BLACK LAGOON(ブラックラグーン)
2006年 全24話(1期+2期)


総合評価 70点
(1期:65点 2期:70点)

作品解説

BLACK LAGOON 1 初回限定版
ジェネオン エンタテインメント
発売日:2006-07-26

旭日重工の社員である岡島緑郎は、会社の機密ディスクを運ぶ任務中、違法な運び屋・ラグーン商会にディスクを奪われて自らも拉致されてしまうのだった。


暴力描写と放送禁止用語(悪言)に特化した作品。子供には見せられない、まさにこれぞザ・深夜アニメといった感じですね。
作品の構成としては、数話単位でまとまっているエピソードが幾つか用意されている…といった感じです。ただ、どのエピソードもストーリー性は薄めでしたね…その分をガンアクション等で補っているように見えました。ドンパチ描写が好きな人は十分楽しめるでしょうが、内容重視の人は物足りなさを感じるかもしれません。
まず、第1期ですが…個人的にはそこまで楽しめなかったかもしれません。まあ、最凶のメイド・ロベルタが出てくるエピソードだけは、内容的にもアクション的にも良かったと感じたのですが、それ以外のエピソードには大して面白みのあるキャラも出てこず、個人的に盛り上がれるようなところがあまり無かったんですよね。ということで、1期の評価は厳しめかな?さすがに、もうちょっと内容が欲しかったと思います。
そして、第2期ですが…こちらは内容に深みが増してなかなか面白かったです。急に濃いキャラが出てきだしたし、展開的にもなかなか興味引かれるようなものになってました。双子編とか、初っ端からかな〜り衝撃的なエピソードでしたね。また、1期では味方だったキャラとドンパチやらかす展開なんかもあって、裏社会ならではのシビアさみたいなものも感じられました。まあ、中には目を背けたくなるような描写(特に日本編)もありましたが、おおむね楽しんでみることが出来ました。。
とりあえず、1期、2期通じて裏社会の残酷さ、汚さというものがとことん表現されていたと思います。そういうことで、後味が良く綺麗にまとまっている作品が好きだという人には、あまり合わない類のものかもしれません。この世界には人情というものはほとんど存在しませんので、他の真っ当なアニメみたく、そういう価値観を念頭において見ていると何処か釈然としないものも残ると思いますから。



主な登場人物と名言(?)

・ロック 「俺は、俺が立っているところにいる。それ以外の何処でもない」
 本名、岡島 緑郎(おかじま ろくろう)。日本のサラリーマン…ですが、ひょんなことからラグーン商会に人質とされ、その後会社からは見捨てられ、そのまま商会のメンバーになってしまいます。と言っても、こいつ自身は根っからの悪党ではないので、新たな世界での常識に色々と悩んだりしていました。とりあえず、本作品の見せ場である銃撃戦が始まったら、こいつはもうお役御免w

・レヴィ 「あたしら悪党は、そう簡単には死なねえんだよ」
 短気でキレやすい性格の女ガンマン。二挺の拳銃を操り、トゥーハンドの異名を持ちます。幼い頃から壮絶な体験をしてきており、考え方もすっかり裏社会のそれに染まっています。故に、ロックのような考えは納得出来ない部分も多いようで、初めの方はソリが合わないような素振りも見せていました。

・ダッチ 「クールにいこうぜ」
 ラグーン商会のボス。それらしく、冷静な判断の出来る人物のようで、レヴィのように怒りに任せて我を失う…なんてことは特にありませんでした。また、戦いではレヴィと共に切り込んでいくこともあり、銃の腕も相当高いレベルだと窺い知ることが出来ますね。

・ベニー 「ああいうものをまっすぐ見るな」
 ラグーン商会の情報系担当。コンピューターマニアの凄腕ハッカーであり、他人にマシンを触らせることもさせません。彼もロックと同様に元々は一般人であり、戦いのスキルはほとんど無いようです。

・バラライカ 「いい悪党になるぞ…お前は」
 この作品では色々と危険な人物も出てきますが、女性ながらおそらくこの人がそのトップクラス。ホテル・モスクワというロシアンマフィアの幹部であり、自分の軍隊(一個小隊)を持っていて、街一つくらいなら簡単に吹き飛ばせるほどの力があります。ダッチ曰く、彼女が本気で怒っている時は少なくとも200マイルは近くに居たくない…とのこと。

・エダ 「あたしゃ暴力教会のクソ尼だもの」
 暴力教会のあばずれシスター。普段から銃器を身に付けていて、どう見ても聖職者ではありませんw むしろ、レヴィよりの立ち位置であって、彼女とは何かいいコンビにも見えました。男漁りをするのが趣味だとか、ほんと無茶苦茶な面ばかりが目に付くのですが、その出身は実は…

・ロベルタ 「私は信じていたのですよ…この世にある正義を」
 坊ちゃんを守る最凶のメイド。その強靭さは、ターミネーターを髣髴とさせるほどのものです(笑)。レヴィとガチでやりあえるほどの実力の持ち主で、地球上で最もおっかない女3強(残りはレヴィとバラライカ)の一人に挙げられました。

・ヘンゼル&グレーテル 「ねえねえ、僕達と遊ぼうよ
 この作品において、一番インパクトのあったイカれた双子の子供達。見た目可愛らしく、無害そうなこの二人が作中で一番汚らしい殺しをします。こいつらにとって、殺しは遊びのようなものみたいですから性質が悪い。一応、片方が「兄様」でもう片方が「姉様」らしいのですが、お互いがどちらにもなれるので、最早その区別は付きません。

・鷲峰 雪緒 (わしみね ゆきお) 「私は、そこから逃げるわけにはいかないんです」
 鷲峰組組長の娘。本人は普通の女子高生として生活していたのですが、組とホテル・モスクワとの抗争に巻き込まれていき、彼女自らも戦いの渦中に身を置くことになってしまいます。なんと言うか、このエピソードは相当に後味悪いね…けど、これこそがブラックラグーンという作品の持ち味だという気もしますので、見逃せないところでしょう。

・松崎 銀次 「全員仲良く、十万億土、踏みやがれー!!」
 鷲峰組若頭代行。雪緒の保護者的立場でもあり、彼女が裏社会に関わらずにすむよう取り計らっています。とりあえず、この人はかなりかっこいい人でしたね、まさに任侠の人ですよ。また、「人斬り銀次」の異名を持つ日本刀の使い手であり、飛んでくる弾丸すら刀で真っ二つにしてしまいます。



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