ブレイブ ストーリー
2006年 劇場版
作品解説 | ||
三谷亘は、幽霊が出ると噂されるビルで謎の扉を見つける。彼がそこを潜り抜けると、現実とは違う不思議な世界・幻界(ヴィジョン)が広がっているのだった。 とりあえず、これでもかってくらい声優に芸能人を取り揃えたラインナップは何なんだろうな。ジブリ作品みたく、一般受けを狙ってのことなんでしょうが、その数は無駄に多すぎです。くだらないことにお金を掛けてるな〜って印象しかないですね。 まあそれはさておき、作品の内容はごく一般的な冒険ファンタジーものに見えました。視聴対象に子供も意識したアニメらしく、至って無難なストーリーでしたねぇ…まあ、あまりにも普通過ぎたため、私的には物足りなく感じられましたけど。 それに、原作が長編小説らしく、話の展開がポンポン飛んでいったのも気になりました。この急ぎ足はかなり致命的に見えてしまいましたね。それぞれのキャラクラーの個性を発揮する見せ場もまるで無く、非常に残念に思われます。 しかし、作品のテーマそのものは何とか描かれていたのではないでしょうか? 主人公のワタルは、ちゃんと幻界での冒険を通じて成長しています。彼の言葉…「何かと引き換えに、自分だけ幸せになんてなりたくない!」というのがそれを表しているように思いますね。彼のこの成長…厳しい現実に立ち向かうための強さを手に入れたという事実こそが、何よりも大事なところなんだと考えられます。 まあ、エピローグで何かそれも台無しにされてしまった気分なんですけどね(汗)。ワタル君自体には成長を感じられ、とってもいい感じに見えましたよ。けど、その後の展開がねえ…何のフォローも無くこれじゃあ、納得のいかない人も多そうだよ。 |
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主な登場人物と名言(?) | ||
・三谷 亘(ワタル) 「何かと引き換えに、自分だけ幸せになんてなりたくない!」 父親出て行く→母親倒れるという最悪コンボを経験した小学生。運命を変えることが出来るという扉の向こう側に足を踏み入れ、そこで見習い勇者として自分の願いを叶えるための冒険をすることになります。声優は松たか子さんですが、いくら小学生とはいっても声が少女っぽすぎるのでは?と少々違和感を覚えてしまいました。 ・芦川 美鶴(ミツル) 「俺は、願いを叶えるためなら何でも出来るんだ」 スカした美少年。幻界では魔術師という設定で旅をしています。何か大事な願いがあるらしく、そのためには幻界なんてどうでもいいと考え、悪いこともやってのけてしまいます。ワタルは、彼のその考えに疑問を抱いていくのでした。 ・キ・キーマ 「まさか旅人、なんじゃあ…?」 トカゲ男。旅人と出会うのは幸運なことだとか何とか言って、ワタルと出会ったことを大喜びしてます。 ・カッツ 「旅人だろうが皇帝だろうが、罪を犯した奴は裁く」 ハイランダーと呼ばれるいわゆる正義の味方。なかなか勇ましげなお姉さんです。 ・ミーナ 「ワタル…いってらしゃい」 サーカスに属するネコ少女。お父さんを探しているらしく、ひょんな縁からワタル達と共に旅をすることになります。何かワタルといい雰囲気に見えましたし、このネコがヒロインなのかな? ・ゾフィー 「私達はまだ生きています。生きている限り、希望を捨ててはなりません」 皇女様。かっこいいミツル君にメロメロです。 ・謎の少女 「あなたのことが気に入ったから」 ワタルに色々と助言を与えてくれる謎の少女。こいつの立ち位置からも、当然いい人だと思っていたのですが… |
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