ピンポン THE ANIMATION
2014年 全11話
作品解説 | ||
ピンポン COMPLETE BOX(完全生産限定版) [Blu-ray] posted with amazlet at 14.07.20 アニプレックス (2014-08-27) 売り上げランキング: 606 片瀬高校卓球部に所属するペコとスマイルは、中国人留学生を迎えたと噂になっている辻堂学園高校卓球部の偵察に出かけ、留学生のチャイナと対戦することになるのだった。 個性的なキャラデザがイロモノ臭を出しているように見えますが、中身は友情・努力(才能w)・勝利を描いたスポ根の超王道作品。(「才能」については、凡人が努力しても才能ある者の努力には勝てないという面をシビアに描いているため) 絵柄で切った人は損してます。ぜひ見てください! まあ、この作品に限れば、絵柄云々で切るという人も少ないでしょう。 というのも、以前に実写映画化もしているんですが、そちらも大分有名な作品であり、内容自体には安心の実績があるからです。原作漫画も名作と名高い出来でしたが、正直マイナー感は拭えませんでした。それをメジャー作品へと押し上げたのは、この実写映画の存在…主演・窪塚くんの怪演っぷりが大きいと思います。 はっきり言うと、漫画の実写化って9割くらいは失敗だと思うんですが、これは稀に見る成功例。私も実写もので初めてDVDを買ったくらいです。なので、アニヲタの方々でも案外ファンが多く、元より知名度の高い作品だと思っています。 ということで、内容の詳細について語るのは今更感もあるので、ここではアニメ版の特徴について話していきたいと思います。 映画版では、ほとんど主人公ペコとスマイルだけに焦点が当たっていて、二人の物語として楽しむことが出来ました。しかし、このアニメ版では追加キャラ、追加エピソードがあり、二人の周りのサブキャラクターへの掘り下げが増えていました。つまり、実写版を見ている人にとっても、新鮮な感じで再び視聴することができると思います。 まあ、テンポの良さという点においては、サクサク進んでいった実写版が上ですが、アニメ版ではサブキャラの魅力が増し、より深い感情移入が可能となっています。チャイナのチームメイトと仲良くなっていくエピソードとか良かったですね〜。 あと演出面ですが、試合描写のところで止め絵が多用されています。ただし、普通の使い方とは違い、漫画のコマ割のような形で連続して止め絵を使用していました。このことによって、止め絵なのにそれなりのスピード感を感じるんですよね。 あと、絵を止めることで、卓球独特のポーズ(玉を拾っているところ等)が強調されているのがなんとなく好きでした。 総評としては、同クールの中でもトップクラスの名作だったなぁという評価ですね。ただし、個人的には実写版の方が好きだったというのは内緒w(窪塚くんがほんとハマリ役なんだよな〜) ま、まあ、ピンポンという作品は、原作も実写もアニメも名作という素晴らしい作品ということでファイナルアンサー!w |
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主な登場人物と名言(?) | ||
・星野 裕(ほしの ゆたか)/ペコ 「この星の一等賞になりたいの、俺は」 主人公。小学生の頃から卓球が上手く、誰も彼には勝てずに皆のヒーローでした。しかし、その才能にあぐらをかき、現在は素人相手に賭け卓球で金をせびるような日々を過ごしています。現在でもそれなりの強さは持っていますが、チャイナ等の本物相手にはまったく通用しません。かつてのヒーローが復活する日は来るのか!? ・月本 誠(つきもと まこと)/スマイル 「もうずっと長いこと、彼が来るのを待っています」 まるでロボットのように無表情で、笑わないから?スマイルと呼ばれています。卓球の腕はペコの方が上みたいになっていますが、前半から色んな人がスマイルの才能に注目していた為、こいつほんとは凄いんだろな…感がひしひしと感じられました。まあ、実際強くて中盤以降はスマイル無双なんですけどね。 ・風間 竜一(かざま りゅういち)/ドラゴン 「上り続けるしかないのだ!」 海王学園卓球部主将。インターハイで2年連続個人優勝している最強の高校生です。卓球に取り組む姿勢は何処までもストイックで、それ以外の何物も寄せ付けないオーラを放っています。まあそんなヤツなので、彼女が出てきた時はビックリしましたね。原作にはいなかったので。 ・佐久間 学(さくま まなぶ)/アクマ 「どうしてお前なんだよ!」 ペコとスマイルの幼馴染。昔はペコに憧れる一人でしたが、今は海王学園卓球部に入ってメキメキと力をつけています。こいつはいいキャラでした。努力をした人間が全て報われるとは限らないんですよね…。 ・孔 文革(コン・ウェンガ)/チャイナ 「ここは地獄か?」 中国からの雇われ選手。上海ジュニアユースのエリート選手でしたが、敗れて都落ちする形で日本に留学します。エリート意識が高く、チームメイトのことを見下している描写が見受けられますが、なんだかんだで仲良くなっていてほんわかしましたw |
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