謎の彼女X
2012年 全13話


評価 70点

作品解説

 謎の彼女X 1(期間限定版)(Blu-ray Disc)
キングレコード (2012-07-04)
売り上げランキング: 2017

普通の高校2年生・椿明のクラスに、謎めいた美少女・卜部美琴が転校してくる。ある日、椿はふとしたきっかけで卜部の机に残っていた「よだれ」を舐めるのだが、その後彼は原因不明の病気で苦しむことになるのだった。


パッと見の印象は、80年代風の作画で何処か古臭いな〜というイメージだったのですが…蓋を開けてみれば、そんなことどうでもよくなるくらいの問題作でしたw
いや、問題作というよりは、上級者向けと言えばいいのかな?とにかく、やってることがぶっ飛びすぎていて、そりゃあ一般人は敬遠するだろう…誰がこれを理解出来るんだ?ってところまで躊躇無くやっているのです。私も初めてこの作品を見た時はぶったまげましたね。こんなもの放送していいのかよ!ってw
この作品が何をやっているかと言うと、ズバリ唾液の交換です。当然、キスなんて生易しいものじゃありませんよ。唇を合わせることは無く、指で唾液のみを取り出してお互いにちゅぱちゅぱ舐め合っているのです。なんて変態的な行為なんだ!w しかも、唾液を舐めることで相手のその時の感情を読み取れたり、逆に自分がHな気分になると唾液が甘くなったりと、もう無茶苦茶です。作者はどんな変態的思考の持ち主なんでしょう!(褒め言葉w)
ただ、こんな変態的行為をやっている割には、主人公とヒロインの恋愛は至って純愛なんですよね。いや、唾液を舐め合っている時点でおかしいことはおかしいのですが、そこだけ除外して考えると、彼らは初心とも呼べるようなピュアな恋愛をしていて、見ているとほっこりした気分になれたりします。
この作品は、まず唾液の交換という強烈なインパクトによって引き付けられたのですが、意外にも中身は高校生らしい純粋なラブストーリーを展開していて好感が持てました。奇抜な設定という一発芸だけならすぐ飽きたかもしれませんが、主人公とヒロインが心を通わせていく過程がキチンと描かれているので話の方も楽しめてよかったです。まあ、設定が設定だけに、見る人によっては不快に思う人も絶対いるでしょうけどねw



主な登場人物と名言(?)

・椿 明(つばき あきら) 「卜部の涎…」
 この作品の主人公。卜部の涎を舐めてしまったことで二人の奇妙な恋愛が始まることになります。まあ、いきなり涎を舐めるなんて高度すぎるようにも思いますが、好きな子の縦笛をこっそり舐めるという話はたまに聞くので、これもその発展系と考えればありえない話でもないのかな?と思ったりしていますw

・卜部 美琴(うらべ みこと) 「涎は私たちの絆」
 涎を絆と言い張る謎のヒロインw クラスメイトからは変な奴というレッテルを貼られており、実際その通りなんですけど、ふとした時に見せる表情が可愛かったりします。まあ、この卜部を可愛いと思えるくらいになってしまったら、この作品の毒にかなりヤられちゃってるといっていいでしょうね。

・丘 歩子 「私、卜部さんとお友達になりたいな」
 上野の彼女。しかし、何故か卜部に興味を持っているようで、よく彼女にちょっかいをかけてきます。この子も椿同様に卜部の涎から彼女の心情を察知することができ、卜部が隠し持つ想いを暴いて楽しんでいます。まさに小悪魔系w

・上野 公平 「そこの肉って、女子の胸と同じ固さらしいぜ〜」
 椿のクラスメイトで悪友。椿とよくエロ話をしていて童貞臭がプンプン漂っているのですが、実は彼女持ち。まあ、彼女にほとんど主導権を握られていますけど。



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