2008年 全12話


評価 75点

作品解説

 「紅」Blu-rayDiscBOX(初回限定生産)
ポニーキャニオン (2011-08-17)
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揉め事処理屋・紅真九郎の元へ、大財閥の令嬢・九鳳院紫の護衛依頼が舞い込む。依頼を引き受けた真九郎は、世間知らずの紫と共同生活を行うことになるのだった。


日常でのキャラ同士の掛け合いが非常にいい味出ていて、とても雰囲気の良い作品でした。プレスコ(声を先に収録)という手法が使われているのですが、それが上手い具合に作用しているように感じましたね。
ほんと、このキャラの魅力というのが、作中では非常に上手く表現されていました。個性的な五月雨壮の住人達…真九郎との三角関係にある二人の少女…そして何より、メインヒロイン(幼女w)である紫の可愛らしさといったらもう絶品ですよ。最初は小生意気なだけのわがままお嬢様かと思っていたのですが、素直で愛らしい面も持ち合わせていてそこが堪らんですw 見ていて微笑ましい光景も多く、紫の存在が作品の魅力の8割ほど占めているといっても過言ではないかもしれませんね。
まあ、基本的には何気ない日常描写がメインとなっている作品なんですが、一応バトルチックなシリアス展開もあったりします。ここのところ、囚われのお姫様をナイトが助けに行くというある種ベタなノリにはなっていますが、真九朗の紫を守りたいという思いがはっきりと伝わってくるもので、なかなか良かったと思いますね。
ただ、やはり後半のバトル展開よりも中盤までの日常の方が面白かったかな?ぶっちゃけ、本筋の流れの話が少々弱いですね。ラストバトルに不満が残るところがありますし、最後もすっきりしたのかしていないのか少々微妙に思えるようなところもありますし…。故に、面白いんだけど80点付けるほどのインパクトでは無いかな?という感じです。
初めはノーチェックでしたが、意外にも掘り出し物に出会えたって感じでしたね。特に、まったりと日常の雰囲気を楽しめるという人におすすめしておきます。



主な登場人物と名言(?)

・紅 真九郎(くれない しんくろう) 「俺がお前を守る」
 揉め事処理屋を営む高校生。崩月流の使い手であり、その腕には「角」という特殊な武器が埋め込まれています。紫の護衛を任され、徐々に打ち溶け合っていった二人のやり取りは何だか微笑ましかったです。そして同時に、彼女を守るんだという使命感にも目覚めていったように見えました。まあ、紫のことを理解していくのはいいことだと思いますが、他の女性陣の想いにももう少し目を向けてあげましょうね。

・九鳳院 紫(くほういん むらさき) 「一緒にいれば二人だ。だからもう寂しくない」
 九鳳陰家のお嬢様。7歳のロリっ娘です。ある役割を担う彼女はこれまで屋敷から出たことが無く、外の世界のことは何も知りません。しかし、紅香の働きによって屋敷の外に出ることになり、共に過ごすことになった真九朗と共に世間の色々なものを目にするようになります。好奇心が強く様々なものに興味を示すのですが、その姿は何か可愛いすね〜w

・崩月 夕乃(ほうづき ゆうの) 「気をつけてくださいね。私は魔物ですから」
 真九郎の先輩で、崩月流という暗殺術を使う家の生まれ。かつて、真九郎は崩月流を修行していたため、彼女とは師弟関係にも当たります(おしとやかそうな見かけに似合わず、真九郎よりも強い)。学校では積極的に真九郎へのアプローチを行い、銀子と共に三角関係を築き上げてます。

・村上 銀子(むらかみ ぎんこ) 「いつも背伸びして失敗ばかりするんだから」
 真九郎の幼馴染の情報屋。普段は何処か素っ気なさも感じさせますが、心の奥では真九郎のことを大切に思っているようで、何だかんだで彼の手助けを行ってくれる良き理解者ですね。真九郎へアプローチを行う夕乃や、真九朗に危険な任務を与える紅香にはあまりいい感情を持っていない様子。

・武藤 環(むとう たまき) 「あたしさあ、こう見えても人生経験豊富だから」
 五月雨壮の住人。恋愛の達人を自称する女子大生で、紫に色々と不適切な”大人の情報”を授けたりもしているみたいです。ただし、本人は決して恋愛上手なわけではなく、なかなか苦労もしているようですね。

・闇絵(やみえ) 「私は悪女さ」
 五月雨壮の住人。全身黒で統一された服を着ていて、何だか怪しさも漂う謎の多い人物です。

・柔沢 紅香(じゅうざわ べにか) 「自分と戦わないと、誰とも戦えないって」
 様々な経験を持つ一流の揉め事処理屋。この作品には強い女の人が多く登場しているけれど、多分この人が最強クラスになるのかな?かつて、ある事件で真九郎を助けたことがあり、それがきっかけとなって真九郎も揉め事処理屋を目指すことになります。

・犬塚 弥生(いぬづか やよい) 「寂しいなぁ…お腹空いた」
 紅香の部下で、忍者の家系の女性。それなりに強いです。真九朗と紫を監視しており、五月雨壮近くのラブホテル前にいつも一人で佇んでいました。その姿は、何かもの悲しさというか、孤独感が漂ってましたねw



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