僕だけがいない街
2016年 全12話


評価 70点

作品解説

 僕だけがいない街 上(完全生産限定版) [Blu-ray]
アニプレックス (2016-03-23)
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売れない漫画家・藤沼悟は、リバイバルという特殊能力を持ち、悪い出来事を回避することが出来た。ある日、彼は自分の母親が何者かに殺害されたことがきっかけで、2006年から1988年までタイムリープすることになるのだった。



過去に戻って、最悪の状況を回避しようとするタイムリープもの。序盤から次が気になる展開で、どんどん先が見たくなる作品でした。

まず、こういう設定だったら、最悪の状況となる直前に戻ってやり直す…というのが定番ですが、この作品では、その最悪の状況を生み出すに至る根本的な要因が18年前にあるということで、主人公は小学生の頃までタイムリープすることになります。
体は子供、頭脳は大人…的な、どこかで聞いたことのあるような小学生の誕生ですw

主人公は、現代と小学生時代を行き来しながら、犯人の謎に迫っていきますが、何処ぞの名探偵のように推理で犯人を見つけようというわけではなく、犯人に狙われているターゲットの子を守るための働きかけを行っていきます。
その子の心を開くために深く関わっていけばいくほど、彼女が抱える大きな問題に主人公も直面することになっていくのでした。

また、作中では親と子の絆というのが一つテーマとして取り上げられているように見え、主人公の母親がほんといい味出してるんですよね。
タイムリープの元々のきっかけが、母親の死によるところがきっかけになっているのですが、タイムリープ後…小学生時代は当然母親はまだ生きています。その中で、主人公は長らく忘れていた母親との時間を取り戻すことになり、改めてその大切さに気付くのでした。
ほんと、この作品の真のヒロインは母親(52歳)ですよ!(加代は途中あれだけフラグ立てたにも関わらず最終的にアレだし、愛梨は年齢的にアレだしw)

ただ、ラストがいまいち。そのせいで、全体通して面白かったとは思うんですが、メチャメチャ良かったって印象までは残ってないかな?

あと、サスペンスもので、前半から犯人が簡単に予想付いちゃったというのも、若干マイナスかな?
ぶっちゃけ、あまりにも分かり易かったので、ミスリードされてるのかな?と思っていたのですが、蓋を開けてみれば何の捻りも無く予想通りの人物だったので、少々拍子抜けしてしまいました。
主人公のように素直な気持ちを持っていれば、あの瞬間一緒に絶望を味わえたのかな?w

まあ、原作8巻分をまとめているわけですから、色々無理したところもあったでしょう。
しかしながら、要所要所はなかなかいい感じの部分も多かったので、良い作品であったと思います。


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