 アルフレドの妹のお転婆少女。兄と共にある陰謀に巻き込まれています。彼女を救うためにアルフレドは様々な努力をしていたんですねー。美しき兄妹愛…いいもんです。 ・アンジェレッタ 「私忘れない…忘れないわ、ロミオのこと。ロミオが私の心にくれた青い空を」 ロミオが売られた先の家に住んでいる病弱な美少女。皆からは「天使」なんて、こっ恥ずかしい呼び名で呼ばれちゃってます。アンゼルモの妹として育てられていますが、実は伯爵家の忘れ形見で高貴な身分の生まれ。このいい子が、あのムカツクおばちゃんや、くそ生意気なアンゼルモと血が繋がってなくって、ほんとによかったよ〜。ちなみに、ロミオとはお互いに心を通わせ合っていて、てっきりくっつくものだとばかり思っていたのですが… ・アンゼルモ 「みてろ…ロミオ、どん底に突き落としてやる!」 アンジェレッタの義理の兄。不良グループ「狼団」に所属していますが、その本性は、口先だけが達者で自分に都合のいい嘘を吐いているただの小心者。さらには完全逆恨みでロミオを敵視し、様々な嫌がらせを行います。こういう作品につきものの嫌がらせキャラとは分かっていましたが、それにしてもかなりムカツキました。こいつはマジでぶん殴ってやりてぇ…。 ・ダンテ 「しょうがねえな…オイラがいなきゃ始まらないだろ」 帽子がトレードマークの煙突掃除夫の少年。お調子者ですが、やるときゃやります。色々と頼りになるところも見せてくれました。 ・ミカエル 「違うもん、違うもん。嬉しくて…嬉しくて涙が出たんだ」 煙突掃除夫の仲間で、いつも狼団にいじめられている泣き虫。こいつは、なんか情けないシーンが多いですね。最初から最後までヘタレ街道突き進んでました。 ・ニキータ 「このトーヘンボク!」 狼団の紅一点。男の子の格好をして、暴れている勝気な少女です。根はけっこういい奴なんですが、どうも捻くれてますね。アルフレドと出会い、徐々に彼のことが好きになっていきました。 ・ジョバンニ 「お前が他の誰かにやられちまったら困るのさ…お前を倒すのはこの俺だからな」 不良グループ、狼団のリーダー。ケンカが強く、街の子供達からは恐れられています。とは言っても、一応筋は通っている奴で、後半はかなり熱いところも見せてくれました。己の強い意志を持ち、どんな時でも誇りを失わないアルフレドをライバル視しています。 ・ルイニ 「覚えておけ、最後に笑うのはこの俺だ」 死神と呼ばれる人買い。ロミオの家の畑を燃やし、彼の家を追い詰めてロミオを売らなければいけないような状況を無理やり作り出しました。しかし、ミラノへ向かう途中でロミオに命を助けられ、彼の心の中にわずかな変化があったようです。 |
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