学園戦記ムリョウ
2001年 全26話


評価 75点

作品解説

 「学園戦記ムリョウ」Blu-ray BOX(期間限定版)
キングレコード (2012-04-11)
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「宇宙人は、実はいました」
何処か軽いノリで流れたこのニュースによって、人々は宇宙人の存在を知ることになります。そして、町に出現する侵略宇宙人…さらには、それを倒す正義の味方なんてのも現れるのでした。


なんかこの世界観好きです。一応未来の話なんですが、何処か現代と近しく懐かしいものすら感じさせる雰囲気。そして、宇宙からの侵略者が現れているっていうのに、まったりゆるりと日常も流れていくという不思議な感覚…けど、時には激しい戦闘にもなったりして、なかなか独特の空気を作り出していました。
また、おっさんから子供まで、一般人の多くも何らかの力を持っているというのはなかなか面白い設定でしたね。その中で、何の力も持っていないのが、主人公の一人である村田君ってのも興味深いところでした。けど、ちゃんと彼には彼の役割があって、力が無い普通人だからって、物語に置いてけぼりくらったり、ダメダメのヘタレになっていなかったのも良かったです。彼のようなキャラは、特別な普通とでも言うんでしょうかね?
そして、もう一人の主人公であるムリョウ君…こっちは普通とはかけ離れた「超特別」な存在であり、彼の行動は全てに「華」がありましたね。音速越えの超ダッシュから単独大気圏突破…さらには生身で宇宙空間を移動ってありえね〜ww
まあこの作品の評価は、この雰囲気に馴染めるかどうかで大きく分かれるところでしょう。私的にはこの妙な魅力に引き込まれ、結構楽しめましたね。何度も見たくなるような作品であります。
最後に一つ気になったことを…作中であれだけ長い間文化祭の準備やってたんだから、せめて文化祭をやってから終わってくれい!(笑)



主な登場人物と名言(?)

・統原 無量(すばる むりょう) 「…秘密です」
 一言で言えば、謎の転校生。もうこの言葉がピッタリですね。おそらく最強クラスのキャラ…ですが、自分から積極的に戦うのではなく、あくまで那由多達を助けるというサポート役に回ってます。掴み所がなく、不思議な人物です。ぶっちゃけ、結局こいつは何者なの?って謎が最後まで残ってしまいました。でも、こういうのもたまにはいいのかな?

・村田 始(むらた はじめ) 「皆、好きだからでしょうか…(照)」
 ムリョウ達のクラスの委員長。なんとなく皆から好かれるようないい奴です。彼はこの町に何年か前に引越してきた外の人間なので、町の本当の姿を知りません。この物語は、そんな彼の視点から描かれています。たまに、視聴者に向かって話しかけるのはご愛嬌。

・守山 那由多(もりやま なゆた) 「あんたなんて、嫌い嫌い嫌いの…だぁーいっきらいーーーー!!」
 生徒会副会長でツンデレヒロイン。彼女のツンデレレベルはかなり高いです。普段はしっかりした勝気な性格の子なんですが、調子に乗っては何かとポカをやらかしたりして、かわいい面も見せていました。こういう子のことを、からかいがいがあるって言うんでしょうね。いじられるたびに、よく顔を真っ赤にして照れてました。「シングウ」という謎の生体兵器(?)の使い手であり、ヒロインでありながら地球を守る使命を背負ったヒーローって感じです。しかしまあ、彼女ほどジャージが似合うヒロインはいねえな(笑)。両手に花の那由多ですが、どっちかっていうとムリョウよりも村田君よりか?

・守口 京一(もりぐち きょういち) 「俺を守ることなんて止めろ!」
 生徒会副会長。皆の能力を束ねる力を持ち、空蝉(シングウを宇宙に飛ばす)の儀式の要となります。クールな外見とは裏腹に、熱血バカといったところでしょうか?特にムリョウ君絡みになると、急にライバル意識を燃やしちゃいます。晴美ちゃんとは多少複雑な関係であり、彼の初々しさといったらそれはもう…ぶっちゃけ、こいつが一番青春してます(笑)

・津守 八葉(つもり はちよう) 「せいさーうんとこよーいとよいと…せいさーうんとこよーいとよい…」
 祭り馬鹿の生徒会長さん。重力を操る力を持っています。普段はおっとりした印象ですが、意外とくえない人物です。ちゃっかり彼女もいるようですしw

・守機 瞬(もりはた しゅん) 「ああ…一夏のけ・い・け・ん。甘いとかせつないとかじゃなくて、結構悔しかったです」
 生徒会会計。アフロヘアーがステキなちびっこで、速く動く力を持っています。体育祭の映像ビデオを作製して好評だったり、演劇で喝采を受けたりと多方面で才能を見せていました。

・峯尾 晴美(みねお はるみ) 「あなたを守れるのは私だけです」
 生徒会書記。晴美ちゃんかわいいぜ!京一を立てて、自分は一歩引くみたいな子ですが、それはある過去の出来事が原因で、彼女が自分の感情を押し殺していたからです。初めはあまり目立たない子でしたが、体育祭以降その真の魅力を発揮。那由多のヒロインの座が危うし!って感じでした。彼女の力は、シングウを操るもの達を守る力。つーわけで、純粋に格闘能力という点においては、他の生徒会役員達よりも強いです。

・統原 瀬津名(すばる せつな) 「がんばれ、男の子」
 ちょっぴり色気漂うムリョウの姉ちゃん。神出鬼没で何処にでも現れるな〜と思ってたら、この人の能力は瞬と同じく速く走る能力でした。まあ、彼女の方がぶっちぎりで速かったんですけどね。それで、よく色んなところへ行っては、様々なおみやげを持って帰ってました。ジルトーシュとは何やら因縁があるようです。

・村田 双葉 「最近、私も大人の付き合いをするようになったのですますのでございます」
 始の妹。兄曰く、彼女は年上趣味で、気まぐれ惚れっぽくて、面食いだそうです。そんなこの子が目を付けたのがムリョウ君。一目惚れをした双葉ちゃんは、ムリョウ君に熱烈アタックをするのでした。

・山本 忠一 「銀河連邦も我々も、一枚岩ではないということですかなぁ」
 御統中学の教師。カバみたいな顔したおっさんですが、かなり強くて頼りになります。磯崎先生とはいいコンビで、よく面倒事の処理を行ってました。

・磯崎 公美 「子供達の、未来のために」
 御統中学の体育教師。けどその実体は、銀河連邦所属安全保障委員会の太陽系方面観察者、アルティン星人です。この辺り一体を取り締まる保安官みたいなものですね。ちなみに酒癖悪し。

・ジルトーシュ 「やれやれ…長生きすれば偉いってもんじゃあないねぇ」
 ベルン星人。銀河連邦の1級外交官です。見た目はアロハシャツなんか着てる軽い感じのオヤジなんですが、何処か胡散臭いものを漂わせていますね。



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